あたりまえのことですが、私は鍼灸師である前に、ひとりの女性です。
だからこそ、女性に元気になっていただきたいし、赤ちゃんがほしい人にぜひ産んでほしいと願っています。
とくに社会人になってからの女性のしんどさは人ごとではなく、なんとかできないかとの思いで鍼灸師になった経緯があります。
少子高齢化社会で、女性は母親として子どもを産んで育てること、仕事の面でも輝くこと、そのうえに介護だって期待されているのです。
これではみんな疲れ切ってしまうのも当然です。
女性の声に耳を傾け、一人ひとりのニーズに合わせた行き届いたケアができるサロン。
隠れ家のような、チャージできる女性の秘密基地をつくりたいとの思いで、利便性の高い夙川で鍼灸院を開いています。
会社のある大阪からも、神戸からも、宝塚からも、通いやすい住宅地の真ん中です。
交通至便で駅近。
それでも静かで落ち着いた、プライバシーが守られる空間であること。
ストレス社会でゴリゴリ揉まれた女性に必要なのは、そんなサロンでの一人の時間です。
東洋医学の力で、忙しい女性を応援します。
力を入れている不妊治療にかける思いや、鍼灸師になったいきさつなどを、もう少し詳しくお話しします。
そんな私に、赤ちゃんがほしいと切実に願う女性の気持ちがわかるのか? と疑問に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、私自身は”不妊”治療を受けたことがありませんし、「生理が来て泣いた」という辛い経験もありません。
さまざまな検査や治療、それに付随してくる副作用のことは勉強して知識を得ることでカバーできます。
でも、それ以上の気持ちの問題、つまり「共感」ができるかどうかは、知識ではありません。
私たち鍼灸師は毎日さまざまな病症をかかえた患者さまを診させていただいています。
ほぼすべての病気は私にとっては未体験ゾーンです。
当然ながら。
もちろんカゼなど、極々一般的な症状は経験済みですが。
それでも、東洋医学的にいうと、カゼにしろ、どんな病にしろ、本人の元々持っている体質によって症状の出かたや場所、強さは少しずつ違ってあたりまえです。
ですから私の治療は、すべてオーダーメイド。
つまり、おひとりの方の病気を癒すために、その方のお身体を隅から隅まで観察して体質を判断し、生活の状態さえも把握し、心の状態も察知し、その方にとって最適な治療を行うのです。
“不妊”治療にしても同じです。
その方が持っておられる体質、とくに弱い部分をベースとして、生活習慣(お食事や睡眠、排泄の状態など)の傾向、そしてストレス具合などを考えあわせて、治療の方針を決定していきます。
これは、鍼灸師であれば、男性であろうと、女性であろうと、妊娠出産や”不妊”の経験があろうとなかろうと、基本的に同じです。
私は、とくに心のケアに重点を置いています。
そうすることで、本当の意味での身体の癒しが可能だと考えています。
女性の方にとっては、同性の鍼灸師に話すほうが気楽だったりもします。
“不妊”や婦人科疾患の治療に限らず、一般的な治療においても、女性であれば女性特有の月経に関する問診は不可欠です。
その方面でお互いに話が通じやすいということだけでなく、痛みやしんどさも微妙なニュアンスが通じやすいです。
身体や病気のお話をするうちに話題が仕事や趣味、家族のことなどに移って、かなりトークがはずむこともあります。
そんななかに、日々の生活上のストレスだったり、長年解決できない深い悩みだったりが隠れています。
そういったお悩みをなにげなく打ち明けて、単純にストレス発散の一助になったり、話すことで頭の中が整理されたり、別な視点が見えてきたり、といったことで、少しでもその方の心が解放されたらいいなと願っています。
私にできることといえば、東洋医学的な養生法や身体と心の関係をできるだけわかりやすくお伝えすることです。
50代とはいえまだまだ若輩者ゆえ、「その考え方は間違ってるから、こう考えなさい」なんて、たいそれたアドバイスはできません。
私が大事にしたいのは、「共感」です。
女性の一生をみつめると、そのときどきで現れてくる症状も心理状態も違うということに気づかされます。
もちろん、女性である以上は、月経周期がお一人ずつ違って、そのリズムを無視して生活することは心にも身体にも優しいことではありません。
そういったことを踏まえたうえで、私はできる限りその方の気持ちに寄り添い、心と身体をより自然に近い形に持っていけるよう、応援したいのです。
いかがでしょう。何千年も前に書かれた東洋医学の教科書に上記のようなことが書かれているのです。
幼児期は男子と変わるところがないものの、14歳から上の身体の変化というのはやはり月経との関わりが大きいです。
