頭痛は予防が大事!《群発頭痛編》
これまで偏頭痛と緊張性頭痛の2つの頭痛を取り上げました。
今回は3つ目の群発頭痛を説明しますね。
ただし、頭痛の種類はこの3つだけというわけではありませんよ!
猛暑のあいだ猛威を振るっていた熱中症でも頭痛は起きやすい症状でしたよね。
単なる風邪のような軽症から、くも膜下出血や脳腫瘍などの重篤な病気が原因の二次性頭痛もあります。
「たかが頭痛」 では済まされない頭痛があることはご承知おきくださいね。
また、顔面やわき腹で有名な神経痛も、頭に起こることがあります。
三叉神経痛や後頭神経痛が顔や頭の神経痛です。
こうした神経痛とも区別していかないといけませんので、頭痛はそれほど単純ではないのです。
三叉神経という神経が出てきましたが、群発頭痛にも関係があります。
20代~40代の男性に多いのが特徴の頭痛ですね。
目がえぐられるような、激しい痛みが出ます。
3.群発頭痛
【症状】
・片側の前頭部から側頭部の痛み
・目の奥に激痛
・目が充血したり、涙や鼻水なども伴う
・1~2ヶ月、ほぼ毎日のように起こる
・1~2時間ほど痛みが持続
・夜間、睡眠中に起こりやすい
・半年~2、3年おきのサイクルで繰り返す
【原因】
・発症メカニズムは明確に解明されていない
・男性ホルモンの過剰分泌や体内時計の関与、遺伝子の異常、ウイルス感染、アルコール、喫煙など、さまざまな原因が指摘されているが、決定的ではない
・痛みの発症機序としては、三叉神経と自律神経が関与する
三叉神経とつながっている副交感神経の興奮のために目の充血や涙、まぶたのむくみや下垂、鼻水や鼻づまり、顔面の発汗なども生じやすいのが特徴です。
頭痛発作が出ている時は痛みでのたうちまわる状態も含めて興奮状態になることが多いようです。
激痛のために抑うつ状態や不眠で日常生活に影響が出ることもあります。
尋常でない痛みのため、くも膜下出血など重篤な病気の発症が疑われることもあります。
くも膜下出血特有の吐き気や意識障害がなく、痛みの出た側の鼻水や目の充血などの症状があるかどうかをしっかり見極めるようにしてください。
【対処法】
群発頭痛には群発期と寛解期があります。
頭痛発作に対しては市販の頭痛薬も役に立たないことが多く、医師にかかって専門の治療を受ける必要があります。
ですので群発期の治療については医療機関にて対症療法を受けることが不可欠です。
服薬や注射などの方法がありますが、あくまで鎮痛のための対症療法です。
【東洋医学的な対処法】
いっぽう、鍼灸や漢方では寛解期のあいだに働きかける余地があると思います。
東洋医学的な診断で原因をつきとめ、体質改善を目的に施術を積み重ねていくことによって頭痛が起こらない身体を作っていくのです。
長い目で見て、東洋医学は将来のQOLを上げるために貢献できると思いますよ(^^)/
東洋医学は未病治を目標としています。
辛い頭痛が起こってからよりも、普段から予防していくのが肝心です。
毎日少しずつセルフケアしていきませんか?
頭痛を予防するセルフケアについては次回お伝えいたします。
ご相談はいつでもお待ちしています(^^)
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