トイレのお悩み!《その2》
前回、頻尿や尿もれなどのトイレにまつわるお悩みについてお話ししました。
まずはこちらをお読みくださいね。
⇒ https://rumishinkyuu.com/page/womenspost/menopause/menopause14.php
「トイレのお悩み!《その1》」
人知れず悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。
それって、あなただけではなく、更年期以降の女性なら共通のお悩みと言っていいくらいなんですよ!
なので恥ずかしがらずに相談していただいたらいいんです。
当院でもよくお聴きするお悩みですからね。
1時間に1度はトイレに駆け込まないといけないとか、夜中に何度もトイレに通わないといけなくて睡眠がちゃんと取れないといった切実な状況であれば泌尿器科にかかって治療をされることが望ましいと思います。
でも、更年期世代で、そこまで切羽詰まってないなら予防も兼ねて対策していくのがいいですね。
まずは必要以上に水分摂りすぎを控えてください。
(とくにカフェインの含まれた飲料やアルコール)
そして膀胱訓練と筋トレです。
一番簡単で続けやすいトレーニング法をお伝えします!
【膀胱訓練】
膀胱も筋肉なので筋トレと言ってもいいかもしれませんが、少しだけトイレを我慢する訓練が意外と有効なんです。
膀胱にためられる尿量を少しずつ増やしていきますよ。
とても単純ですが、焦らずに時間をかけて続けていけば確実な方法です。
1.まずは通常どのくらいの間隔(時間)で排尿しているかを把握しましょう。
2.いつもより5分だけ我慢してみましょう。
3.しばらく続けてみてそれで切迫感が無ければ、また5分延ばします。
というトレーニングを繰り返し、最終的に3時間くらい我慢できるようになればOKです。
トイレの心配が頭から消えたら大成功ですね。
【骨盤底筋トレーニング】
骨盤底筋を鍛える筋トレです。
骨盤底筋とは膀胱や子宮を支える筋肉ですよ。
女性は妊娠出産の負荷や加齢、体重増加などの影響で骨盤底筋が緩みやすく、くしゃみや咳、ジャンプしたり重いものを持ったりしたときに腹圧がかかるだけで尿もれが起きやすくなります。
こうしたお悩みを少しでも解消するために骨盤底筋を鍛えましょう、というトラブル対策法です。
1.身体の力を抜き、リラックスします。
2.会陰部を意識し、膣を持ちあげるように力を入れます(5秒くらい)。
3.ゆっくり力を抜きます。
これを何度か繰り返すだけなので、自宅でも、テレビを見ながらでも、駅のホームで電車を待つあいだでもできちゃいます。
慣れたら少しずつ力を入れて維持する時間を長くしていったり、回数を増やしていったりするといいですね。
【鍼灸では?】
最後に東洋医学でのアプローチについてです。
鍼灸ではどうやって対処するのかというと、自律神経のバランスを整えることで改善していきます。
とくに更年期の女性は自律神経失調のほかにメンタル面でも不調が多く見られますので、心身ともにバランスよくして、気のめぐりを整えていくのが効果的なんです。
原因不明の過活動膀胱、頻尿には鍼灸を試していただきたいです。
また、夜間のトイレ通いについては、トイレに行きたいから目が覚めるというより、眠りが浅いために尿意を感じて起きるのです。
朝まで爆睡できたら膀胱パンパンでも気づかないんですよ。
若い人たちって15時間でも寝てますよね(^^)
ですので、睡眠の質を改善するアプローチも有効なんです。
そのためにもベースとなる腎の力を補っていきますよ。
長時間寝るのも体力が要るとよく言いますが、いい睡眠が取れるようにしていきましょう!
他にもヨガのポーズで効果的なものもありますので、伝授できますよ~(^^)/
トイレのお悩みでよく遭遇するのが“気にしすぎ”なんです。
決して「気のせいだから気にしないで」 となだめているわけではなく、とにかくトイレのことが気になって仕方がなくなっているのです。
いつでもどこでもトイレにいける環境でなければ外出できないとか、夜中に何回トイレに行ったので睡眠不足なのが辛いとか、かなり思いつめている方が多くて。
気にしだすと余計に悪化してしまうのが自律神経症状です。
悪循環なってしまっているんですね。
地道な訓練をして安全を確かめながら、精神的にもトイレから解放されるようになりたいです。
残念ながら、誰にも老化を止めることはできませんよね。
加齢による症状は否定するのではなく、柔軟に受け止めながらも、できる範囲で抵抗して、なるべくゆっくり老化が進むようにもっていくのがいいのかなと考えています。
無理せず、できることをやっていきましょう(^^)/
“ゆっくりエイジング”をお支えします。
いつでもご相談くださいね!
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