古来よりずっとこの7年ごとのサイクル自体は大きな変化がなく、何代も脈々と受け継がれてきたというのはちょっと感慨深いです。
このように、長い女性の生涯をステージごとに分けると、そのときどきによって留意すべき点が異なることがわかると思います。
私は、どのステージの女性であっても、一生懸命生きている方を応援したいと考えています。
健康としあわせを。
よりよい人生を望む方であれば、力になりたいのです。
学生の頃、ボランティア活動を通して子どもたちと接する機会に恵まれ、それまで同世代としかつきあいがなかったのが、自分よりもずっと小さな存在に逆に教えられることがなんと多いことかと驚いたこと、そしてなにより楽しくて、無邪気な笑顔に癒されたことも大きかったです。
そして二十代前半にインド旅行にはまって何度も訪れるうちに、ストリートチルドレンと呼ばれる子どもたちと出会い、心の交流をすることができました。
そのなかで、この厳しい社会で生きのびるのに必死な子どもたちの支援をしたいと考えるようになり、一般企業OLからボランティア団体職員に転職しました。
NGOでの仕事を通して、教育を受けられない海外の子どもたちを支援するための募金を集めることも意義のあることですが、目の前の病気の子どももなんとか助けたいと思うようになりました。
いくらお金を集めて持っていっても、その道端に寝ている病気の子を楽にしてあげることはできないのです。
人の命はかけがえのないもののはずです。
でも、世界ではまだまだ見捨てられて静かに消えていく命も多いのです。
(これは日本でも同じですよね)
私は子どもが好きです。友人の子どもたちもかわいいし、インドの路上の子どもたちも。
未来のある子どもたちには元気に成長して、生きてほしいと思います。
だから、本当に子どもがほしいカップルに、赤ちゃんを生んでほしいのです。
そして愛情をもって育ててもらいたいのです。
そのためのサポートが私の仕事と心得ます。
私は子どもがいませんが、いないからこそ、すべての子どもたちを同じように大切にしたいと思っています。
それが子どもへの私の思いです。
ところで、私はOLやNGOのスタッフとして働いていた当時、生理不順や冷え性に悩んでいました。
たまたま友人が鍼灸師だったので、一回おいで! と言われて一度診てもらったのです。
それが東洋医学への開眼だったのです。こんな世界もあったのか! という新鮮な驚きと、心地よい刺激にしびれました。
すぐに鍼灸師にはどうやったらなれるのか調べたのですが、結果としては、当時仕事をやめることはできず、断念したいきさつがあります。
その後転機がやってきて仕事をやめることになり、今後どうしようかと考えたとき、一度は諦めた鍼灸師への道を思い出しました。
それで、月並みですが、清水の舞台を飛び降りる勢いで鍼灸学校に飛び込んだ、というわけです。
3時間おきの授乳や、夜泣きに始まり、待ったなしでずっと続くのです。
よっぽどの体力がある人でなければ務まりません。
その体力をつけるために飲食や睡眠、運動など日常生活にかかわることで、ご自身で気をつけていただけることはどんどんお願いしていきます。
はり・きゅうだけが治療ではありません。
体質改善するためには、ご本人の意識改革と行動力がカギになってくるのです。
それが「二人三脚」というゆえんですね。
ただし、身体はお一人ずつ違ってあたりまえ。
あの人によかったものが私にとっていいとは限らないです。
ですから、個別指導をさせていただいています。
そして、生活自体も、人によって違います。
お仕事をされている方もいらっしゃいますし、専業主婦の方もいらっしゃいます。
フルタイムで働いておられる方に毎日これとこれを絶対やってください、とお願いすることは更に負担が重くなってしまいますから、なるべく無理のない範囲でできることをやっていただくようにして、はりきゅうや漢方でフォローする、といった具合です。
体質改善は根を詰めて短期に実現できるものではありません。
長年かかってできてきた体質ですので、それを変えるのはけっこうたいへんなのです。
でも不可能ではありません。
根気もいりますが、がむしゃらにやりすぎてかえってストレスになってしまったりもします。
焦りも出てくるかもしれません。
でも、まずは身体づくりをしてるんだという意識で、ゆったりした気持ちで毎日を過ごしていただきたいのです。
そして、健康な身体になって、赤ちゃんができて、子育てをしている自分をイメージしていてほしいのです。
考えてみてください。
「何をやっても妊娠できないんじゃないか?」と否定的な考えが毎日脳を支配していて、必要なホルモンがちゃんと出てくれるでしょうか?
