折れない心を育てるには?

「精神的回復力」「抵抗力」などと翻訳される「レジリエンス」
心理学用語で、自発的治癒力の意味がありますが、最近ではそのまま
レジリエンスとも言われ、深刻な外傷性ストレスに曝された際に
PTSDを発症しにくい因子とされています。
この力は「折れない心」を育むうえで非常に大切なのです。
妊活を続けるうえでも、応用していくことができますよ!


いくらがんばっても結果が出なかったり、何気ない一言に傷ついたり、
落ち込む要素がたくさんある妊活です。
終わりの無いジェットコースターに乗っているようだといわれることも
あるくらい、気持ちが上がったり下がったりを繰り返します。
そうすると精神的なダメージから立ち直れなくなり、
鬱になってしまうこともありますし、
身体的にも、自律神経失調症を発症したり、さまざまな心因性の不調が
出てくることもあるのです。
心が病んでしまうと前に進もうという気持ちが起こらなくなりますし、
身体が病んでしまうと不妊治療をしても期待通りの効果が得られなくなります。
ですので、レジリエンスを高めていくことは、ベビ待ちさんにとって
すごく大事なのですよ!
このレジリエンスは遺伝の要素もあり、生まれつき精神的に強かったり
打たれ強かったり、スーパーポジティブな方はいらっしゃるようです。
素質、でしょうかね。
それでも、生まれつき打たれ弱い、ネガティブ思考という方でも、
意図的にトレーニングしてレジリエンスを鍛えることは可能だそうです。
おそらくトップレベルのアスリートたちは、もともと素質を持ちながら、
さらにトレーニングを重ねて精神的な強さを身につけたのでしょうね。
精神的な疾患を予防する意味でも、心をしなやかに保って
抵抗力、防衛力を身につけると、何かと心強いです。
というのも、どんな人でも傷ついたり落ち込んだりすることを
100%回避することはできませんので、防御もしながら、
いざというときの回復力も培うのがレジリエンスの概念なのです。
そういう意味で、妊活にとっても必要な力だと感じます。
心折れても、また立ち直る力、ですね。
レジリエンスの習得に欠かせないキーワードはこちらです。
1.自己肯定感
2.適応力
3.安定した人間関係
4.社会との関わり
5.生活習慣

1.まずは自己評価を高めるところから始めましょう。
 自分の良いところを褒める、認める、ということはやっていますか?
 欠点が無い人なんていませんので、そこは目をつぶって
 長所を探して、自分で自分を褒めてあげる、労わってあげる
 ということですね。
2.適応力というのは柔軟性が高いということですね。
 頑固だったり、完璧主義だったりすると、しなやかな考え方が
 しにくくなるのです。
 自分の思った通りにならないことばかりなのが世の中というもの。
 拒絶せずに受け入れることを覚えていきましょう。
3.さまざまな人間関係のなかで生きているものですが、
 まずはご夫婦の関係を最優先に考えて、安定させてください。
 妊活を通して何でも話せる、信頼できる関係づくりをしていくと
 その後の人生にも大きく寄与してくれます。
 補完する意味で、親やきょうだい、親友との関係もできる範囲で。
4.仕事や地域活動などで社会貢献、参加していくことは
 自信にも結び付きますし、どんな形でも社会の一員を自覚して
 妊活の世界だけに閉じこもらないという意味で大切です。
 視野を広く持ち、違った考え方の人たちとの交流を通して
 成長していくことができるのです。
5.規則正しい生活は精神衛生上にも大きな影響を与えてくれます。
 食生活をはじめ、睡眠、排泄、運動などが乱れていると
 身体のどこかに負担がかかってギリギリな状態になります。
 それでは柔軟性や心の余裕も生まれないのです。
 自律神経や内分泌系を整えるためにも大切なのですよ!
レジリエンスはとても東洋医学的だと感じています。
自分で自分を守る、癒す、という点では自己治癒力を高める東洋医学
考え方と共通しているところがあります。
細かくシステマチックに設定されたトレーニング法もあるようですが、
まずは上記のようなところを意識していくことから始めてはいかがでしょう。
悲しく、辛い思いに押しつぶされそうな方は、
深呼吸して、折れそうになっている心に誓ってくださいね。
「きっと大丈夫だから」
必ず立ち直れます。
いつでもご相談ください。
東洋医学レジリエンスを高めていきましょう(^^)/
 

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