身体づくりと心のバランス
妊活中は心も身体も揺さぶられることが多々あり、さまざまなストレスにさらされます。
不妊治療は物理的にも時間的にも、そして心理的にも負担が大きいものですよね。
元々がんばり屋さんの方は特に、一生懸命になり過ぎてバーンアウトしてしまうことも少なくありません。
まだ可能性はあるのに心身共に限界を感じてしまい、子どもを諦めるケースもあるでしょう。
そうならないためには、ご自身でセルフ・コントロールが必要なんです。
セルフ・マネジメント、とも言えるかもしれません。
コントロールというと制御、統制という意味合いですが、マネジメントは、より管理という意味合いが強いでしょうか。
組織運営法だったり、経済用語だったり、といったイメージがあると思いますが、どちらも自分自身を健全に保つために役立つ概念です。
あまり難しく考えず、地に足をつけて健やかに生活するために考えていけるといいなと思います。
ご自身の心と身体を管理することって、けっこう苦手な方が多いですね。
ちょっと距離を置いて自分自身を見つめることが必要なのかもしれませんが、その冷静さがなかなかの難関。
実際に妊娠された方から「いつもニュートラルな気持ちを保つように気を付けてます」 というお話を聴いたことがあります。
生活しているとプラスなこともマイナスなこともありますが、どちらかに縛られることなく、一時的な感情に流されないようにするといいそうです。
例えば今周期も妊娠できなかったとしても、ストレスフルなことが起きても、自分自身を追い込まないことが大事なのです。
またいい時が来る、また次がある、そんな切り替えが上手にできればストレスをため込まずに前に進めるのです。
「まただめだ」 と落ち込むと本来持っていたの力も削がれてしまい、「次もきっとだめだ」「何をやってもだめだ」と エスカレートしていき、ますます悪循環になってしまうのです。
誰しも、いいことも悪いこともあるのが普通ですよね。
波があるのは避けられないことです。
ですが、その波に身を任せっぱなしで揺さぶられるのではなく、波を見ることで少し上手に乗り越えていけるんです。
それがセルフ・コントロールです。
東洋医学では中庸を重んじることはご存知でしょうか。
これはどこかに偏らずに、ずっと真ん中を維持し続けなければならないというわけではないと思います。
何度もブレることはあっても、すぐにまた立ち戻っていけるバランス力です。
心も身体も波に流されたり、どこかに飛んでいったりしてしまわないよう中央にイカリを下ろしておいて、またそこに戻ってこれればいいのです。
中庸に戻ってこれるようになるには、自分を信じる力をつけるのが一番です。
自分自身を信じて大事にするということですね。
セルフ・コントロールは、むりやり型にはめるということではないのです。
自分を強制的に何かに縛り付けるのではないということを覚えておいてくださいね。
むしろ肩の力を抜いた、フットワークの軽さ、のような。
セルフ・コントロールできると、前に進む力が湧いてきます。
自分を見失うことなく歩いていくことができますよ。
カラダづくりをしながら、ココロのバランスも養っていきましょう(^^)/