肩こりを治すには?
肩こりほど多くの人が悩まされている症状はないでしょう。
とくに女性には共通の悩みですよね。
ただ、肩こりでも詳しく調べてみると原因や症状もさまざまですし、対処法もそれぞれ違います。
他の病気でもそうなんですが、単純に解決できるものではないのです。
あまりにも一般的になりすぎてイメージ先行しがちなので、もうちょっと掘り下げてみましょう!
肩こりは人間が二足歩行するようになったために必然的な症状なんですよね。
重たい頭や腕をバランスを取りながら支えるのに首や肩、背中から腰の筋肉を酷使しています。
姿勢を保つために首や肩などの筋肉に負担がかかってしまうのです。
それで緊張して血行が悪くなったり、筋肉疲労を起こしたりしてしまうのです。
ですから、なにも日本人特有の国民病というわけではなく、人間であれば万国共通の病症のはずです。
ただし、世界中で日本みたいに「肩こり」の概念が浸透しているわけではないので、それほど話題にならないということもあるようです。
英語では“shoulder ache”とか“stiff shoulder”と訳されるようですが、「肩こり」のイメージとちょっと違う感じですよね。
日本では子どもの頃から「お母さんの誕生日に手作りの“肩たたき券”をプレゼント」みたいな慣習さえありましたよね。
おとなになったら肩こりするもの、みたいなイメージ、思い込みが浸透しているのでしょうか。
いわゆる五十肩や更年期障害の代表的な症状のひとつの肩こりは、加齢やホルモンの変化による骨や筋肉、腱の弱りなどが原因です。
また、他の疾患を原因とする肩こりもあります。
重篤なケースなら狭心症や心筋梗塞、胃潰瘍などですが、高血圧・低血圧、貧血などでも肩こりが起こりやすくなると言われています。
よくあるのは目や歯の異常からですね。
こうした肩こりは元の原因のほうを対処しなければならないのはおわかりだと思います。
肩にばかり働きかけても根本的には解決しないんですよね。
でも、やっぱり気になる肩こり!
ちょっとでも軽減したい!!
そんな方に知っていただきたいのは、実は食生活や運動不足などによる現代的な肩こりの存在です。
そして現代人特有の生活といえば、スマホやパソコンの影響ですよね。
慢性的な食べ過ぎ、飲みすぎな食習慣が思い当たる方は、もしかしたらそれが肩こりの原因? と疑ってみる必要がありますよ!
「大食短命」なんて言葉もあるくらい、食べ過ぎは身体によくないと昔から言われています。
なぜなら、食べ過ぎると胃腸に重い負担がかかり、内臓の機能低下から血流やリンパの流れに問題が出てくるのです。
早い段階では肩や背中、首の筋肉の疲れやこわばり、こりなどを感じるようになりますが、やがては心筋梗塞などの重篤な疾患につながる恐れがあるのです。
肩こりだけにとらわれていたら危ないですよ!
また、肩甲骨の内側、いわゆる肩引(けんびき)がこる、痛むというのは膵臓の疲れから来ることが多く、まさしく長年にわたる食べ過ぎが原因なんですよ。
最近、膵臓がんが非常に増えてきていますので、警戒していきたいですね。
そしてスマホ時間やデスクワークの長さからくる姿勢の悪さが原因の肩こりも深刻です。
長時間同じ(間違った)姿勢で血流は悪くなるし、筋肉も緊張しっぱなしで疲れてしまいます。
スマホ依存をなんとかすることや、お仕事中も1時間に1回は立ち上がってストレッチや歩き回るなどの習慣をつけるのが予防法になりますよ。
全身運動で血流改善、筋力アップ、ストレス発散も役立ちますよね!
血流を改善すると辛い痛みから解放されるので、マッサージに通う方も多いと思います。
でも根本的な原因が解決されないので、繰り返しなんですよね。
心配なのは、どんどん強い刺激に慣れていって筋繊維がつぶれてしまい、もっと血流が悪くなり、元に戻らなくなってしまうことです。
よい筋肉はふわふわで、力を入れるとカチッと硬くなるんですが、常にカチカチになってしまいます。
ひどくなると、もう何をやってもほぐれません。
肩こりを改善したい方は、強いマッサージではなく、筋肉を温めることと食習慣の改善を心がけてください。
そして、血流改善のためには鍼灸のほうが効果的なのでお勧めです。
鍼灸の利点は、肩こりの対処法だけでなく、内臓の機能を改善する根本治療というところです。
長い目で見て、内側から健康を支えていけますよ。
健康づくりにお役立てくださいね(^^)/
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