うなぎだけじゃない土用!

現代の都会暮らしでは季節を忘れがちです。

かろうじて天気予報が季節感のある情報を日々提供してくれて、暦の話題は結構多いんですよ。
「今日は夏至ですね」 とか、聞いたことがありますよね!

すっかり忘れていても、「ああ、もうそんな季節か」 と思い出させてくれます。
お天気の話だけでなく、季節感のある豆知識情報もあると予報士さんに親近感を感じますね。

そして、土用というと、みなさん夏の土用の丑の日は“うなぎの日”と覚えていらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに今年は7月30日ですね(^^)

スーパーの鮮魚コーナーでも、コンビニでも、うなぎの特設スペースができて、うなぎのかば焼きパックや弁当が並び、予約も早くから受付してますね。

年に1度、気兼ねなくご馳走を食べることができる“うなぎの日”として認識されている土用の丑の日ですが、ご存知ですか?
土用って年に4回もあるんですよ!

そして、その4回ある18日間の土用のあいだに、毎回丑の日が少なくても1日、多ければ2日、あるのです。

春の土用の丑の日も、秋も冬も、あるんです!

でもなぜか夏の土用だけ“うなぎの日”として定着しちゃったんですよね。

それは平賀源内さん(江戸時代のお医者さん)のせいです。

かつては土用の丑の日には「う」がつく食べ物を食べるとよいと言われていました。

夏の暑い時期は売上がめっきり減って困ったうなぎ屋さんが平賀源内に相談したら「丑の日があるし、うなぎを食べるといいことにするとよい」 とアドバイスされ、宣伝に励んだところ、大ヒットしてたいへん儲かった→定着した、ということだそうですよ。

なので、昔からの言い伝えっぽく見えて、実はあんまりちゃんとした根拠も歴史も無いのですよ、残念ながら!

 

土用は1つの季節から次の季節に移りかわる境目にあります。
春から夏、夏から秋、秋から冬、そして冬から春。
それぞれに18日間の土用の期間が設定されているのです。

何のためかというと、季節の移り変わりをマイルドにするためなんです。

急激に季節が変化すると人間を含む自然界へのダメージが大きくなるので、緩衝帯としての役割なんですね。

東洋医学ではそれぞれの季節の“気”が(例えば春の気)強まり、いきなりストンと無くなるのではなく、徐々に次の季節の気(夏の気)と交じり合って移っていくと考えます。

その期間は季節が行ったり来たりします。

できればそのあいだは体調を整え、次の季節に健やかに着地できるように準備しましょう! という意味なんですよ。

というわけで、土用は養生生活が基本です。

 

丑の日にうなぎを食べて元気になれる方はどうぞ(^^)

ただ科学的根拠はもちろん、東洋医学的にも理論的な裏付けはありませんので。
むしろ、胃腸に負担をかけるくらいなら無理してご馳走を食べなくてもいいんですよ? と言いたいところです。
うなぎはけっこう脂っこいですから、もたれやすいですし。

でも実は、丑の日1日だけではなく、土用の18日間ずっと養生生活に努めるのが本来の筋なんですよね。

養生生活というのは暴飲暴食を控える食養生だけでなく、早寝早起きや過労しないとか、全方向的な体調管理ですよ。

ということですので、土用入りの7月20日からはいつもより念入りに養生生活をお願いしますね。

土用の丑の日は「う」がつくものというのがもともとの伝統なので、「うり(瓜)」系の夏野菜や、「うの花」(おから)、「うどん」、とかでもOKです。
お腹に自信や余裕のある方は「うし(牛)」でもいいかもしれませんね!

本来の目的を忘れずに、土用の期間をお過ごしください。

夏の土用が終わると・・・暦のうえでは秋が来ますよ!

気候的には梅雨明けしてからが本格的な真夏です。
猛暑を乗り切っていくために、土用を上手にお過ごしくださいね(^^)/

 

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