不妊治療のやめどきに悩んだら
体外受精によって生まれてくる子どもは13~14人に1人で、年々増えてきています。
不妊治療は今や特別なことではなくなりました。
今年は保険適用も始まりましたし、コロナ禍で妊活控えしていた人たちも少しずつ戻ってきているようです。
それでも、不妊治療を受けたら必ず妊娠して子どもを授かるという確証はありません。
体外受精などの先進医療の恩恵だけでは少子化を止めて人口が増えるところまではいかないようです。
ハッピーエンドで妊活を卒業できるカップルの背後には、悲しい現実を受け入れないといけないご夫婦がその何倍もいらっしゃるのです。
一般に拡がってきた不妊治療が成功しない理由のトップは高齢化です。
日本では晩婚化が進み、30代後半から40代の妊活もあたりまえになっています。
女性の場合、35歳から妊孕率が下がり、妊娠しづらくなっていきますよね。
反対に流産率は高くなっていき、43歳で妊娠率と流産率が逆転して、無事に赤ちゃんを胸に抱けるのは奇跡のようになってきます。
とはいえ、40代でも不可能というわけではなく、望みは薄くても治療にトライする方は増加傾向です。
原因としては、日本では血のつながりが重要視される傾向が強く、ご夫婦の実子を希望されるケースがほとんどだからではないかと思います。
海外ではもっと養子縁組制度が浸透しているので、40代で治療を受けるカップルは激減するようです。
不妊治療のやめどきに悩んでいる方は、すでにもう長い期間治療を続けていらっしゃったはずです。
身体的、経済的、精神的に限界を感じるようになれば、もう終わりにして解放されたいという気持ちも出てきます。
たまたまかもしれないから、次こそはと期待できるうちはよいのですが、もう卵が育たず採卵できない、受精・着床しない、という根本的な原因だと諦めざるを得ないのかもしれません。
でも、そんな時にふと一瞬だけ着床したりするんですよね。
それで諦めがつかなくなったり・・・。
長年不妊治療に打ち込んできただけに、ほかの道が見いだせなくなる方もいらっしゃいます。
残念な結果が出ても、たんたんと習慣のようにまた新しい治療周期に入ってしまう。。。
治療をやめるのが怖いという方もいらっしゃいます。
妊活はご夫婦の協同作業なのですが、夫が真剣に取り組んでくれないというお悩みもよくお聞きします。
自分ひとりでがんばるのも疲れ、夫婦関係が悪化していってどうしたらよいかわからないとか。
幸せな家庭を築くはずが、本末転倒になってしまいますよね。
それぞれ理由はありますが、精神的にまいってしまう方もあり、とても辛い状況に置かれてしまうのは共通です。
そんな時は思いつめずに、相談してください。
内向きになって視野が限られてしまうので、ひとりで悩んでも答えは出ないのです。
事実は事実として客観的に受け止め、本来何を望んでいたのか、今は何を望むのか、一緒に考えてみましょう。
ご自身を責めないようにしていただきたいのです。
ひょっとしたら、すでにスタートが遅すぎたのかもしれません。
どうしようもなかったことがわかったのは実際に治療をしてみて初めて判明したのです。
パートナーは子どもとよりもあなたと二人の人生を望んでいるのかもしれません。
子どもがいなくても夫婦二人で歩いていく人生も価値があるのではないでしょうか。
これ以上高額な治療費を払い続けるのは無理があるかもしれません。
ご夫婦の未来のためにお金を使う、貯めるというのも大事ですよ。
子どもを産まなくても、子どもを育てることができることを知らずにいるだけかもしれません。
特別養子縁組について学んで考えてみるのはどうでしょうか。
不妊治療のやめどきは、方向転換する時ですね。
“やめどき”というと歩みをすべて止めるイメージですが、生活、暮らし、人生は続いていきます。
歩む方向を変えて、別の道を選ぶチャンスです。
どれも心豊かに、幸せに生きることができる道なのですから。
幸せは1つではありませんよ(^^)
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