バセドウ病・橋本病で不妊になる?

歌手の絢香さんが公表された病気としてバセドウ病を初めて知ったのは
若い世代では少なくなかったかもしれませんね。
妊活中のみなさんにとっては、甲状腺疾患はすでに気になる存在でしょうか。
臨床的には橋本病など甲状腺機能低下症の方が多いように感じますが、
甲状腺疾患について気をつけたいことなどをお話します。


甲状腺の病気は女性に多い疾患とはいえ、加齢とともに発症しやすいので、
若い方はあまりご存知ないことが多いのです。
早ければ20代、多くは30~40代で出てくることがあります。
お母さんや姉妹で同じように発症することがあり、体質は遺伝するようです。
甲状腺機能に異常があると、不妊になることがあるのです。
妊娠力に関わってくるのですね。
もっとも必ずということでもなく、母親が持っているということは
持病があってもちゃんと子どもを産んでいるということですし。
なので怖がる必要はちっともありませんが、
気づかずに病気が進行してしまうとお子さんを授かりにくくなったり
流産や早産の原因となったりすることがありますので
適切に対処することが大事なのです。
甲状腺の病気は実は気づきにくいのです。
「なんとなく」程度の症状が続くので、慣れてしまったり
「そんなものかな」と思い込んでいたりすることがあります。
なかなか妊娠できないと悩んでいても、子宮や卵巣の問題を疑っても
甲状腺を疑うことはあまりないようですね。
たとえば、甲状腺機能の異常によって排卵しにくかったり、
黄体機能の低下が起きることもありますよ。
血液検査でわかるので、不妊専門クリニックで調べることができます。
そして、お薬を服用することで改善することができますので、
原因をつきとめたら、しっかり治療を受けることで、
ちゃんと妊娠・出産することが可能だと、絢香さんも証明してくれましたね!
病状によっては甲状腺の専門医にかかる必要があるかもしれません。
不妊専門クリニックから紹介してもらうこともできますよ。
そちらでの専門的な治療を優先して、ホルモン値が落ち着いてから
不妊治療を開始する、ということもあります。
甲状腺は新陳代謝を活発にするホルモンを作っている臓器です。
甲状腺ホルモンは全身にかかわる働きを担っていますので、
とても大事なホルモンなのです。
このホルモンを分泌する機能に問題が出る場合や、
臓器に腫瘍などができて、ちゃんと機能できなくなる場合があります。
分泌量が多すぎるとバセドウ病に代表される亢進症、
少なすぎると橋本病に代表される低下症となります。
多過ぎも少な過ぎもだめなんですね。
バセドウ病では動悸や多汗、手足のふるえ、下痢、やせ、
といった症状や、無月経・月経不順や不妊などの症状が出ます。
橋本病では活動・意欲低下、むくみ、肌の乾燥、便秘、肥満、
そして、月経の期間が長く、量が多くなる、不妊、流産など。
どれも特徴的な症状ではないですし、見過ごされがちです。
どちらものどが腫れることがありますので、そこを確認することと、
やっぱり血液検査で甲状腺ホルモンを調べるのが確実です。
放っておくと重症化したり、妊娠しにくくなったり、
妊娠中に母体・胎児の両方の健康に影響が出やすくなることもあり、
しっかりとコントロールしていくべきですね。
妊活中から妊娠中、出産後を通じて、ホルモン値を正常値に
維持していくことで問題は回避できます。
甲状腺専門クリニックで漢方内科も併設されている病院があります。
実は内分泌系は漢方の得意分野なのです。
ホルモン値は西洋医学的なお薬を服用することでコントロールし、
さまざまな症状を漢方薬で軽減していくことも可能です。
もちろん、東西の相乗効果も狙っていきます。
漢方とベースの考え方が同じ鍼灸も同様に
東洋医学の力でホルモン系の改善に貢献できますよ!
当院にも橋本病をはじめ、機能低下症の方がよくいらっしゃいます。
しっかり治療していくことで体質改善していただきます。
ちゃんと妊娠して、元気な赤ちゃんを授かっておられますよ(^^)/
どうぞご安心くださいね。
バセドウ病も橋本病も、きちんと治療したら怖いことはありませんよ~!
どうぞご安心を♪
お悩みの方はぜひご相談くださいね。
メール:info@rumishinkyuu.com

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