妊活中の夫婦間トラブル

順調すぎる不妊治療なんて、ほとんどあり得ないかもしれません。
長くなればなるほど、悩みは尽きないものですよね。

そこをなんとか、当事者ご夫婦で力を合わせて乗り越えていくのが妊活ですね。

ところが、なぜかそのご夫婦の足並みが揃わないことが多いのです。

一番よく聞かれるのは「私はこんなにがんばってるのに、ちっとも協力してくれない」

がんばり屋さんの女性ほど、夫の言動が期待値を下回ることにカチンときて、不満を持たれています。

日頃ちょっとずつ我慢しているのが、ある日突然怒り心頭で爆発してしまうことがありますね。

これはパートナーの方にとっては青天の霹靂の悲劇ですし、ご本人にとってもあまり良いことではありません。

お二人の間で喧嘩も発生し、気まずく、しこりを残す結果になると目も当てられませんね。

行き違い、いさかいの原因は夫の理解度がついていってないところにあることが少なくありません。
女性に比べると、妊娠出産や不妊治療に関しては男性は知識が乏しいというのが現実です。

また妻が深刻であればあるほど、彼女のために自分は努めて明るく、楽観的でいなければいけないと、男性は考える傾向もあります。

妻を安心させるために発した言葉が、かえって彼女の逆鱗に触れて爆発させてしまうこともあるのですよね。

ケンカばかりでギスギスした空気を払拭したいのであれば、まずは不妊治療についてもっと知識をつけるべきであろうと思います。
歩み寄りと努力は大事ですよね。

そして、お互いの目的に向けて、自分の役割は何か、やるべきことは何なのか、をしっかり把握することが望まれます。

まずはそこから。

男性の自分ができることは少ないと思えるのであれば、少ないながらももっと力を入れるべきところが無いのか探してみてはどうでしょう。

女性側も、不妊治療における役割は女性と男性では違うということを理解することが大事です。
夫は自分と同じことができるわけではないのです。
夫婦とはいえ、一心同体にはなれないのです。

そこは諦める・割り切ることも必要ですよ。

ただやるべきこと・果たす役割は違っても、気持ちは寄り添うことが肝心です。

そこをパートナーには力説していただきたいです。
(「行動で示せ!」という要求の仕方をしていませんか?)

不妊治療は女性側の負担が大きいものです。
確かにストレスも大きくしんどいです。

ただ、辛い思いをしても、夫にも同じ辛さを課するのは違うと思います。

それよりも、辛い自分に寄り添い、労わってくれることを求めてはどうでしょうか。

相手の行動(やること・やらないこと)を責めるのではなく、どうすれば自分のしんどさが癒され、前に進むことができるのかを具体的に提案してみてはいかがでしょう?

不妊治療はご夫婦にとって試練の時かもしれません。
でも、将来の子育ても含めて、二人で力を合わせて生きていく長い人生の一部なのです。
試行錯誤していくしかありません。

お互いに思いやりを持って、共通の目的のために力を合わせていきたいですね。
原点にかえって、何度でも、トライしてください。

ただ、お互いに思いやることの重要性を見いだせない、お二人のために努力するのが無駄と感じられる、という結論もあるかもしれません。
それはまさしく「夫婦の危機」です。

なかにはそういうカップルもあると思いますよ。
残念ながら、不妊治療の末に離婚にいたるご夫婦も実際にあります。

なんのための妊活ですか?

将来妊娠して子どもを授かりさえすれば、二人でほんとうに支え合って幸せな家庭を築いていけるのでしょうか?

その絵がどうしても思い描けないのであれば、もしかしたら妊活を考え直したほうがお互いのためかもしれません。

一度妊活のレールに乗ったら、何も考えずに突き進むしかないわけではありませんよ。

お二人の関係について、考え直してみることもアリかもしれませんね。

妊活中のご夫婦間のトラブルは、関係を密にしてよりよい結婚生活に向かうためのチャンスでもありますし、また逆に決定的な危機にもなりうるということです。

あなたはどちらを望みますか?

それによって喧嘩の仕方も変わってくるのかな、という気がしますよ。

怒りや悲しみで混乱して、どうしたらいいのかわからないこともあると思います。

そんな時はいつでもご相談くださいね(^^)/
解決法を一緒に探っていきましょう。

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