自然妊娠も体外受精も、こだわり過ぎないで

できるだけ自然に赤ちゃんを授かりたいという気持ち、よくわかります。

東洋医学も、もとより自然を重んじる医療ですから。
ベースとなるのが陰陽五行説という中国古来の自然哲学ですし。

妊娠は奇跡だから、人の手が介入するのは自然に反する、という意見もあります。

妊娠するために身体にいいことをして、いいカラダをつくろうと努力されている方がたくさんいらっしゃいます。

可能な限り化学的・人工的な医薬品・医療に頼らず、自然と妊娠できる力を備えられるのが一番だと思います。

だってそのほうが費用も少なくて済みますし、通院の手間いらずで安心ですよね!
(↑これも本音です)

ただ現代は、鍼灸や漢方薬しか無かった大昔とは違って医療の選択肢は増えましたし、人間そのものも変化しています。

私たちは生まれてこの方、人工的なもの・便利な製品に囲まれて成長してきましたよね。

現代人の身体は古代人よりもずっと複雑化しています。
(古代人はもっとシンプルな、素直な身体だったのではないでしょうか)

そしてなにより寿命が延びるいっぽう、妊娠出産年齢も【高齢化】したことが大きな変化です。

かつては孫が生まれるくらいの年齢で妊活を始める方も多いわけですし、子宮内膜症などの婦人科疾患や肥満など、現代人特有の不利な条件もあります。

そうした“差”に目をつぶって、自然派を貫き通そうとするのは無理があるのかもしれません。

逆に、かつては自然妊娠や出産が不可能だった人も、最先端医療の恩恵でお子さんに恵まれるようになったというのも事実です。

せっかくの医学の進化なのに、自然妊娠にこだわりすぎるうちに、気づけば体外受精さえ不可能な年齢・身体になっていたら悲しすぎますよね。

だからといって、生殖補助医療の技術や不妊治療専門クリニックにすべてお任せというのも不安はあります。

暴飲暴食や夜更かし、極度な運動不足など、生活そのものに問題が多くて体調を崩しているのであれば、ちゃんと体調管理ができるようになったほうがARTの恩恵も受けやすくなるのですから

極端に自然を追求するのも、自然に反するのも、どちらも弊害がありすぎます。
できたら“中庸”を心がけていただきたけるといいなと思います。

自分なりの、いいバランスを見つけるのがコツかもしれませんね。

人のまねをすることはありません。
コマーシャルに踊らされる必要もありません。

自分の心と身体にとって、最適なバランスを探ってみてくださいね。

栄養摂取なら、サプリに頼りきるのではなく、素材から調理してみるのも一つ。
完全オーガニックのヴィーガンにこだわらず、友人たちと気軽にランチするのも一つ。

どちらか一方に偏るのではなく、どっちもできるところから取り入れればいいのです。

妊活でもそうですよ。

西洋医学と東洋医学、どちらとも取り入れれば強いです。
100%自然派にこだわらず、結果をできるだけ早く出すのが目標なのですから。

クリニックでの不妊治療では卵の質までグレードアップすることはできません。
でも、鍼灸や漢方ではベースとなるカラダをグレードアップすることができるんです。

両方の美味しいとこ取りをしたらいいのではないでしょうか?

まだ東洋医学による不妊治療は試したことがない、という方は、ぜひ(^^)/
いつでもご相談くださいね♪

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