頭痛をタイプ別に改善!《片頭痛編》

ありふれた症状かもしれない頭痛ですが、一言では説明できない複雑さがありますよね。

風邪をひいても頭は痛くなりますし、肩こりがひどくなると痛くなることもあります。

人によっては明日は雨が降るとか、台風の前とか、天気予報のように頭痛でお知らせが来るという方も。

そして、ついつい飲みすぎてしまって翌朝ひどい二日酔い、頭が割れそう、というのも経験ある方は多いのでは?

 

軽くみなしてしまいそうな頭痛ですが、なかには重篤な病気が原因のこともあるので鑑別がけっこう大事だったりもするんですよ。

脳腫瘍や脳出血などの脳血管障害や、感染症、その他病変からの危険な二次性頭痛もあるので、たかが頭痛と軽視しないようにしたいです。

明らかにおかしい場合は見逃さずに専門の医療機関にお任せすることにして、ここではいわゆる一次性頭痛についてお話ししますね。

 

風邪や二日酔いなどの突発的な頭痛とは違い、いわゆる“頭痛持ち”の方が悩まされる頭痛には大きく分けて3種類あります。

それぞれ症状や対処法が違い、判別しないといけないので、まずはそこから。

 

1.片(偏)頭痛

“頭痛持ち”のなかでも多いのがこのタイプ。
けっこう頻繁だったり、ひどい症状が出る方もいらっしゃるので、諦めずになんとかしたい頭痛です。

 【症状】

・片側、または両側の、前から側頭部にかけて、ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴
・持続するのが数時間から3日間くらい、幅がある
・月に2~6回くらい起きるのが平均ですが、個人差あり
・10代~20代の女性に多い。もちろんそれ以外でも
・吐き気や手足のしびれ、光に過敏になるなどの症状が出ることも

 

 【原因】

・遺伝性。片頭痛持ちの家系、というのがあるようです。
・ストレス
・寝すぎ/寝不足
・お天気、気圧の変化
・アルコール

女性は生理周期によってホルモンのエストロゲンが減少することでセロトニンが減少し、脳の血管が拡張して神経を刺激してプロスタグランジンという物質が発生するために、生理前後にこのタイプの頭痛が起きやすいのです。

※セロトニンとは神経伝達物質で、血管拡張の調節をします。
また、精神安定にも関わるので生理前のイライラとも関係はありますね。
他にも睡眠や体温、消化活動など身体のさまざまな調節も行います。

※プロスタグランジンとは、身体のさまざまな部位で合成される物質で、それこそさまざまな働きをしますが、痛み物質、炎症物質とも言われ、頭痛や生理痛などさまざま痛みの原因になります。

 

片頭痛の前駆症状(前兆)として有名なのが閃輝暗点(せんきあんてん)です。

片頭痛持ちの方の1~2割に出現すると言われています。

ギザギザとかジグザグと表現されるような光線が見えるなど視覚障害が起きるものです。
目を閉じていても起きたり、吐き気や嘔吐を伴うこともあるようです。

片頭痛の前に起きるので前駆症状と呼ばれていますが、出ない方もいらっしゃいます。

 

 【対処法】

・部屋を暗くして、静かに横になります。光や騒音で悪化することが多いです。
・頭を冷やしたほうが楽です。押さえるなど、圧迫も効果的です。
・とにかく寝て休むこと。
・カフェインを摂る。
・毎回痛みがひどい方、どうしても休めない時は薬を。痛くなりそうな予感がするタイミングの服用が大事です。

注意)鎮痛剤はあまり飲みすぎるのも禁物です。
頻繁になるようでしたら要注意!
健康を損ねる恐れがありますので、医療機関にご相談くださいね。

 

 【東洋医学的な対処法】

同じ片頭痛でも、さらに原因別に対処します。

ストレス過多などもあって《肝火上炎》タイプの場合は、気のめぐりをよくしてストレス発散を目指します。

飲食習慣などに原因がある《湿痰》《水毒》の場合は、気と水の流れを整え、上手に排出できるように助けていきます。

体質は人によってそれぞれ違いますので、しっかり見極めたうえで対応して、“片頭痛が起きない身体”を作っていきます。

セルフお灸のツボなどは頭痛編の最後にまとめて伝授しますね。

 

長くなりましたので、次回に2つ目の頭痛タイプを取り上げます。

頭痛でお悩みの方はいつでもご相談くださいね(^^)/

 

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