冷え症のセルフケア《1》

冷え性冷え症と、自動変換で2種類ありますが、それぞれ意味が違うんですよ。

もともと、病気ではなくて冷えを自覚する“体質”のことを冷え性と言います。

病気というのは、甲状腺機能低下症や貧血などの基礎疾患のことです。

でもそうした明らかな病気はなくても冷えを感じる体質の方(女性に多いですね)はいらっしゃって、冷え性の体質」とされています。

 

東洋医学では、明らかな検査結果の異常がなくても自覚的に冷えを感じる方を冷え症として治療対象と捉えています。

実際、東洋医学が生まれた時代に現代のような“検査”はありませんでしたから、当たり前ですね。

 

コロナ禍で体温を測る機会が増えましたが、ご自身の平熱は把握されていますか?

昔は脇の下に5分以上はさんだままでじっとしていないといけない水銀体温計だったのですが、今では時間短縮されて便利になりました。

額にピッとかざして測るタイプが普及してきましたが、ご家庭では脇の下にはさむ電子体温計がメジャーですね。

短時間で測る体温はどうしても身体の表面温度になりますので、身体の深部の温度とはギャップがあるのが普通です。

実際にはこの深部体温はどんな人でも健康であればそれほど差が無いものです。
(猛暑で熱中症が激増しますが、熱中症では深部体温が高くなりますよ。)

深部体温は低くないのに、手足が冷たい、あるいは冷たく感じるというのが冷え症なんです。

なかには、その差が10℃以上ということも珍しくなく、とくに冬場は交感神経の働きで末端の血管が収縮するために手足は冷えるのも自然な反応です。
身体の中心のお腹に血液を集め、深部体温を保って大事な内臓を守るためですね。

ただ、血流が悪かったり、あるいはメンタル面が原因で交感神経が過剰に優位になったりすると、どうしても手足が異常に冷えてしまいます。

冷えていても無自覚な方もいらっしゃいますが、冷えて辛いという方のほうが多いのです。

また同時に、それほど冷えてないのにもかかわらず、非常に辛いという方も。
メンタルな要素がからんできます。

 

最近は冷えは天敵のように捉えられる傾向があり、妊活あるいは妊娠中の女性が温活に力を注いでいます。

確かに冷えると血流が悪くなってしまいますし辛いので、できれば避けたいのは事実ですが、猛暑でも毛糸のパンツをはいたり、腹巻で何重にもガードしている方も。

脱いだら汗びっしょり、ということもしょっちゅうです。
蒸れて、あせももできたり…。

とにかく温めたほうがいいと思い込んで実行してしまうのも、それだけ妊活に本気だという気持ちの表れかもしれません。
マタニティ期間でも、なんとか安産で元気な赤ちゃんをと願う気持ちが強いからこそでしょう。

夏でしたら、エアコンがききすぎた職場やスーパーなどの買い物に不安を感じる場合は、しっかり温活したほうがいいですね。

でもそうでもなければ、温めすぎて深部体温を上げてしまうと、のぼせや熱中症の原因にもなります。
もともと深部体温は高めなので、羊水がさらに熱くなって赤ちゃんも苦しいのではないでしょうか。

ベビ待ちさんや妊婦さんの温活は、必要な方のみ、適正にしていただきたいと考えています。

温め加減がわからない方はご相談のうえ、必要に応じて温活してくださいね!
やり過ぎは禁物ですよ!!

冷えこみが気になる冬場は、より効率的な温活をこころがけてくださいね。

 

では、冷え症の方や無自覚でも身体が冷えている方がその体質を改善するためにセルフケアされるとしたら、というお話に移りますね。

冷えにも原因がありますよ。

東洋医学では、どんな症状よりも原因が大事なんです。

というわけで、原因別にセルフケアのツボをご紹介したいと思います。

 

長くなってしまったので、続きは次回に!

気温が下がる冬季がやってきますので、冷え対策も本格的にスタートしましょう(^^)/

冷え症の方のご相談をお待ちしております。

 

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