セックスレスは克服するべき?

日本は「セックスレス大国」らしいです。
世界のなかで、著しくセックスの頻度が低く、
なおかつ性生活に対する満足度も著しく低い社会
、とのこと。
もちろんこれは妊活カップルだけの統計ではありませんが、
全体的にそういう傾向があることも無視できません。
そして妊娠を望む夫婦がセックスレスとなると、かなり大きな問題です。


年齢別のデータだと、30代のセックスレスの比率は19%、
40代は16%だといいます。
30代のほうがレスの比率が高い!
仕事、子育てで忙しいのが原因でしょうか。
現在、不妊治療中のご夫婦もこの年代が多いです。
初婚年齢が高くなっていますが、周りの人たちもみんなそうだし、
芸能人も40代で産んでて平気そうだし、
自分も普通に授かるものと考えていらっしゃる方はまだ多いです。
さすがに20代カップルのように「しばらくは二人でいいよね」とは
ならないようですが、「しばらく自力でトライ」の時期に入ります。
基礎体温を計り、排卵期を見定めて、タイミング
これが始まると、途端に“月1”ペースができあがります。
しかも、目的が明白(妊娠!)なので、お互い楽しめないかも?
義務的な儀式になることが多いようです。
とくに男性はこの“月1義務”の荷が重く、愚痴はよく耳にします。
最初は期待もあって協力的ですが、だんだんイヤになってくるみたいです。
あえてその日に飲んで帰ってきたり、残業を入れたりすることもあるそうで、
そうなると妻は心底ガックリきてしまいます。
その日のために、かなり努力してますからね。
そもそも、この自力タイミングの前に、ちゃんと検査は
受けていらっしゃるでしょうか。
がんばって続けても、卵管が詰まっていたり、精子がいなかったり、
ということもあるのです。
自力タイミングをどのくらい続けますか?
「2年間できなければ不妊」ルールで、2年も費やしてしまうご夫婦が
これまでは少なくありませんでした。
スタートが遅いのに、さらに2年間(-_-;)
とてももったいない時間です。
まず、“月1義務”を忘れて、もっと性交回数を増やすだけで
妊娠できる人はできる! のです。
週2~3回ペースがいいそうですよ!
あえて、妊娠を狙わないのがポイントです(^^)/
とはいえ、ペースを上げる甲斐もないのが、
上記で挙げたような疾患が隠れているケースなんです。
事前にご夫婦ともにしっかり検査を受けておくのは必須です。
自己判断でタイミング法に専念するのは時間の無駄遣いになることも。
調べて何も問題が無ければ週2~3回ペースへ移行!
頻度を上げることによって、精子の質は確実に良くなります。
次々と新鮮な精子に入れ替えるのがポイント
です。
そして、あえて「子作り目的」を忘れ、二人にとってよりよいセックスを
目指すことなんですね。
楽しむことです!!
待っていればそのうちに結果は表われますから。
とはいえ、それでも2年間は待ち過ぎです。
20代前半ならまだしも・・・
最近はこんな流れですよ。
 ⇒ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150620-00000544-san-hlth
  「不妊の定義「2年」→「1年」へ 日本産科婦人科学会」
ただし、35歳以上の方は1年でも長すぎるくらいだと思います。
卵子の老化を考えると呑気にはしていられませんね。
半年間、自己タイミングで結果が出なければ、
専門クリニックを受診することをおすすめします。
もちろん検査受診は間髪入れずに今すぐです!
実は、ここまでは理想論です。
現実としては・・・?
みなさん仕事が忙し過ぎて、とくに男性陣は帰宅が深夜、
数時間寝て、また早朝から出勤。
週末は死んだように眠る・・・。
ストレスで精神的にギリギリの方も多いです。
そんな毎日なのに、どこに性的な夫婦生活を楽しむ余裕が
あるでしょうか。
1分でも寝かせてくれ、みたいな状況ですよね。
女性陣も事情はよくわかっているので、
月1でもチャンスがあれば、なんとかそこに・・・と
悩みながらも望みを託すわけです。
いっぽう、きっぱり自然妊娠は諦め、
人工授精や体外受精に切り替えていかれる方も多いのです。
男性は自宅で採精するだけで、後のほとんどが女性側の役割になります。
これが現実なのですよね・・・
確かにそのほうが月1チャンスを期待するより確実かもしれません。
しかし、そうなるともう完璧に月1チャンスの機会もゼロになるので
セックスレスへまっしぐらです。
そうしてレスのご夫婦ができあがるのですよね・・・(-_-)
けっこう深刻です。
夫婦の形はいろいろですから「こうじゃないといけない」
というのはないですが、治療をきっかけにセックスレスになってしまうのは
非常に残念です。
間が開くほど、元に戻るのが難しくなりますし。
確かにレスでもとても仲良しの”親友”同士のようなご夫婦は
いらっしゃるのですが…
“親友”あるいは”家族”とは性的な関係になれないのは
ある意味当然なのかもしれません。
なかには、治療がお休みの周期に自然妊娠される可能性もあるので
(実際にあるのです)
まったくレスになってしまうのはどうかと思うのです・・・
そこまでして子どもが欲しくない?
あるいは、そこまでできない、ということかもしれませんね。
基本はセックスレスを克服して自然妊娠のチャンスを増やすことですが、
そうもできない理由があるカップルの妊活に、どう寄り添っていけるか。
その課題を切り捨てることはできないなぁと感じています。
それでも、ご夫婦がお互いに助け合い、協力する関係をつくっていかないと
子どもさんを授かってからの育児生活に不安が残ります。
妊活の延長で女性(母親)ばかりが孤軍奮闘するだけでは辛いですから。
妊娠することだけを目標に掲げず、
どうかもっと先のほうまで目を向けてください。

これからも、東洋医学的な視点から、
子育てのことまで視野に入れた妊活をお勧めしていきます(^^)/
なるべく早く結果をだすために、身体づくりが基本です!!

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