秋冬は骨に注目!
秋分の日が近づき、今が秋もピークのはずです。
「暑さ寒さも彼岸まで」 と言いますが、秋分の日はお彼岸の中日でもあります。
記録に残る長い猛暑となった今年の夏。
このまま暑さがやわらいでくれるのでしょうか?
秋分の日というと、昼と夜の長さがほぼ同じ。
この日を境に夜の時間のほうが昼より長くなります。
しっかり気温が下がるには時間がかかりそうですが、日照時間は確実に減ってきていますよね。
もしかしたら、そちらのほうが私たちの生活に影響するかもしれません。
まだ暑いのでしっくりきませんが、東洋医学の世界では春が来るまでは陰の時期なのです。
秋~冬は栄養を摂ってエネルギーを蓄え、身体を養う季節ですよ。
「天高く馬肥ゆる秋」 とも言うように、気候もよくなり、収穫の季節で美味しいものが増えますし、自然と食欲が増しますよね。
だからといって人間も肥えたらいいってわけではありませんが、重点的にココを強化しよう! というのが別にありますよ。
それは、骨 です。
全身の骨や歯を強くするには時間がかかります。
骨だけにコツコツと、じっくり焦らずに努力する必要があり、それには秋冬がふさわしいシーズンなんですよ。
骨を強化して骨粗しょう症を予防しましょう(^^)/
夏のあいだ、どうしても運動不足なりましたし、外出を控えて日光にあたる時間も減りました。
それは骨にとっては不利な条件だったのです。
骨の健康のためには欠かせない栄養素のビタミンDは日光を浴びることで体内で生成できるのです。
カルシウムやリンの吸収を促進する働きがあるのですよ。
なので、極端に紫外線をカットしすぎるとビタミンD不足になってしまいます。
食事でも補うようにしたいですし、紫外線を敵視しすぎず、真夏でも5分くらいは日光に当たるのがいいのです。
直射日光を避けるなら、木陰などで10分程度を目安に。
夏以外の季節だと30分~1時間くらいです。
ちょうどウォーキングにいい時間ですよね。
運動も兼ねて、ビタミンD生成のために1日8千歩のウォーキング推奨です!
そしてビタミンDも、一番大事なカルシウムも、食事から摂るのが重要!
*カルシウム
1日のカルシウムの推奨摂取量は、成人女性は650mgです。
なるべく効率よく摂取するためにはカルシウム含有量が多い食べ物を選びたいですよね。
骨ごと食べられる魚類(いわし、じゃこなど)、えび・かに、乳製品、野菜類(切り干し大根、ゴマ、小松菜など)、海藻類(ひじき、わかめ、昆布など)、豆類(大豆製品)
魚の調理が苦手な方は鯖缶などの缶詰や、小魚の佃煮などを利用すると簡単ですね。
乾物類が意外と優秀なので活用したいです。
*ビタミンD
1日の推奨摂取量は18歳以上の男女とも9.0マイクログラムです。
きのこ類(きくらげ、しいたけ、まいたけ、エリンギなど)、魚介類(しらす、紅鮭、いわしなど)、卵、乳類(牛乳、チーズ)
脂溶性ビタミンなので、油とともに摂取するほうが吸収率が上がります。
ただ摂り過ぎにはご注意ください。
きのこ類は紫外線にあてるとビタミンDがぐっと増えるので、日に干してから調理するといいですよ。
*ビタミンK
血液凝固に関わるビタミンですが、骨の形成を助ける働きもあります。
成人の1日推奨摂取量は150マイクログラムです。
海藻類、緑黄色野菜、納豆などに多いです。
脂溶性ビタミンなので、油と一緒に。
*たんぱく質
筋肉や血液を作るだけでなく、骨の成長においても重要な働きがあります。
1日の推奨摂取量は、成人女性で50g。
肉や魚、乳製品、卵、大豆製品
お肉だけに偏ることなく、まんべんなく食べるのがいいですよ!
※ビタミン剤、サプリを利用している方は多いと思いますが、重複して摂取量上限を超えてしまわないようお気をつけください。
東洋医学では骨は腎の管轄です。
腎の力が衰えると、つまり老化が進み、骨も(歯も)弱くなります。
女性で閉経してから骨粗しょう症になって腰が曲がったり、骨折しやすくなったりするのは腎の弱りなんですね。
骨は毎日少しずつ壊され、少しずつ新しく作られています。
一度出来上がったら一生そのままではありませんよ!
強い骨を維持するには、毎日少しずつ必要な栄養素を摂取し、運動刺激で丈夫していくのが大事なんです。
骨は身体のなかでも陰の極み。
陰の季節に陰を養うのが東洋医学の教えです。
涼しくなってきたら、そろそろ骨の養生を始めましょう(^^)/
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