健康のために、時には引き算も必要!

いつからか、プラス思考が善、マイナス思考が悪、という価値観が定着しました。

前向きはよくて、後ろ向きはよくない。

なるほど、そうかもしれません。

上向き、上昇志向はパワフルですよね!

 

折しもコロナ禍で辛いことがたくさんあって、心が折れそうになってしまうことも。

そんな時に希望を見出して、前に進もうという気持ちを奮い立たせてくれるのはプラス思考あってこそ。

でも、ずっとうつむいてばかりいる時だからこそ、『上を向いて歩こう』 という歌が響くのですよね。

そんなに、24時間、毎日毎日、365日、上ばかり見上げてはいられません…

 

昨今は“意識高い系”や“陽キャラ”がもてはやされる傾向が強いです。

逆に“陰キャラ”はダメ、みたいな。

そこまでアグレッシブに、強気で、つき進んでいけるものでしょうか?

がんばり過ぎて、疲れて、ドロップアウトしてしまう人も出てくるでしょうし、それを恐れてがんばり続けるしかない境遇の人もいるでしょう。

キツイですよね!!

 

東洋医学を専門にしていると、どうもこのプラス思考への偏重に違和感を感じてしまいます。

なぜかというと、東洋哲学では世の中の森羅万象は「陰」と「陽」でできているので、どちらか一方に偏るのはバランスを欠くと考えるからです。

だから“陽キャラ”も“陰キャラ”もどちらもOK。

上を向くときも、うつむくときも、どっちもあってOK。

プラスとマイナスがあってこそOKなのです。

 

もちろん、1人の人間のなかにもプラスとマイナスが混在しているはずですよ。

マイナス面を排除して、まるまるプラスばかりに統一しようとしなくてもいいのです。

プラス思考ばかりでなく、マイナス思考のときも意味があると思うのですよ。

もしご自分のことをマイナス思考で暗いと思われているのなら、卑下することもご自分を否定することもないです。

ネガティブだとか、人に非難されることはあるかもしれません。

そんな“慎重派”“危険回避能力が高い”自分は、世の中のバランスを取っているんだ、と自信を持っていただけるといいですね(^^)

無理して自分自身をポジティブに矯正しなくても、いいのですよ!

 

というわけで、人間にはプラスもマイナスも必要ということなんですが、なにかとプラスばかり優先する傾向が背景にあるため、身体に対しても何かを足す(プラスする)ことばかりの人が多いように見えます。

つまり、健康のためにはコレを食べないと、この薬、このサプリを飲まないと、このエクササイズをしないと、といった感じですね。

美容のためも同じで、食べるもの、飲むもの、塗るもの、つけるもの、いろいろとプラスしていきますね。

ほんとうに健康や美容を追求するなら、足し算だけでいいのかな? という疑問を感じます。

・肝臓によいというドリンクを飲む前にアルコールを控えたほうがいいのかもしれません。

・摂取したカロリーを無かったことにできるサプリを飲む前に、食べ過ぎを控えたほうがいいのかもしれません。

・嗜好品といっても、タバコやコーヒーの飲みすぎは控えたほうがいいかもしれません。

・疲れがたまっていても24時間戦える栄養ドリンクだって、飲まずに、むしろ休息を取ったほうがいいかもしれません。

 

そんなふうに、引き算も時には必要ではないかと思うのです。

健康を目指すなら、プラスもマイナスも、どっちも大事です。

引き算のことを、ちょっと考えてみてくださいね!

東洋医学では、“陰”と“陽”のどちらも大事にして、実践しますよ(^^)

 

ところで、同じ理由で、マイナスばかりでもアンバランスです。

そういうときこそ、プラス思考の出番ですよね!

落ち込んでいるときは、あえて上を見上げて、空を仰ぎたいです。

歩いていても、地面ばかり見つめていては桜の花も見えません。

お花見をすると、心が癒される気がします。
大勢で宴会をしなくても、花を見上げながら散策するだけでも気持ちがちょっと晴れやかになりますね。

コロナ禍でストレスがたまって、メンタルが低迷中な時こそ、外に出てお花見ウォーキングで“陽”をプラスしてくださいね(^^)/

 

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