コロナに負けないためにできること
これまで現代人の多くは感染症の真の恐ろしさを経験せずに生きてきました。
今、世界中、そして日本でも猛威を奮っている新型コロナウィルス感染症と同様のインパクトが国内であったのは、一番新しくてたぶん大正時代のスペイン風邪の大流行でしょう。
当時の記憶が残っている人はほとんどいませんので、誰もが初めて経験するパンデミックに戸惑ってしまうのも無理はないと思います。
とはいえ、過去には何度も日本を襲った感染症で多くの命が奪われてきた歴史があります。
古くは、奈良時代に天然痘の大流行(735年~737年)で150万人、人口の約3割が死亡したと言われています。
その後も、麻疹や天然痘は定期的に、コレラや赤痢、ペストなどの大流行が記録に残っています。
人類にとって感染症は天災のように避けられない脅威だったのです。
近代医学の発展のおかげでワクチンが発明、開発されるようになり、ようやく予防することで感染症をほぼ撲滅できるようになったのです。
ただしワクチンが完璧ともいえないのは、常に新たなウィルスが発生する可能性があるからですね。
近年は新型ウィルスによるインフルエンザが何度も発生して問題になっています。
そして今回はコロナウィルスの新型です。
それもまた変異型が次々と生まれているという現状。
いまだに「ただの風邪」という認識の人もいますし、「自分だけはうつらない」と高をくくっている人も。
感染症の恐ろしさを知らないために希望的観測をしがちなのでしょうか。
今まで医学の力で切り抜けてこれたのだから、今回もきっと大丈夫、なのでしょうか・・・?
そうした認識が感染拡大の原因になっているのは明らかですよね。
変異株では基礎疾患もない20代30代の若者も重症化するとか、ハイブリッド型は空気感染の恐れとか、恐ろしい話が聞こえてきます。
軽視して市中感染すれば自分の首を絞め、家族や周囲の人も危険にさらしてしまいます。
今まさに人類の叡智を結集して、コロナ禍を乗り越えるプロセス真っ最中だと思います。
それをあざ笑うかのようにウィルスは変化していきますし、人々の混乱と認識の甘さから、残念ながらまだ事態の終息は見えてきません。
近代社会であっても、できることとできないことがあるのです。
過去の感染症の歴史をしっかり認識して、決して感染症を軽視しないほうがいいでしょう。
人間は目にも見えない微細なウィルスにいとも簡単に負けてしまう存在だということを忘れずにいたいです。
疫病から私たちを守ってくれるのは「免疫」です。
今回の新しいウィルスが引き起こしたパンデミックを生き延びるには、やはり集団免疫を勝ち取るのが一番です。
できるだけ早く。
ワクチン接種は速やかに確実に実行する必要がありますよね。
そしてまだ行き渡らないうちは医療現場のひっ迫を阻止することも同時に必要です。
ワクチンの副作用や影響を過剰に心配して接種を控えたり、感染しても重症化しないと高をくくって自由に活動したりすることで事態はますます深刻化・長期化してしまいます。
一人ひとりが責任ある行動をしていかないと、悲惨なパンデミックの歴史を繰り返すことになってしまいます。
自分のため、大切な人のため、そして社会を守るため、です。
「いったい、いつまで我慢すればいいの?」 と不満をぶつけたい気持ちもわかります。
それは「新型コロナウィルスに勝つまで」なんです。
不公平感や生活の困窮などの問題を、ウィルス感染対策の放棄に結びつけるのは違うと思います。
頭を切り替えて、政治経済の問題解決を要望したり、不正や不平等を追及することで解決の道を探りたいです。
大昔の疫病対策は神頼みするしかなかったのかもしれませんが、今は違うのですから、現代医学を信じていきましょう。
そして、ワクチンが無敵ではないことも同時に知っておくことは大事です。
毎日の生活のなかで、自分自身の「免疫」を少しでも向上させるために、できることがあればやっていきましょう(^^)/
感染対策の約束事を守り、しっかり養生して免疫力を守っていきたいですね!
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