精液所見は健康のバロメーター!
ウィキペディアによると、WHO(世界保健機関)の統計で「加齢を考慮に入れない不妊原因で、原因が男性のみにある場合が24%、女性のみが41%、男女ともが24%、不明が11%」とあります。
現在、日本では不妊の検査や治療を受けるカップルは5.5組に1組だそうです。
かつては10組に1組と言われていたのが、今や5.5組。
なぜこれほどまで急激に増加したのかというと、やはり晩婚化が進み、加齢による妊孕性の低下が挙げられるでしょう。
しかしながら、WHOの統計に「加齢を考慮に入れない不妊原因」とあるように、年齢にかかわらず男性不妊が増加しているのは明らかです。
そして日本の厚生労働省による男性不妊に関する全国調査においては、「造精機能障害(精子形成障害)」が一番多い原因で、80%以上を占めているとのことです。
これは現代人の生活習慣や、ここ近年劇的に変化したインターネット等のIT環境も原因の一つだと考えられるようです。
もとより肥満やメタボリック因子は造精機能に悪影響を与えることは明白です。
そして、よくない生活習慣の最たる例が喫煙ですね。
それ以外に精巣に不利な温度を上げる要因として、圧迫しやすい下着やサウナ・温泉、自転車などとともに、ノート型パソコンの膝上使用も指摘されています。
また、驚いたことに、Wi-fi環境下のパソコン近くでは、精子運動性が低下し、精子DNA断片化が上昇するとのことです!
これはもう、まさにどこにも逃げ場がないような…
できることなら禁煙し、しっかり睡眠を取り、食生活も適正にして、軽い運動もする。
お風呂は短時間に、締め付けない下着をつけ、パソコンの使用はなるべく控える。
こうしたことを全部完璧に守れたらバンザイ!ですが、現代生活を送る男性にはハードルがかなり高いことも多いですね。
ただ、今のような生活習慣を続けていけば、避けたい加齢現象に拍車がかかるのは間違いないようです。
不妊を克服するために精液所見を改善するには、上記のようにできるだけの努力をしたうえで、抗酸化剤を取り入れることが効果的だそうです。
なぜなら食生活を改善することで、ある程度は必要な栄養素を確保することができますが、現代人の食生活では厳密には難しいのも事実です。
どうしても足りない部分は補助食品=サプリの力を借りることも考えなければならないのですね。
抗酸化作用として、ビタミンB12、ビタミンE、ビタミンC、コエンザイムQ10、L-カルニチン、アスタキサンチン、亜鉛などが有効です。
そして、こうしたサプリさえ摂っていれば問題無いと頼るのではなく、できり限りの生活改善をしたうえで、ということをご理解いただきたいです。
精液所見は健康のバロメーター。
衝撃ですが、精液所見が悪い人は短命の傾向があるそうですよ。
(泌尿器科医師で生殖医療専門医のドクターの報告です)
検査結果が「体外受精するには十分」で満足する方も多いのが現実ですが、少しでもよくなるように目指していただくことがご自身の未来に貢献することになります。
妊活世代はまだ老後のことを考えるには早いのかもしれません。
けれども、これからお子さんを授かり子育てをしていくことを想像すれば、現状に甘んじるよりも、少しでも改善していくことを考えていただければと願っています。
未来への投資です(^^)/