天気痛は改善できる!
最近だんだん話題になってきている天気痛。
気象病ともいわれます。
症状を訴える方はかなり前からいらっしゃいましたが、実際に気象と体調不良とがつながりだしたのは最近のことです。
NHKの『クローズアップ現代+』でも早速取り上げられましたよね。
調査では、なんと女性の4割強の方がお天気によって不快な症状が発現すると訴えていました。(男性は2割程度)
そして、春は天気痛が起きやすい季節と指摘していましたよ。
春は北から冷たい空気が流れこみ、南からは暖かい空気が入ってくるため、両方がぶつかって低気圧が発達しやすい季節なのです。
この低気圧が原因となって天気痛が出てくるんですよね。
どんな症状かというと圧倒的に頭痛、あとは肩こり・首こり、倦怠感や眠気、関節痛、吐き気などもあります。
雨や曇りの日に体調が悪化しやすいのですが、なかにはよく晴れていても症状が出るタイプの方もいらっしゃいます。
今は晴れていても、さざ波のような“微気圧変動”が起きると発症しやすいようです。
個人差がありますが、症状の幅は広く、ひどい方は寝込んでしまうほどなんです。
気象の変化にまったく影響を受けない人には「気のせい」としか見えないため、当事者は症状を訴えても周囲の理解を得られず孤立してしまいます。
「気合が足らない」「サボってる」 などとみなされることが多いようです。
現在は、メカニズムがすべて解明されたわけではありませんが、科学的にも関連性が明らかになっていますので決して無視はできません。
気象“病“といっても病気の名前ではなく、一連の症状をまとめた呼称として認識していただければと思います。
さて、そうした症状の原因ですが、おおもとは耳なんですよね。
気圧の変化を内耳で感じ取り、前庭神経が信号を送ることによって脳内で炎症物質が分泌されることが原因です。
また、自律神経にも影響が出て全身に症状が拡がります。
とくに女性はホルモンバランスの影響によって自律神経の乱れが生じやすいため、男性よりも女性に患者が多いのではないかと考えられます。
大きな天気の崩れでなくても、敏感な方は“微気圧変動”も感じ取って発症するのです。
台風の前などが典型的でしょうか。
東洋医学的には、こうした方の体質は脾(臓)の働きの不調によるところが大きいとみなします。
季節の変わり目に調子をくずしやすかったり、乗り物酔いしやすかったりといった特徴があります。
脾の重要な働きの一つが緩衝作用で、大きな変化が身体にとって害にならないようバッファーのような役割を果たすんですね。
ですから、その作用が効かなくなるとお天気、気圧の変化に身体がダメージを受けてしまうのです。
気候はいつも緩やかとはかぎりません。
時には急激に大きく変動することがありますよね。
それでも人間が健康を維持できるように、脾の力で大きな変動から身体を守ってくれているわけです。
そのため、この脾の働きが弱っていると気象病、天気痛が出やすくなってしまうのです。
西洋医学的には、内耳が天気痛の入り口とされているため、耳のストレッチが予防になると紹介されていました。
耳を引っ張ったりまわしたり、マッサージするのが効果的とのことです。
耳には“耳つぼ”がたくさん存在しますし、耳の周囲にもつぼが並んでいます。
刺激することで身体にとって良い効果が期待できるのは明らかですよ!
東洋医学的には、脾を助けて、しっかり立て直しましょう、ということになります。
脾は消化活動全般にも関わりますので、食生活も重要なファクターとなります。
消化力をつけて、代謝をよくしていくことが大事ですね。
日本人は脾の力が弱っている人が多いので、根気強く改善していく必要がありますよ。
お灸がとても効果的なのでおすすめします。
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