多嚢胞性卵巣でも自然妊娠!

今日は多嚢胞性卵巣症候群と診断されたGさんのことを
お話していきましょう。
◆多嚢胞性卵巣(症候群)(PCOS)は、卵胞が卵巣の中に
たくさんできて、ある程度大きくはなるのですが、
排卵が起こりにくくなる疾患です。


卵巣にはもともとたくさんの卵細胞があります。
毎月1つずつ成長し、包んでいる袋(卵胞)が約2センチほどになると
破裂して排卵するのです。
ホルモンバランスの崩れが原因となり、排卵障害が起こります。
黄体化ホルモン(LH)の分泌が多いのが特徴です。
ホルモン検査と、超音波検査によって診断されます。
体質が遺伝しますので、母親がPCOSだとその娘たちも、
ということがよくあります。
ということは、PCOSでも妊娠できることが多いということです。
ですので、もし診断を受けても悲観しないでくださいね!
平均よりちょっと妊娠はしにくいかもしれません。
でも、体質改善をしていけば、自然妊娠も不可能ではありません。
どうやら膵臓から分泌されるホルモンのインシュリン
(糖尿病と深いかかわりがあるホルモンです)と関連があるようです。
PCOSの方は将来糖尿病になりやすい傾向があるようなので
なおさら、体質改善をしていかれて、健康維持に
努めていただければ、と思います。
◆Gさんは、当時まだ20代後半のお若い女性でした。
ご結婚されてすぐにでもお子さんがほしかったのですが、
生理不順でお悩みでした。
2か月以上生理が来ないという状況で来院されました。
余りに長引くようなら婦人科にかかろうかという段階でした。
生理の問題以外にも、ひどい肩こりがあったり、
便秘が長期間続いていて体調は悪かったのです。
それ以外では、Gさんは至って健康な女性なので
食欲も旺盛でよく食べていらっしゃいました。
彼女の場合、その食欲旺盛が良くなかったのです。
◆お身体を診断して”湿痰”体質と判断し、
また、胃熱もかなり強い状態でしたので、
身体の余分な熱を冷まし、消化を助けてお通じをよくし、
たまった”湿痰”をお掃除する治療をしました。
PCOSが起きやすい体質として、”湿痰”は大きな原因と
なっています。
この体質を改善することで妊娠力をアップするように
持っていきます。
ご自分でも、食事(量・質)を見直していただき、
改善していただくようにお願いしました。
すると、その後すぐに生理があり、病院には行かずに済んだのです。
婦人科ではホルモン療法を受けるはずなんですが、
そうすれば生理はコントロールされていきますが、
副作用も心配ですし、自然に近いほうがやっぱりいいですよね。
というわけで、鍼灸治療をしばらく続けていただくことに。
◆Gさんは医療関係のお仕事をされていらっしゃいました。
以前は夜勤もある職場で、ご結婚されてからかなり無理をされて
いらっしゃったので、夜勤のない職場に転職されたとのことでした。
これもよかったのだと思います。
医療関係者で、なかなかお子さんを授からない方はかなり多いです。
夜勤をはじめ、不規則な勤務体制やストレス・緊張などが原因で
ホルモンバランスを崩し、子宮筋腫や子宮内膜症、乳がんに
かかられる方がとても多いのです。
シフトで働いていらっしゃる方は(男性も含みます)
不妊治療かなり不利だといえます。
Gさんは、転職後夜勤はなくなったので
だいぶ楽にはなってきたところでした。
そしてタイミングよく鍼灸治療や食養生を始めることができました。
◆目標は、”湿痰”を解消することでしたが、
そのために生じている肩こりや便秘も同時に改善していきます。
1回生理が来たからといって体質改善ができたわけではないです。
しばらく通っていただき、根本的な体質改善に取り組みました。
半年近く通われ、だいぶお身体にも変化が見られました。
自信もついてこられたようでしたので、一旦治療は終了。
あとはご自身でがんばっていただきましょう、ということに。
卒業されてから1年以上経った頃、Gさんからお便りが届きました。
あれから自然妊娠され、無事に元気な男の子を授かったとのこと。
ママそっくりの、愛らしい赤ちゃんの写真が同封されていました。
◆だいぶ年上のパートナーということで焦りもあったのですが、
順調に妊娠され、その後お2人目にも恵まれました。
毎年年賀状をいただきますが、お幸せそうなご家族です。
一時はだいぶ悩まれて人工授精も考えていらっしゃいましたが、
体質改善することで、自力で妊娠することができました。
他にもPCOSの方はたくさんいらっしゃいますが、
同じような経緯を経て、自然妊娠される方が多いのです。
地道な生活改善が功を奏します。
ですのでPCOSの方には、焦らず、慌てず、自信を持って
体質改善に取り組まれることをお勧めしています。
なかには”湿痰”以外の要因から来る場合もあり、
そちらになると少し方向が違います。
でも”湿痰”のケースは、それほど長引かずに
良い結果が出ることが多いです。
希望を持っていただければ、と思います。
ただし、体質改善は必須ですよ!!
それでは、次回は同じPCOSだけど、単純ではなかった
Hさんのケースをお話しましょう。
どうぞお楽しみに!!
なお、患者さまのプライバシーを守るため、
登場人物の身辺情報などは若干変更しております。
ご了承ください。

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