土用って何のため?
今年もやってきました土用の丑の日。
この日ばかりは、みんなウキウキとうなぎ屋さんに向かいますね(^^)
うなぎって、やっぱりお高いですし、お祝いとかよっぽどの理由がないと口に入らないご馳走です。
昨今は絶滅危惧種に指定されたということで、さらに縁遠くなっているんですよね。
みなさん、しばらく我慢を覚悟されています。
それでも丑の日は特別です。
テレビのニュースでもうなぎ専門店でうな丼やうな重のために専門店に行列をつくる人たちが全国に!
土用の丑の日=うなぎの日
というのが決まりのようになっていますが、その理由はご存知でしょうか?
うなぎは脂が乗って栄養価も高く、炭火で焼くとタレが香ばしくて、夏バテで食欲も落ちた胃を刺激してくれます。
精を付けるのにもってこい! のイメージですよね。
もとはといえば、江戸時代にそのこってり感のせいで夏は売上が落ちていたところ、とあるうなぎ屋が蘭学者の平賀源内に相談して「土用の丑の日」を宣伝するようアドバイスされた、というのが発端なんです。
それが評判を呼んで、他のうなぎ屋も真似をするようになって広がったというのが定説です。
節分の巻きずしまるかぶり、バレンタインデーのチョコレート、といった話と通じるところがあるような?
理由がどうであれ「土用の丑の日にうなぎを食べる」という習慣が定着しました(^^)
そもそも、土用というのは年に4回、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間と決められています。
その存在理由は、各季節への移り変わりをゆるやかにすることなんです。
生き物にとっては環境の急激な変化は負担になるので、1つの季節から次の季節に移る時に緩衝期間があると助かるのです。
次の季節に向けての準備期間と言ってもいいかもしれません。
そのあいだに体調を整えておけば、季節が進んでもダメージを受けずに健康を維持できる、というわけです。
というわけで、土用の期間は食養生はもちろん、生活全般をゆるやかに、無理をせずに過ごすのが◎なんですよ!
「丑の日」というのは、十二支の干支の1つの「丑」なので、12日周期で機械的に回っていき、18日間の土用のあいだに年によっては1回または2回めぐってくるのです。
こちらは丑だからといってそれほど大きな意味があるわけではありません。
ただ、丑の日にちなんで「う」がつくものを食べると夏負けしないという古くからの習わしにスタミナ食代表の「うなぎ」がぴったりハマったのでしょうね(^^)
ですから、別にうなぎでなくても、うどん、梅干し、瓜、牛(肉)、馬(肉)など、なんでもよいのです。
むしろ梅干しや瓜は夏バテ予防に関しては正当な根拠がありますよね!
他に、語呂合わせではなく土用に食べるとよいとされているものに、「土用しじみ」「土用餅」「土用卵」などもありますよ。
どれも滋養がある食べ物ですよね。
身体によいものを食べて栄養をつけ、しっかり睡眠を取り、季節の変わり目を無理せず養生して過ごしましょう!
というのが古人の教えです。
現代を生きる私たちとしては、栄養満点のスタミナ食を常食しているようなものなので、夏バテ防止に梅干しでも食べて、瓜科の野菜でむくみ防止しながら、土用をおとなしく過ごしたいですね!
夏の疲れは秋口になって出てくると言います。
立秋はもうすぐそこです。
暦の上では秋とはいえ、実際には残暑厳しく、一番暑い時期となりますね。
1年は春夏を陽、秋冬を陰と分けられます。
陽から陰に転じる夏土用は特に重要な転換期。
そんな時期に体調を崩さないよう、たっぷり養生しておきましょう(^^)/
胃腸に関わるツボに毎日お灸するのも養生ですよ♪
猛暑の夏を健やかに乗り越えていきましょう!!
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