もしどなたかに「更年期で･･･」　と打ち明けられても、そのヒトコトだけで正確に状況を把握するのは難しいです。

いわゆる“ホットフラッシュ”や“滝汗”などは最近有名になりましたので、「あれね･･･」と思い出される方も多いかと思います。

でも必ずしもそういった典型的な症状があるとは限らないですから。

 

あまりに症状がきつくて仕事も生活自体もままならないという更年期障害から、肩こりやイライラといった更年期と結びつきにくい症状まで、かなり幅広いのですよね。

更年期は閉経を挟んだ前後５年間とされているのですが、これもまた個人差が激しく、一瞬で終わる方からガッツリ10年くらい続く方まで、ほんとうに多様なんです。

原因は、ざっくり言えば女性ホルモンの減少に伴う現象だとわかっています。

 

ただ、「ホルモンの分泌量が〇〇pg/mLだと××の症状が出る」 というような関連性や法則もなく、かなりアバウトです。

ホルモン分泌は一定の速度で減り続けるわけではなく、増えたり減ったりの波があって、まるで季節の変わり目のように“ゆらぎ”があります。
ですので、身体の調子も波があるのが自然です。

季節の変わり目に体調を崩しやすいように、この“ゆらぎ”がホルモンのアンバランスとなって不調をもたらすのですね。

数ある代表的な症状のなかでも“ホットフラッシュ”が更年期の証明のように受け止められていますが、実はそれ以外にも典型的な症状がたくさんあるのです。

 

肩こりや関節痛、頭痛、やる気の低下、湿疹やかゆみ、などは意外と更年期の典型的な症状だと気づきにくいのではないでしょうか。

卵巣から分泌されるエストロゲンが加齢とともに減っていくため、エストロゲンが果たしていた働きが低下してしまうのですが、それはもう多岐にわたる心身の機能が衰えてしまうのですね。
生殖関連だけじゃなかったエストロゲンの力は偉大です！

●“ホットフラッシュ”、動悸、息切れ、寝汗・発汗、むくみなど

●うつ、イライラ、気分の落ち込み、意欲喪失、不安感、不眠、頭痛など

●湿疹、かゆみ、のどの渇き、ドライアイなど

●胃もたれ、胸やけ、下痢や便秘など

●肩こり、腰痛、関節痛、手指の痛み・しびれ・変形など

●尿失禁、月経異常、性交痛など

他にも骨粗しょう症が進んで骨折しやすくなることだってありますよ。

 

このように多岐に渡る諸症状が実は更年期に起きやすい症状だったって、驚きですよね！

 

そして、エストロゲン単独の仕業ではないことも知っていただきたいです。

女性の一生のなかで、子どもの受験や卒業・進学、社会人デビューなど、そして親の介護問題などの激動期とも重なりやすい時期です。
仕事を持つ方は責任あるポストについてプレッシャーがかかったり、部下も増えてマネージメントの負担が大きくなったり、という時期でもあります。

ストレスによってさらに不安も増し、症状が悪化する傾向があるので、外因性のストレスも大きな原因の一つなんですよね。

だから逆に、ストレスから解放されると自然と体調がよくなるというのも実際にあります。
メンタルのケアが身体のケアになるのですね(^^)

 

一つひとつの症状に気を取られ過ぎると過度の不安に囚われてしまい、改善するチャンスを失ってしまう可能性がありますよ。

「これもエストロゲンが減って身体が変化していってるから」  とちょっと落ち着いて受け止めてあげるのも、更年期を上手に乗り越えるコツです。

誰でも通る道なので、あとはできるだけダメージを少なくして楽～に通り抜けたいものです。

 

アンチ・エイジングという言葉には敏感になってしまいますが、実は老化に抗うアンチ・エイジングよりも、これからはウェル・エイジングです。

だって「人生百年」だとしたら、更年期は人生の後半への通過点ですよ。

必死で抗うのではなくて、より豊かな人生を送るために、老化は敵ではなく、仲良くしていきたいお友達！と受け止めたいものです。

 

たまに「もう女が終わる」 と言って落ち込んでしまう方がいらっしゃいますが、閉経したって女性は一生女性なんですから、しぼんでなんかいられませんよ。

まずは心を解放してみましょう！！

気の巡りをよくし、血行をよくすることで心身の安定を！

 

一つひとつの症状に囚われず、受け止めながら楽になれる方法を探しましょう！！

ホルモン療法から漢方、鍼灸、サプリ、アロマなど、さまざまな対処法がありますよ！
ご自分に合ったケアを見つけてくださいね(^^)

 

辛い更年期を送っている女性を東洋医学で応援します。

少しでも心身の状態が好転しますように！！
いつでもご相談をお待ちしています。

 

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