冷えの影響が!

日本は四季のある気候です。
というといい響きなんですが、地域によっては、夏は猛暑なのに冬は大雪で厳寒、ということも。

近年の気候変動の影響も大きいですよね。

昔は全体的にもっと気温が低かったはずですし、暖房施設や防寒具も無く、どうやって厳しい冬を乗り切っていたのでしょう?

大昔から寒さ、冷えは「邪気」の一つとされていて、「寒邪」は命を脅かす恐ろしい存在でした。

そのための養生法として、冬はできるだけじっと動かずに内にこもって耐える生活を営んでいました。

ところが現代では季節感がなくなり、年間を通じて同じペースで仕事をこなし、同じスケジュールで生活するようになったのです。

そのため大昔と同様に、現代人も寒邪にやられてしまうのです。

衣服もそれなりに冬仕様になりましたし、屋内は暖房もしっかり効いています。

なにも問題は無さそうですが、油断をすれば今でも寒邪にやられてしまうのは、やっぱり自然界では冬は冬の気が充満しているからなんですよね。

人間の生活は便利になりましたが、やっぱり現代人も自然界の一員なんです。

外でも薄着のままの人も多いですし、激しい運動で体力を奪われたり、屋内外の気温差に身体の調整がうまくいかなかったり、といったことがよくあります。

真冬なのになぜかアイスクリームがよく売れたり、サウナや岩盤浴などで大汗を流したり、もありますよね!

こうした季節に反する生活によって寒邪が体内に侵入してしまうのです。

 

では、この寒邪は人間にどんな弊害があるのでしょうか?

身体が冷えるとどうなるのでしょうか?

1.免疫力が低下します

体温が下がると風邪などの感染症にかかりやすくなりますし、がんなどの病気からも身体を守りにくくなります。
免疫といえばコロナやインフルエンザだけではありません。

2.血流が悪くなります

胃腸をはじめ全身の働きが悪くなり、胃腸障害だけでなく、肩こりや頭痛、生理不順や生理痛なども起こりやすくなります。
不妊や流産の原因にもなりやすいです。

3.美容にも悪いです

血行も新陳代謝も悪くなり、肌の老化や頭髪への悪影響、それに太りやすくなるなど、冷えは美容の敵でもあります。
「おしゃれは我慢」 と昔誰かが昔言いましたが、美容に我慢は大敵です。

 

寒邪にやられないために、まずはご自身の体質を知ることが大事ですよ。

冷え症を自覚する方も、知らずに冷えている方もいらっしゃるのです。

自覚のある方、寒いの苦手な方はしっかり自衛されているので安心なんですが、気づかずに身体を冷やしてしまっている方が問題ですよね。

とくに冷えのぼせのような形で上半身は熱い! のに足は冷たい方、更年期で多いパターンです。

冷えを自覚してくださいね!

 

東洋医学の世界では冷え症を改善するためにも、まずは体質から。

なかには自力で熱を作りだすことができないタイプの真正冷え症の方がおられます。

陽気が足りない、陽虚体質ですよね。

血の不足で温める機能が弱っている血虚体質の方もあります。

 

そして、陽気はあるけど、ちゃんとめぐってない方。

気血が停滞しやすい、詰まりやすい体質ですね。

ストレスなどが原因の場合もありますよ。

 

冷え、寒邪から身を守るには、まずは温活です。

とくに下半身は絶対冷やさないようにしてくださいね。
レッグウォーマーや裏起毛のパンツ、分厚い靴下などを着用してください。
陽虚血虚タイプの方はカイロを貼るのも一つです。
それ以外の方は腹巻などで体温を逃がさない工夫を。

また、首・手首・足首を温める/冷やさないのがポイントですね。
肘や膝まわりも効果的です。

身体の内側から温めるには大きな筋肉を動かすのが◎です。
太ももやインナーマッスルを鍛えて熱を産生しましょう!

やっぱり身体を動かすと温まりますよね。
体力が弱って動くに動けない場合は別として、なるべく運動するようにしてくださいね。

運動が難しい時は飲食で温活を。
熱い飲み物、鍋物や熱々の麺類など、食後には内から温まっているはずです。
少なくとも体温より低い温度の飲食物は控えるようにしていただくといいですよ。
常温のものでも口のなかで十分に温めてからお腹に入れるようにするのがコツです。

それでもまだ冷えが取れず、寒さが身に染みる方は漢方薬が助っ人です。
体質に合わせて取り入れていただきますように。

漢方のご相談も受け付けていますよ!

最近は冬だけでなく、夏でもエアコンによる冷えが気になります。
年間を通じて、冷えやすい方はご注意くださいね(^^)/

冷えを軽んじてはなりません!!

みんなで冷え対策をしていきましょう!

 

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