紫外線対策できてますか?
4月上旬からすでに初夏の陽気です。
直前のお彼岸に雪が降ったことからすると、あまりにも急激な気温上昇に心身ともについていけないくらいです。
各地ですでに真夏日が観測され、水遊びに興じる子どもたちやアイスクリームを楽しんでいる様子がテレビ画面に流れて驚きます。
この勢いで今年も猛暑がやってくるのでしょうか?!
お日様の勢いが増しています。
太陽光線には眩しい可視光線以外にも赤外線や紫外線(UV)なども含まれています。
もちろん一年中降り注いでいるものですが、3月から4月にかけて陽ざしが強くなるにつれて紫外線量も一気に増えます。
紫外線には2種類あって、UV-A(A波)とUV-B(B波)がありますよ。
UV-Bのほうがいわゆる日焼け(サンタン)の原因として有名な紫外線です。
海水浴に行って全身が真っ赤になって、その後肌が黒く変色するやつですね。
表皮の部分がダメージを受け、細胞が傷ついて皮膚がんやシミができる原因となります。
お肌にとって敵視されるUV-Bですが、日傘や帽子などで日に当たらないよう気を付けるとある程度は防止できるんです。
いっぽう、UV-Aはそれほど過激なダメージを与えるわけではありませんが、年間を通してじわじわと肌に影響しています。
実はUV-Aのほうが肌の奥深いところ(真皮)まで届いてコラーゲンを変性させ、しわやシミの発生、ハリの低下などの原因となっていることがわかってきました。
しかも、UV-Bよりもオゾン層を通り抜けやすく、年中UV-Bの20倍以上も地上に降り注いでいるのです。
曇っていても、屋内にいても窓ガラスを通して肌に侵入しているのです。
油断して無防備になっているうちに、お肌の弾力がなくなっていくなんて、まさにお肌の敵ですよね!
加齢とともに仕方がない肌の老化ですが、紫外線によるシミやしわ、乾燥やゴワつき、たるみなどは可能な限り予防していきたいですよね。
毎日何十年も同じ側から太陽を浴び続けたトラック運転手が顔の半分だけシワやシミだらけになった写真を見たことがあります。
紫外線によるダメージの大きさを物語っていました。
外出の際は日傘や帽子、腕カバーや手袋、サングラスなどを駆使することと、日焼け止めクリームなどの利用も効果的です。
よくSPFとかPAなどの商品の表示を見かけると思いますが、どんな効果があるかはご存知ですか?
SPFはUV-Bを防ぐ指標なんです。
日に当たると肌が赤くなる方はとくにこのSPFが大きい製品を使って予防してくださいね。
アウトドアでは最大SPF50+と表示されているものを肌にしっかり塗るようにしましょう!
PAはUV-Aを防ぐ指標です。
4段階あって、PA+から一番強いのがPA++++です。
曇っていても、屋内でも、UV-Aから肌を守るためには、このPA+を使って予防しましょう!
これからの季節、屋外活動にはSPF40以上、PA+++以上のもの、普段の日常生活にはSPF10~20、PA+~++くらいが目安です。
目的に合わせて使い分けてくださいね。
ただし、あまりにも完璧に日焼け予防をするとビタミンD欠乏症になる危険もあります。
手のひらは1日10~15分日に当てるだけで十分ですので、わざとでも安全な手のひらに紫外線を浴びることをおすすめします!
東洋医学では日光は陽気です。
健康の要、陰陽のバランスを維持するためにも、陽気を完全にシャットアウトしないようにしてくださいね!
それから、紫外線対策は肌の外側からだけでなく、内側からのケアもお忘れなく。
アンチエイジングの鍵は抗酸化でしたよね。
お肌の酸化は日傘や日焼け止めクリームだけでは完全に防止できません。
加齢、生活習慣、ストレス、そしてその上に紫外線が加わると身体がいっそう酸化し、老化をまねきます。
身体全体の酸化を防ぐためにも養生生活していきましょう!
内側からの紫外線対策には、抗酸化作用のある食材を積極的に摂るのが一番です。
ビタミンA、C、E、ポリフェノール、ミネラルなどをたっぷりと食品から摂ってくださいね。
サプリに頼らず、まずは食事からですよ~(^^)/
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