コロナに負けない!(2)
新型コロナウィルス感染による新型肺炎についてはまだ分からないことがたくさんあります。
当初は「インフルエンザより怖くない」とか「若い人は感染しにくい」とか言われていたのですが、どうやら違ってきましたね。
ウィルスが変異した可能性もありますし。
感染してからの辛い症状も明らかになってくるにつれて震えます。
基礎疾患があると悪化しやすいとか、急激な症状悪化があるとか…
前兆として嗅覚や味覚が無くなる、ということも指摘されています。
これを聞いて「なるほど」と思いましたよ。たぶん鍼灸師なら、みんな納得したでしょう。
どんな意味が隠されているのでしょう?
東洋医学では、嗅覚は「肺」、味覚は「脾」と密接に関係する人間の感覚とされています。
つまり臭いや味がわからなくなるのは、肺や脾臓がダメージを受けているというサインなんです。
ここをやられると、新型コロナウィルス感染症を発症するのですね。
(肺と脾臓を傷めるのはCOVID-19だけではありませんが)
「肺炎」というだけに「肺」との結びつきはわかりやすいかもしれません。
肺を守るなら・・・すぐにでも禁煙しましょう!!
でも「脾臓」?!
「脾臓(脾)」とはいうものの、西洋医学の「脾臓」と東洋医学の「脾」はまったく別ものなんですよ。
「脾」とは、人間が飲食物を口にしてから、最終的に便や尿として排出するまでの、トータルな消化活動すべてを管理する働きのことを言います。
“ザ・消化機能”と言っていいです。
栄養・水分摂取は人間が生きるために絶対不可欠なので、ここにダメージを受けると非常に不利になるのはお分かりいただけるかと思います。
ここを弱らせると人間はピンチに陥ります。
エネルギーが不足して、さまざまな病気や疾病と闘っても負けてしまうのです。
だから、脾の力は常にキープしておかないといけないんです!
ですが、現代人は暴飲暴食や栄養の偏り、時間の不規則といった食生活の乱れで脾にダメージを与えることが多いようです。
忙しくて食べることが疎かになり、インスタント食品やサプリに頼りがちに。
過剰なダイエットで栄養失調に。
美食・グルメが高じて肥満や糖尿病を始めとした生活習慣病予備軍に。
農薬や除草剤を使用した作物、安定剤や着色料・香料など添加物の入った食品。
接待や飲み会で夜遅くまで飲食。
こういった食生活を続けると胃腸が悲鳴を上げるのは当然ですよね。
胃腸が弱ると脾が弱ってしまいます。
いくら胃腸に自信がある方でも、かなり負担がかかっているのです。
新型コロナウィルスに限らず、どんな感染症にも負けないよう、まずは胃腸を守ることから始めましょう(^^)/
アフターコロナに向けて大切にしてほしい食生活の正しい在り方です。
暴飲暴食は厳禁!
安全な食材を選んで!
規則正しく、腹八分!
丁寧に、食を楽しく!
栄養バランスを重視!
ちゃんと意識して継続できれば、免疫力もバッチリ、ウィルスだって怖くなくなりますよ!
でも、実際にはこうした注意点が守れない日もあるでしょう?
「今日はちょっと減点だな…」 と反省したら、お灸をしてほしいのです。
「足三里」というツボです。
厳密にいうと、左右差を診て、どちらかにお灸をすえるのが理想ですが、わかりにくいので両方していただいてOKですよ!
すねの外側、膝から少し下にあります。
松尾芭蕉の『奥の細道』にも記載がある「足三里」のツボにお灸を!
胃腸を守るだけでなく、疲れを取り、健康維持には万能のツボです。
食生活に自信が無い方は、予防のために毎日お灸をしてもらってもいいですね。
“新しい生活様式”もよいのですが、ご自身の身体をバージョンアップすることも大事にしてくださいね(^^)/
正確なツボの位置が知りたい方、セルフお灸に挑戦した方はご連絡くださいね。
ご指導はプロにお任せください(^^)