不妊ストレスとのつきあい方は?
生活していればストレスがゼロということはあり得ませんが、物理的な負担も心労も後を絶たないのが妊活ですから、心が折れそうになることも一度や二度ではないでしょう。
不妊ストレスから解放されるために自分でできることはないのでしょうか。
心と身体のダメージを最小限にして、よい結果を導くために必要なことは?
大勢のベビ待ちさんを診ていると、もともとの性格、気質は影響大だと感じます。
とてもナイーブでセンシティブな方はストレス耐性が低いと言えるでしょう。
いっぽう気が強いタイプの方も、完璧主義だったり、自分自身にも厳しかったり、そんな方は極限までがんばって、突然ぷつっと糸が切れたように心が折れてしまうということがあるようです。
わりとマイペースで呑気、”大雑把”と笑いながら自己分析されるような方は淡々と? 飄々と? 妊活されている印象を受けます。
あまり振り回されないところが強みのようです。
つまり、さまざまなことが細かいところまで気になってしまう性質の方は気になるがゆえに、気づいてしまうがゆえに、深読みしたり、心配したり、あちこちと心が飛んで安定しないのですよね。
心の状態というのは、幼少の頃からの家庭環境や経験が非常に大きく影響しているということも多いのです。
ストレスが多すぎる、精神的に不安定、どうせ自分は・・・と悲観的になってしまう方は全部自分が悪い、自分のせいだと考えてしまいがちですが、環境のせいということもあるので、自分ばかり責めない! ほうがいいですよ。
また、飲食習慣も影響していることもあるのです!
一度ストレスに直面した時のご自身の兆候を客観視してみてくださいね。
もう一人の自分が上から見ていて、いつものパターンを認識できるようになればパニックを起こさずに冷静になることができるようになります。
また、そんな時こそ深呼吸が役立つのです!
だいたい気持ちが追い詰められている時は呼吸も極端に浅くなり、身体中が緊張しているはずです。
深くゆっくりとした呼吸を繰り返すことで緊張がゆるみ、徐々に気持ちも落ち着いてきます。
苦しくなれば、落ち込みが激しくなれば、いてもたってもいられなくなったら、とにかく深呼吸開始!!
問題はこの【切り替え】が自力でできるかどうか、なんです。
たいていは、なかなか深呼吸することを思い出せる状況ではないものですし、時間をかけた意識的な訓練が必要かもしれません。
でも、必ずできるようになると信じることが第一歩ですよ!
不妊ストレスに強くなるには、まず自身の心の動きの癖・パターンを知り、そのうえで“スルー力”をつけることだと思います。
ナイーブな方というのは根が真面目で、なんでも真正面から受け止めてしまうためその度に喜びもダメージも大きくなりすぎてしまいがちです。
治療の進行に合わせて一喜一憂すると心が振りきれて、消耗が激しくなります。
少し鈍感ぎみになってスルーし、前向きに次へと向かう力が要りますよね。
とはいえ自分のクセに気づいて自ら矯正するのは、決して不可能とは言いませんが、実際にはかなり難しいですよね。
そういう時にこそ、鍼灸の力が役に立つのです。
東洋医学の世界では心へのアプローチは当たり前なのです。
食生活の改善が役立つこともあるので東洋医学に基づく栄養・食べ方指導も大事です。
できるだけ心の振れ幅を小さくしていき、身体への影響も減少させていきます。
緊張を緩め、肩の荷を下ろして、心も軽くしていきますよ。
一度お試しください。
ただ、ナイーブで感じやすい方は、言い換えれば人の気持ちもよくわかる人。
とても優しい方が多いのです。悪いことばかりではありません。
そこは自信も持ってくださいね(^^)/
同じように不妊で悩んでいらっしゃる方の味方でいてください。