必要な水分量は人によって違うもの

身体を浄化するために1日2リットルのミネラルウォーターを飲む、という健康法が流行ったことがありました。

巷にけっこう浸透して、いまだに「できるだけ水分を摂るようにしています」という方は多いです。

聞かれたことはありませんか?

しかしながら、この飲水量は日本で普通に生活する人にとっては過剰だと言えます。
それに軟水に慣れた身体に硬水を大量に入れるとお腹の調子にも影響大です。

これを言い出したのはアメリカの女優さんかモデルさんだそうですね。
活躍の舞台ハリウッドは砂漠に近く、ものすごく乾燥した地域です。

米国西海岸の山火事のニュースで驚いたのは、そのあたりの湿度が軒並み1桁だったことです。
日本では考えられないカラッカラですよね。
それは山火事だってどんどん拡がります。

そこに住む人間だって、しっかり水分補給しなければカラカラに乾いてしまいます。
とくに外見上の美しさや若さを要求される女優さんやモデルさんだったら、なおさらしなびてはいられませんよね。

ですので、一生懸命ボトルの水を飲んで潤いを保とうと努力されていたはずです。
日本のように水道水を沸かしてお茶を入れて飲む習慣が無いのでしょうし。

日本は海に囲まれ多湿の気候なので、どんどん身体の水分が蒸発していく欧米とは違います。
湿気だらけの外環境と相まって、水分が排出されにくく貯留しやすい内環境です。

屋内の窓や壁に結露がたまるように、身体の中にも“むくみ”がたまります。
放っておくと家の中に醜いカビが生えるように、むくみもさまざまなダメージを身体にもたらします

適度な水分摂取と、水分代謝をしっかりしていくことは健康を保つために非常に大切なんです。

もちろん熱中症が怖い真夏はたくさん飲まないとだめですし、たくさん汗をかく人はたくさん補給しないといけないのも明らかです。

それは臨機応変で対応したいところです。

 

人によっては、たとえばお肌はカサカサに乾いていながら足はむくんで重たくなっていることもあります。
潤いの分布に問題があるのですね。

また、口呼吸のために喉が渇いて常に何か飲んでいなければならず、結果的に身体中チャポチャポになっていたり。

口呼吸だと風邪もひきやすくなりますし、毎年のようにインフルエンザにかかる人は口呼吸なのかもしれません。

鼻呼吸を心がけるとか、難しければマスクをして自らの吐く息で潤いを保つとか、工夫が必要ですね。

口の中が渇いても、一口だけ水を含んで湿らせるだけでいいのです。
そうすれば飲みすぎを避けることができますよ。

水分の分布異常だったり、余分に水分摂取していたり、排尿がうまくできていなかったり、極端に汗かきだったり、身体の中の水分代謝がおかしくなる原因は人それぞれです。
だのに一辺倒に「できるだけ水分を!」という声に従っているとよいことはありません。

足のむくみの状態や、舌の状態をしっかり診て、必要な水分摂取と排出を促していく必要がありますね。

身体に必要な水分量は、季節によっても、個々の体質や運動量によっても変わります。

身体の中に溜まった湿気は、東洋医学ではさまざまな病いの原因になるとされています。

不妊傾向にも関係してきますので、どうぞご注意くださいね。

水分摂取についてご不安な方はご相談ください(^^)/

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