痩せすぎも太り過ぎも、妊活に適正な体重にしよう!
日本ではやせ型の人のほうが圧倒的に多いように見えます。
それでも女性の多くは「(もっと)痩せたい」「痩せなきゃ」 と思い込んでいるみたいです。
テレビに映るタレントさんの影響でしょうか・・・。
テレビ画面では横に膨張して映るので、実際のタレントさんはテレビで見るよりもずっと細いですよね。
ガリガリ、薄い、大丈夫? という人も多いです。
憧れのモデルさんや芸能人に近づきたいという思いが「痩せ願望」につながるのでしょうか…
最近では若い女性でパッと見では健康そうに見えても栄養失調のことさえあります。
もともと偏食だったり、コンビニ食だったり、“華奢”を通り越して、身体が薄っぺらくなってます!
痩せてても健康であればいいのですが、中身がスカスカでは大問題!!
多感な十代や二十代で「痩せ願望」が高じて摂食障害を起こし、月経が停まってしまうこともあります。
そのまま放置してしまうと卵巣も萎縮してしまい、機能停止して排卵もなくなりますし、若年性の更年期、そして閉経となってしまうケースもあります。
単なるダイエットから始まり、将来の妊孕性まで奪ってしまうことになりかねない、恐ろしい「痩せ願望」
「痩せ=美しい」という価値観は間違っていることを家庭でも学校でも伝え、そして社会全体に浸透させていかないと将来的に危ないです。
私も適正体重を維持することの重要性を訴えていきたいと思います。
BMIはご存知でしょうか。
体格指数(ボディマス指数/Body Mass Index )は身長と体重の関係から肥満度を算出するものです。
あなたも計算してみてください。
BMI = 体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)
数値が出ましたか?
値が18.5未満は痩せすぎになり、妊活においては妊娠率がとても低くなるんですよ!
一番妊娠しやすいのはBMI22~23あたりの人となります。
23となると、かなりぽっちゃりさんと感じるかもしれませんが、このあたりが適正体重なんですよね。
25超は肥満のカテゴリーになりますので、肥満のちょっと手前くらいが適正ということなんですよね。
意識改革できますか?!
計算してみて、もしあなたのBMIが18台やそれより低いのでしたら、すぐにでも体重を増やす努力を始めてください。
もし30以上であれば、これもまた妊娠率が下がりますし、妊娠してからも合併症のリスクが高まるため、少しでも体重を落とす努力を。
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の危険がありますし、お産時のトラブルも多くなりますよ。
母子ともに安全なマタニティ・出産を目指すためにも、安全で確実なダイエットが望ましいです。
急激な、過激なダイエットは身体を壊しますので避けたいもの。
食生活の改善と運動療法で、1ヶ月5㎏以内の減量(できれば2~3㎏が理想的)を目指しましょう。
決して「食べないダイエット」に走らないようにしてくださいね。
特定の食品だけ食べるダイエットも危険です。
りんごやキャベツ、卵や豆腐など、これまでにさまざまなダイエットが流行しましたね。
バランスが大事なので、糖質も脂質も、決して敵視せずに摂ってください。
(甘いおやつは禁止でOK!)
気を付けなければいけないのはトータルな量や食べる時間(とタイミング)や順番です。
1日30品目とかにこだわらなくてもいいのですが、なるべくいろんなものを食べて偏りがないように気を付けることは大切ですよ。
たまに「私は水を飲んでも太る!」 と訴える方がいらっしゃいますが、それは太っているのではなく、むくんでいるのです。
水分代謝を改善して、むくみを解消してきましょう!
痩せすぎでも太り過ぎでも、妊活するなら1日も早く体重コントロールを始めてください。
それぞれのBMIに合わせて、どんなプログラムが適しているのかアドバイスさせていただきますので、ぜひご相談ください。
無茶をして身体を壊してしまっては意味がありませんからね。
目指せ! ちょっとだけぽっちゃりさん!!