【不育症】を克服するためには?

流産。2回繰り返すのは反復流産
3回以上になると習慣流産と呼ばれています。
【不育症】で悩む方は【不妊症】とまた違った苦悩があります。
全国の統計的な人数としてであれば少なくなりますが、
お悩みはより一層深いといえるのではないでしょうか。
これまでの治療の経験をお話したいと思います。


流産の原因は、ほとんどが染色体の問題だと言われています。
自然淘汰によって生じる流産は日常的に起っています。
そして、染色体異常は年齢が上がるほど頻度が増しますので
43歳頃には妊娠率を流産率が上回るというデータがあります。
こうした染色体異常を原因とする流産は誰にも止めることができず、
現実として受け止めるしかありません。
それでもなお、私たちに何かできる余地はないかと考えてみると
東洋医学的な“腎”*)の力を補強して、老化をできるだけ遅らせ、
少しでも質のいい卵子や精子が育つように働きかけること
です。
(*:解剖学的臓器としての腎臓ではありません)
老化による染色体のコピーミスをくい止めることで
質の高い受精卵に導くということなんですね。
鍼灸による【不育症】治療も、【不妊症】治療と同様、
“腎”がキーポイントとなってくるのです。
染色体異常以外の習慣流産の原因として、
1.子宮奇形(形態異常)
2.甲状腺機能の問題
3.抗リン脂質抗体をはじめとした血液凝固系の異常

といった問題があります。
どれも100%生児を得られないということではないので
よくよく医師と相談なさっていただきたいと思います。
とくに3.については思ったより簡単に克服できる治療法が
適用されますから、反復流産の段階で詳しい検査を受けることを
強くお勧めしています。
一般の血液検査ではわからないので、
専門の病院を受診することが大事ですよ!
2.については、甲状腺の専門病院でお薬を処方してもらい
ホルモン値を管理することで十分克服できる分野です。
また、ホルモン分泌に関しては鍼灸の得意分野でもあり、
橋本病をはじめとした機能低下症の方がたくさん受診されてます。
はりきゅうによって数値が安定することもよくありますから。
試していただきたい領域ですね!
1.については、子宮の状態によって変わってきます。
手術を受けたほうがいいこともありますし、
軽い奇形であれば東洋医学的な守りの治療でうまくいくこともあります。
その方によってベストな対処法は変わってきますよ。
普通に生理があっても子宮奇形がある方はいらっしゃいますので
「生理があるから大丈夫」ということではありません。
これも、クリニックを受診していただかないと
子宮の形態を知ることはできませんので、
検査をお願いします。
というように、不育症に関しては
まずは専門病院の診断をしっかり受けることが
最初のステップとなります。
原因が特定できれば次のステップに進める点では
不妊治療全般と同じですが、
不育症を専門として病院は数が少ないですので
ちょっとハードルが高くなるかもしれません。
けれども、そこに行くだけの価値はあると実感しています。
また、メンタル面でのケアも大事になってきます。
実はストレスが原因という方も多いのです。
しっかりストレスケアができれば可能性が上がる方も
実際いらっしゃいますので、侮れません。
そして、もう一つ。
東洋医学的な診方になりますが、飲食習慣と身体の関係
あながち無関係ではありません。
消化活動に問題があることが主たる原因というわけではなく、
もともと持っている体質として消化や代謝に問題があって
身体にたまりやすい方に不育症が見受けられることがあります。
ですので、該当する方には飲食習慣の改善を
かなり強めにお願いするとともに、
消化機能を強化していく治療を施していきます。

身体は全部つながっていますので、
別腹は通じないんです(T_T)
グルメな方、グルマンな方、
どうかお気を付けくださいませ。
本気で体質改善をおすすめいたしますよ。
来年こそは、身体にたまった余分なものを
削ぎ落して身軽になれるといいなと思います!!
あなたの体質は大丈夫ですか?!
チェックしてみてくださいね。
 ⇒ http://www.firstchecker.jp/dx/form/814/
  「あなたの体質を無料診断!」
「不育症」に関連して、こんなニュースがありました。
 ⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141216/k10014002081000.html
  「卵子の染色体の特定の物質外れると流産に」
いろんなことが少しずつ明らかになっていきますね。
諦めずにいきましょう(^^)/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA