心配性は克服できる?
春の足音が聞こえてくると新年度に向けての準備が始まります。
学校などはまさに入学試験の真っ最中ですし、その後は新入生を迎える準備ですね。
会社では人事異動だったり年度末だったり、自営業だと確定申告などで多忙な時期に入ります。
家庭でも子どもの進学や異動に伴う引っ越しや、もろもろあります。
そして、こうした環境の変化にともなって心の準備も必要になってくるんですよね。
未知な領域に踏み込むときは誰でも不安を感じるものです。
予備知識があったとしても、いいことばかりではないかもしれませんし、失敗したらどうしよう? と不安になることもあります。
失敗しないように先回りして考えれば考えるほど心配事が増えるのです。
新天地でうまくやっていけるかどうか・・・
首尾よくスタートが切れるかどうか・・・
人間関係はうまくいくかどうか・・・
心配は尽きませんよね。
時期的に変化が多いからこそ、春はストレスが増えるようです。
とくに元から心配性の方にとってはキツイ季節ですよね。
未体験ゾーンに突入するのは恐怖でしかありませんから。
どうも心配性の方は完璧主義の方が多いように感じます。
完璧主義というより、理想とか「こうでないといけない」というこだわりが強いのかもしれません。
そこからはずれるのが怖い、はずれるのではないかと恐れる、ということでしょうか。
自分の決めた道からはずれたくないという心理がありそうです。
東洋医学では、気が滞りやすいタイプ、体質というのがあります。
ストレスなどがかかった時に気が詰まるのです。
本来、気はすみずみにまでめぐっていなければならないのですが、滞りがちになります。
イライラしやすく、神経質、と表現できるかもしれません。
表に出すかどうかは関係なく、にこやかで穏やかそうでも内面はとても緊張している方もいらっしゃいます。
また、ご自身では気づかないうちにストレスをためている方も。
この気の滞り、実は春に起きやすいのです。
春の気の仕業なんですね。
ですので、もともとストレスを感じやすい方はさらにその傾向が強まります。
そのうえさらに、時節がらの未体験ゾーンが重なって・・・
キツイですよね!!
気滞タイプの方に起きやすい身体の症状といえば、痛みが移動する(常に同じところが痛いわけではない)とか、腫ったような痛みが多いです。
ガスが多いとか、脇腹や鼠径部が痛い、ノドが詰まった感じがする、といった症状が特徴的ですね。
ほかにも頭痛や肩こりも普通ですし、不眠や夢が多くて眠りが浅い、何度も目が覚めるといったことも多いです。
体質にかかわらず、春は上記のような症状を訴える方が増えるんですよね。
予防法として、東洋医学ではこんなアドバイスをしますよ。
1.早起きしよう!
春は陽気が増え、日が長くなってきます。
いち早く陽気を取り入れて活動しましょう!
2.散歩しよう!
滞りがちな気を巡らせるのに最適なのはウォーキング。
花粉対策して、自由に歩きまわりましょう(^^)/
3.ゆったりした服装を!
締め付ける服装や髪型はNGです。
風通しよく、のびのびと過ごしましょう!
さて、衣服だけなく、心の風通しもよくしたい春です。
心配性の方は、もともと繊細な性分なのでいきなり大胆にと変えるのは難しいですよね。
自分を責めるのではなく、ある程度は諦めも、そして発想の転換も必要です。
心配性ということは、計画性があり、用意周到、慎重、まじめ、といった美点もあるはずです。
どんなことでも行き当たりばったりや人任せの頼りない人よりも公私ともに信頼される人だと思いますが、いかがでしょうか?
「そんなことない…」 と卑下せず、少しは開き直ってくださいね!
自信とまではいかなくても、自己評価を少しだけ上げていきましょう。
そして、「心配事の9割は起こらない」 ということも思い出してください。
自ら心配事をつくりだして、先取りして悶々とするのは自分の首を絞めるだけですから。
心配や不安で頭がいっぱいになってしまった時は、先々のことよりも「今」に集中してみましょう。
ずっと先に起きる“かも”しれないことに取り越し苦労するより、今、目の前のこと、与えられている条件や環境、に意識を向けてみてください。
先のことばかり心配になって何も手につかなかったのが、何から手をつけるべきか見えてくるものです。
“今の自分”を取り戻してくださいね!
これからは心配事に足もとをすくわれないよう、地に足をつけていきませんか。
東洋医学的に表現すると、深呼吸して天の気を、両足の裏から大地の気を吸収して、身体のなかで融合させましょう(^^)/
春は1年の初めです。
よいスタートを切りましょうね!
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