米が無ければパン?

ずいぶん長いあいだ米不足が深刻です。

早く今年の新米が市場に出回るようになるといいのですが。

どこのスーパーでも米の棚がすっからかんで、代わりにレトルト食品が並んでいたりします。

原因は、もともと気温上昇のせいで収穫量が減っていたこと、インバウンド好調で米の消費量も上がったこと、そして古米から新米への端境期であること、などが挙げられます。

また、お盆の日向灘地震から南海トラフ地震対策の気運が高まり、全国で米や水など防災用品の備蓄や買い占めに走ったことも大きかったようです。

いろんな理由が重なったのでしょうが、ここまで米不足になるとは前代未聞ですよね。

 

我が家でもちょっと油断していたら残りわずかになってきて焦ってきました。

米が無いなんて、どうしましょう?!

ご飯の代わりにパンを食べるべきなんでしょうか!?

米や小麦など炭水化物(糖質)はエネルギー源として人間に必須の栄養素で、主食となります。

米飯は和食には欠かせませんし、私たちの主食です。

日本は食料自給率が低いのですが、主食の米だけはほぼ100%です。
(小麦は約15%)

でも世界的には小麦の生産量が一番多く、主食としている国や地域も米より広いのです。

他にはトウモロコシ(三大穀物の1つ)、蕎麦やひえなどの雑穀や芋類、などを主食としている地域もありますが、小麦と米が2大炭水化物になります。

それでは米と小麦を比較してみましょうか。

 

【米】

ご飯のカロリー:100gで 156 kcal (1膳160gで 250 kcal)

栄養素の含有量は「精白米」<「胚芽米」<「玄米」で異なりますが、炭水化物以外にたんぱく質、ビタミンB群、マグネシウム、食物繊維、レシチンなどが含まれます。

多くの栄養素は外皮(ぬか)や胚芽に含まれているので、白米(胚乳)だと糖質(でんぷん)が主となります。

栄養価が優れているとはいえ、玄米を主食にすると消化するのに胃腸に負担がかかり、お腹が弱い方にはお勧めできません。
ですが、白米だけたくさん食べていると糖質の摂りすぎ、カロリーオーバーで肥満や糖尿病などの心配も出てきます。

本来は南方の作物ですが、日本では冷害に強い米が品種改良で開発されてきたため、寒い北日本でも栽培されてきました。
ですが、温暖化により気温の低さより高温に強い米の開発が急がれます。

薬膳的には寒熱の偏りもなく(平性)、体質を選ばずに万能です。
胃腸を丈夫にし、消化吸収の働きをアップします。
量やバランスを守れば、どんな体質や年齢でも食べられます。

 

【小麦】

小麦粉のカロリー:100gで329 kcal
(外皮が硬く、内側の胚乳が柔らかいので、米のような食べ方ができず、粉状に加工します)

外皮や胚芽を取り除かずに粉にした全粒粉はたんぱく質、ビタミンB群、マグネシウムなどのミネラル類、食物繊維などが豊富です。

玄米食と同様、外皮や胚芽は胃腸が弱い方には負担がかかるので、健康に役立つものの注意が必要です。
カロリー的に米よりも高いため、摂取量やバランス重視が必要です。

比較的乾燥に強いため、水田が必要な米と違って世界中で栽培されており、歴史も長いです。
製粉され、さまざまな用途に加工しやすく、パンから麺、餃子などの皮など、食べ方も豊富です。

薬膳的には、小麦粉は温性で冷え症の方向きなのですが、熱っぽい方や消化不良ぎみの方は少しご注意ください
外皮は寒性なので、一緒に摂ると中和されるのでお勧めです。

パン以外に麺類や、いわゆる粉もの(お好み焼きなど)、菓子類が多いと、小麦粉の性質として、またよく噛まずに食べることが多くて消化不良でお腹がはりやすくなります。
余分な油脂を一緒に摂取しやすいのも注意したいです。

 

それぞれの性質を比べてみると、体質によって向き不向きがあるのがわかります。

米不足だからといって一律的に小麦粉にシフトすればよいかというとそうでもないですね。

夏でも冷えが気になる方ですと小麦粉食もアリですが、暑がりさんは精製されてない穀物や蕎麦をお勧めします

蕎麦は涼性ですし、気を降ろす働きがありますよ!

絶対ご飯がないとダメと思うと苦しいですが、夏だし冷やしそうめんやひやむぎ、冷麺なども美味しい季節。

一緒に夏野菜をたっぷり摂ればバランスもよくなります。

ラーメンやパスタばかりでは脂が多くなるので心配ですね。

それでも小麦粉の食べ過ぎが気になる方は蕎麦やお餅も活用しましょう。

目先を変えて、全粒粉を使ってパンやお菓子を作ってみては?

そのうち美味しい新米が登場してきますからね!
楽しみに待ちたいです。

 

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