セックスレスでも妊娠!

今日はFさんのケースをお話していきましょう。
Fさんは30代前半の働く女性。
ご結婚されてもうかなり長くなりました。
お二人の仲はとても良く、まるできょうだいか親友のよう。
そうなると、もうすでに長年セックスレスです。
お互いに空気のような存在だそうです。


そんなカップルって実は多いのではないでしょうか?
◆ずっと2人の生活を楽しんできました。
共働きですし、経済的な余裕もあり、2人だけの時間もあり、
そして各々のネットワークも広げながら、有意義な社会生活を
送られてきました。
ですが、ここにきて、子どももいていいかも?
という気持ちが出てきたそうなのです。
でも、今更お互いを性的な対象として見られない、と。
確かに、相手をきょうだいとみなしている場合、
難しいですよね?!
というわけで、迷わず人工授精を選ばれました。
◆すぐにできるだろうと考えていたそうです。
それがなぜか、何回やってもできない。
検査の結果、器質的な問題は何も見つからず、
ホルモンの状態も問題なかったのです。
来院されたときはもうすでにAIHを10回は優に越えていました。
パートナーの方も協力的ですし、もちろんEDでもなく、
精液所見は良好だそうです。
なぜ?!
◆東洋医学的な診断によると、彼女は極端な潔癖症で
いろんなことに拒否反応を起こすタイプでした。
仕事面でもプライベートでも、かなり神経質なのです。
いつも気が立っているというか、張りつめています。
心と身体は一体ですので、身体も緊張して
張りつめているのです。
そのため、人工授精をしても心のどこかが拒み、
身体でも同じように拒否反応を起こしていたのです。
ですので、東洋医学的に身体の緊張をほぐし、
心身を緩めていく治療をしました。
普段も、できるだけリラックスを心掛けてもらいました。
何十年もかけて身についた習性はなかなか変えることが
できません。
ご自分だけの力では無理だったかもしれませんが、
そこは鍼灸の力も借りましたので、
徐々に緩んできました。
◆夏休みにお二人で海外旅行に行かれました。
とても楽しかったそうで、明るくお話されていました。
そして、その直後に妊娠が判明しました。
実に、AIHは15回目くらいになっていたかと思います。
よく諦めずにがんばって続けたものです(^^)
◆海外での夏休みということで気持ちも解放的になり、
深くリラックスできたのが功を奏しました。
実を言いますと、私はちょっと後ろ向きになっていました。
やっぱりレスで、相手を拒否していると無理なのでは?
と考えていました。
東洋医学では陰陽が交わって初めて新しい命が宿る、
と考えるからです。
体外受精でも、定期的な夫婦生活のあるカップルのほうが
妊娠率は高いと言われるくらいなのですから。
ですので、申し訳ないのですが、正直驚きました(^_^;)
それでも、よかったよかった、と安堵しました。
夫婦仲は良いので、子育ては二人で協力しあって
がんばっていかれるでしょうから心配はいりません。
◆いい意味で予想を覆して(!)妊娠されたケースでした。
こんなこともあるのだと、非常に勉強になりました。
この一件で、レスの場合でも諦めたらいけないと
学びましたよ。
今後の臨床に活かせるケース・スタディでした。
そして、心身の緊張をほぐして妊娠力をアップするのに
やはり鍼灸は効果的だと実感しました。
どこも問題がない原因不明の不妊状態には
気血のめぐりをよくする鍼灸治療が有効ですね(^_^)v
◆今回はちょっと珍しいセックスレスのケースを
取り上げてみました。
レスのカップル、非常に多いですよね。
余り悲観しないようにしましょう!
それでは、次回は多嚢胞性卵巣症候群と診断されたGさんです。
どうぞお楽しみに!!
なお、患者さまのプライバシーを守るため、
登場人物の身辺情報などは若干変更しております。
ご了承ください。

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