子宮内膜症は不妊の原因になる?

近年若い女性のあいだで増加しているように感じる子宮内膜症
経血量の増加や激痛が発生するなどして、女性のQOLの著しい低下を招きます。
仕事を休まないといけないだけでなく、将来の不妊につながることもあります。
先延ばしすることなく、すぐにでも婦人科を受診していただくようおすすめします。
この病気に罹患する人が増えたうえ、放置してしまうことによって
不妊で悩む人が急増しているのです。


子宮内膜症自体は最近になって発見された病気でもなんでもありません。
以前より女性のかかる病気として認知されてきました。
ですが、近年どうも増えている様子です。
なぜでしょう?!
晩婚化にともない、妊娠年齢は高くなる一方です。
実は内膜症の一番の治療法は妊娠なのです。
罹患しても、若くして妊娠出産すると病気が治っていきます。
悪化する前に自然治癒していくのです。
現在晩産化が進んでいるうえに、
内膜症が悪化することによってさらに妊娠しにくくなってしまい、
不妊の原因になっているのです。
つまり軽度のうちは妊娠が可能ということですね。
内膜症は子宮の内膜組織が子宮以外にできてしまう病気のため、
卵管や卵巣、内臓など腹腔内のさまざまなところに飛び火・癒着を起こし、
生理が起きるたびに内膜組織が成長しては剥がれ、
でも正常の子宮内膜のように排出されないので腹腔内にとどまり、
激しい痛みの原因となります。
内膜組織はホルモンの影響を受けるので、治療法はホルモン療法になります。
ところが、その間は妊娠できなくなるため、症状が重い場合は
半年間なり集中して内膜症の治療に専念し、それから不妊治療へ、
という形をとることが多いです。
妊活中に徐々に悪化していくこともありますし、
内膜症と不妊治療を両立させるのは至難の業かもしれません。
激痛や貧血などの症状もさることながら、
治療も同時進行がしにくい、放置すると癒着が進んだりして悪化し、
さらに妊娠力が奪われるという悩み深い病気です。
できるだけ早く治療することが第一ですので、
生理痛がきつい方は放っておかずに病院にいきましょう。
また、顕著な症状が無くても病気が進行しているケースもありますので、
妊活を始める前に、あるいは将来妊娠を希望する方は、
全員、検査を受けるのがおすすめなのです。
このことはもっと啓蒙していかないといけないと感じています。
芸能人の方が病気を公開されるのも、そうした意図があるのだと思います。
それほど多くの方が「知らなかった」「まさか自分が」と
後になって後悔されていらっしゃるのですから。
単なるゴシップネタとして消費するのではなく、
多くの方が自分のこととして受け止めて、検査受診や治療を
受けていただきたい
と願います。
東洋医学的には、子宮内膜症のある方に共通して見受けられる体質として
「オ血(おけつ)」があります。
簡単に言うと血流が悪い状態なのですが、
子宮や卵巣などに限らず、
全身の血の流れが滞りやすくなる体質です。
ですので、血流をよくする治療が必要となります。
将来のため、できるだけ早く体質改善に挑戦していただけたらと思います。
軽度なうちは問題なく妊娠することができるのですから。
生理痛などの身体からのサインを見逃さず、
身体の声にしっかり耳を傾けて、できるだけ早く対処してくださいね。
鍼灸師から見ても、放っておいても何もいいことはありませんよ!
ぜひお早目の決断を!!

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