コロナ感染爆発を抑えるには?
今年も夏祭はことごとく中止となり、静かな夏となりました。
緊急事態宣言&まん延防止等重点措置が発出され、都道府県境をまたぐ旅行や帰省が自粛を要請されています。
そのなかでオリンピックだけが開催されました。
コロナ患者を受け入れている病院の医療スタッフの声がむなしく響きます。
猛威を振るうデルタ株や、これからの動きを警戒しないといけない南米のラムダ株の脅威について、正しく恐れている人はどのくらい存在するのでしょうか。
20代や30代の感染が爆発的に増えていますが、街角で飲んでいる若者が「知り合いがコロナかかったけど、たいしたことなかったんで、大丈夫」なんてインタビューに答えています。
お友達は幸運にもたいしたことがなくて済んだけれど、あなたが将来大丈夫な保証は誰がしてくれたのでしょうか?
とても危険な状況が蔓延しているようにしか見えません。
中等症の患者は原則「自宅療養」とする政府の方針変換もあり、万が一発症すると死にそうにならないと病院で治療を受けることさえできないほど、医療体制はひっ迫しています。
独り暮らしの若者が、どうやって自宅療養できるでしょうか?
想像すると非常に恐ろしいです。
(緊急事態)宣言慣れしてしまい、もう自粛生活は我慢できない気持ちは理解できます。
生活の保障がないまま自粛を“要請”されても限界がありますよね。
そして若者の性質として、よく言えば冒険心、その逆で言うと無鉄砲さ、怖いもの知らずなのは自分自身も通ってきた道なので納得できるんですよね。
若いって、そういうものじゃないですか?
実際に痛い目に遭わないとわからないものですし、そこまでほんものの痛い目って、なかなか無いものなんです。
若者たちの行動を責めるより、まず中高年はそれは仕方がないと受け入れないといけませんね。
ですが、感染爆発が若い人たちだけでなく国民の行動のせいにされてしまうのは間違っていると思います。
長きに渡って打開策を示せない・実行できないリーダーのほうが問題に決まっていますから。
責任を問うなら、そっちの方向に!
とはいえ、自分で自分の命を守らないといけない段階に入っていますので、すぐに実践できることは何でしょう?
若者を責めず、コロナ感染→重症という本物の痛い目を回避するためには若者も巻き込みながら、できる限りの感染対策をしていかなければなりません。
ご家族や友人に若い世代がいらっしゃる方は、頭ごなしではなく、新型コロナウィルス、とくにデルタ株を正しく恐れることを丁寧に説いてください。
大切な家族、友人を守るために必要だということを。
今まで完璧に対策されてきた方は「これ以上どうしたらいいのか?」 と悲鳴を上げておられますが、これまで通りでいいんです。
基本をしっかり守って、何度も気を引き締めながら、これまで通りきっちり感染防止していきましょう!
現時点で、これまで最高レベルの危機に瀕しています。(現在進行中でワースト化しています)
危機というのは、新聞やニュースで発表される感染者数だったり、死者数だったりするわけではありません。
医療の現場の危機です。
“重症”でなければ病院での治療は受けられなくなっています。
これは、新型コロナウィルス感染症だけでなく、交通事故だろうと、熱中症だろうと、脳卒中や心筋梗塞、持病の悪化、がんの疑い、さまざまな急性症、他、どんな病症でも病院で助けてもらえなくなるということなんです。
まさに命の選択がなされる深刻な状況です。
この事実をどこまでリアルに想像できるか、だと思います。
そして個人レベルの想像もしてみましょう。
このまま感染爆発していくと、医療だけでなく、私たち一人ひとりの生活そのものが破綻してしまいます。
感染してしまい、発症して命の危険が迫ってくれば、これまでの努力、培ってきたすべてが無になります。
ワクチンの副反応も怖いですが、発症→幸運にも回復してからも後遺症や、財政的な問題、保険に入れないなどの心配など、ひょっとしたら生涯にわたって付きまとうことになるかもしれません。
真剣に考えてみたことはあるでしょうか?
この危機感、オリンピックで盛り上がる雰囲気のなかで伝わらずに一番絶望的な思いをしているのは、コロナ感染者を受け入れている病院や救急救命センターのスタッフではないでしょうか。
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