変化は怖くない！

加齢による変化を老化現象と呼びますが、中年以降にしか起きない現象というわけではないんですよね。

人は生まれた瞬間から寿命が尽きて亡くなるまで老化していく運命です。

いえ、母胎にいる時からもう始まっていると言ってもいいかもしれません。
女の胎児は卵子を最大700万個持っていたのですが、生まれてくる頃には200万個まで減ってしまいます。
生まれてからも、どんどん卵の数は減り、思春期頃には20～30万個になっているんです。
その後も減り続け、閉経時には残り千個くらいになっています。

卵子の減少は表面から見えませんが、生まれる前からも老化が始まっている典型的な例ですね。
近年不妊が注目されるようになりって卵子の老化が有名になりましたが、胎児の頃から始まっていることに衝撃を受けますよね。
卵子は女性の実年齢プラス１歳ですから。

敏感な女性だと、20代後半になると小さなシミやシワ、くすみやたるみなどを発見してショックを受けるかもしれません。
10代の頃のハリや輝きが失われていくことに焦りを感じてしまうのですね。
でも、まぶしい10代も、赤ちゃんに比べたら瑞々しさが違います。

毎日一生懸命鏡を凝視していたら、ちょっとした変化にへこんでしまうことになりますね。

40代後半にさしかかれば、エストロゲンの分泌が減るためにお肌の変化はもっと顕著になります。
目に見える老化現象にショックを受ける方も多いです。

ただ、老化現象は表面だけではないはずです。

代謝が悪くなって太りやすくなるだとか、髪の毛はコシがなくなってまとまりにくくなるだとか、老眼だとか、地味な変化もありますよね。
忘れ物が多くなったり、今まで簡単にできていたことができなかったり、といった出来事も増えて意外とズシンと来ます。

更年期の頃はそうした変化が激しく、個人差はありますが、人によってはかなり厳しい症状に悩まされることも。
メンタルも辛いですよね。

更年期症状にはメンタルのコンディションもかなり影響しているものです。
もともとストレスを抱えやすく、心の浮き沈みが大きい方ほどキツイですよね。

誰にとっても老化は嬉しいことではありません。
老化＝劣化と捉えてしまうと、マイナスのイメージに囚われて未来が見いだせず、何もかも絶望的に感じるようになってしまいます。

“人生百年時代”と言われるようになり、寿命が延びて更年期を過ぎてからもまだまだ人生は続きます。

まだ先は長いのに、今からしおれてしまっていたら残りの人生が辛いだけになってしまいませんか？！

そもそも加齢による変化は「私」だけでなく、命あるものすべてに共通する約束事なんですよね。
ですので、一人だけその運命から抜け出せるということは決してありません。
永遠の命なんてないのですから！