秋に多い症状とは?
ようやく秋の到来を感じられるようになりました。
気温が下がって過ごしやすい季節になると増えてくる病気や症状があります。
熱中症は少なくなりますが、風邪や花粉症などのアレルギー症状ですね。
猛暑が長く続いたせいで今もまだ夏モードを引きずっている方が少なくありません。
ちょうど夏の疲れも出てきて免疫力が落ちているところですし、無防備でいるとウィルスなどに負けてしまいます。
風邪をひいてから他の症状は無くなっても咳が残ってずっと続く、という方が多いですよ!
咳もいろいろで、空咳から痰がからまる重い咳、発作のように止まらない咳、出てほしくない時に限って出てくる咳、夜中に泊まらない咳、etc…
咳って体力を奪いますし、外では厳しい視線を浴びがちで辛いですよね。
ずっと放置していると気管支がやられてしまい、気管支炎、せき喘息などにも発展してしまいがち。
そして最近マイコプラズマ肺炎や百日咳、結核さえ流行しているとの報道もありますし、新型コロナウィルス感染症の後遺症(long covid)で長引く咳に悩まされている方もいらっしゃいますね。
これはおかしいなと思ったら医療機関を受診してみてください。
吸入だけの治療で改善したら一安心ですから。
咳が厄介なのは、日中よりも夜に悪化しやすいところです。
寝ようと思って横になったらこみ上げてくる咳!
なかなか寝付けなくて睡眠不足になってしまいますよね。
なぜ夜になったら咳が出るのでしょうか?!
ちゃんと理由がありますよ。
人間の身体には自律神経の働きが深く関わっていますが、昼間は交感神経、夜間は副交感神経が優勢になり、日中は仕事や運動など活発に動けるように、夜は静かに休息できるようになっています。
夜になって副交感神経が優位になると気管支が収縮するために気道が狭くなるのですね。
喘息の発作もこの働きが影響して起こります。
他にも夜間に気温が下がって冷気が呼吸器を刺激したり、寝具のハウスダストが原因になったりもするのです。
夜の咳のせいで睡眠不足になってしまうと、さらに体力が落ち、免疫も下がり、悪循環に陥ります。
夕食は早めに軽く抑え、朝がたの冷え予防に暖かいパジャマや寝具(ハウスダストを吸着しにくい材質がおすすめ)で、就寝前に入浴するなどして早めに寝るようにしましょう。
ところで、よく布団に入ったら3秒で寝ます、という方がおられますが、それは寝てるのではなく、気絶ですよ!
だいたい5分から25分かかるのが正常な入眠時間(睡眠潜時)。
5分どころか3秒で、なんていうのは異常なんです。
交感神経から副交感神経優位に入れ替わるまでに最低5分はかかるのが普通です。
ゆっくりですよね。
でも、副交感神経から交感神経優位に入れ替わるにはたった0.3秒です。
睡眠中の動物が突然猛獣に襲われた時に咄嗟に逃げるために必要だった切り替えの早さの名残です。
突然敵に襲われてダッシュで逃げおおせたあとは、ゆっくりリラックスして一息つけばよいわけですから。
急ぐ必要はないのです。
というわけで、3秒で寝てしまえるというのは、もう交感神経優位の緊張状態を維持できないほど疲労困憊しているということなんですよね。
ただの過労状態であって、特技でもなんでもありませんよ!
あまり自慢できることでもないですね。
毎晩バタンキューの方なら常に(心身ともに)過労のはずなので、一晩ぐっすり寝ても溜まった疲労は回復できないと思います。
しかも過労状態が普通になって慣れてしまい、異常を感じなくなっているんですよね。
どこかで悪循環の鎖を断って、その状態を改善しないと長い目で見て危険ですよ!
どこかにしわ寄せが来ないよう、できるだけ早く生活の見直しをおすすめします。
東洋医学的には、秋は空気が乾燥してきますし、気温も下がり、「外感」つまり外からの刺激(冷気やウィルスなども含めます)で呼吸器がダメージを受けて起きると考えます。
いわゆるカゼ、感染症ですね。
一般的な風邪なら1週間、長くても2週間あれば完治します。
ですが、それ以上長引くのであれば「内傷」を疑います。
身体の中から生じるもので、疲労やストレス、内臓の弱りなどから発生します。
現代人でストレスが無い人はいませんし、多くの人が過労状態なのですから、咳が長引くのも当たり前ですよね!
秋の夜長といいますが、夜が長くなって、過ごしやすい気候になって、夜更かししがちです。
咳を長引かせないように、早く身体を立て直せるよう、なるべく早寝を心がけてください。
とくに診断がつかない咳が続く方は、日にち薬を当てにするならご自身の治る力を信じて養生してくださいね!
ストレスや肉体疲労などを改善して、自然治癒力を強化しましょう(^^)/
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