実は”不妊”治療って、妊娠することが唯一の目的ではなくって、健康な身体づくりが目標だったのです。
そして、健康な身体の前提として、健康な心、があります。
そんな難しいことは言っているわけではありません。
健やかな心身であれば、健やかな赤ちゃんがやってきます。
その準備段階なんですね、不妊治療って。
女性の社会進出が進み、男性でもきついハードワークを必死でこなしているうちに、あっという間に30代後半になっているのです。
ふと我に返って婚活して結婚し、そろそろ子どもをと思ったらもう40です。
そんなごく一般的な、普通の女性に”卵子の老化”の問題が立ちはだかります。
それに、男性だって”精子の老化”問題があるのです。
そんなことは今まで教えられていませんし、生理があればいつでも妊娠できると思ってきましたし、男は70代でもOKとか余裕で考えてきたのです。
タイムリミットなんて、思ってもいなかった災難がふりかかってきたかのようです。
そこから苦悩は始まります。
人によっては苦しい治療に耐え、何度も「振り出し」にもどり、そのたびに辛い思いをし、心が折れてしまう方も多いのです。
私は、そんなに苦しい思いを、なぜ女性ばかりがしないといけないのか?! と疑問に思います。
失敗に終わったときの落胆で精神的にも打撃を与え、治療を受けるカップルにとって経済的な負担も莫大です。
そんな女性たちをたくさん見て、私はもうちょっと楽な妊活はできないものかと模索してきました。
心身ともにしっかりケアすれば、まだまだ不可能ではない高齢妊娠。
東洋医学では先ほど述べましたように、49歳まで妊娠可能とされているのですから。
30代、40代と卵子は衰えていくといいますが、体力の衰えもあって当然です。
運よく妊娠できたとしても、出産後の頼みの綱のおばあちゃん、つまりお母さんのお母さんも高齢化です。
「私もトシだから、孫の世話がキツイ」とおっしゃるお祖母さま方がすごく多いです。
親の協力を得られずに一人で子育てして追いつめられ、子どもの虐待に走るようなことがあっては目も当てられません。
であれば、なおさら高齢子育てにも耐えられる身体をつくらなくては!
ということで、私はまずは身体づくりを念頭に置いた、しあわせな不妊治療を目指したいと考えています。
辛いばかりではない、今も将来もしあわせになる治療を。
まずはリラックスして、折れそうな心と身体をゆるめていただくことで、身体の奥底に眠る自然治癒力を呼び覚ましていただきたいのです。
そして、東洋医学の力を借りてお身体のバランスを整え、生命力アップを目標にした身体づくりをサポートしていきたいと願っています。
おとなの女性が心からくつろげ、安心して身をゆだねていただけるサロンで妊娠力アップに貢献したいのです。
また、更年期で人知れず辛い思いをしている同世代も、もっと楽になっていただきたいのです。
50代、60代って、子どもの手は離れてきますが、今度は親の介護が始まる世代です。
これが高齢出産だと、同時進行です。
つまり、50代で子育て真っ最中の方は70代80代の両親の介護。
60代、70代の方はご自身の病気や老いとの折り合いを見つけながら、お孫さんのお世話という役目が加わります。
ご自身あるいはお子さんが高齢出産であれば、その可能性はさらに高まります。
気合いで無理をすれば長続きできず、共倒れになってしまう可能性も。
それを避けるためには、心身のケアをしっかりやっていく必要がありますよ!
無理をせずに、ご自身のメンテにもご留意ください。
独身の女性も、仕事に全力投球して過労になる方が多いのです。
あるいは、独身貴族ならではの優雅なグルメで生活習慣病を引き起こしたり。
将来の健康長寿を実現するためには、ちょっとした不調や気がかりなところを放置せずに、ちゃんと定期的に検査を受けたり、病気の予防に努めていただければと思います。
とくに女性疾患には敏感であってほしいですね。
いろんなストレスに悩まされている方こそ、心身のバランスを整えていけますように。
日々がんばっている、そしてがんばろうとしている女性を癒したい。
それが、これまで一生懸命仕事に家庭に子育てに、全力でがんばってきたあなたのための治療院、鍼灸サロン for You の役目です。
これからは私に、あなたと一緒にがんばらせてください。
長くなりましたが、ここまで読んでくださった方のための 鍼灸サロン for You です!
ありがとうございました。
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