妊活中の夫婦喧嘩、解決できる?

ご夫婦お二人の子どもを! 楽しい家庭を築こう! と始めたはずの妊活。
なぜか気持ちがすれ違い、相手に不信感を抱いたり腹を立てたり、
お互いを責めることになって夫婦喧嘩に発展・・・
ショックや傷となる言葉の応酬に涙されることもありますね。
なんでこんなことに?!
不妊治療って、こんなに悲しい思いをしないといけないものなの?


日々妊活カップルを拝見していますと、妊活歴が長くなるにつれて
お二人の距離が離れていったり、喧嘩を繰り返してしまったり、
といった険悪な夫婦関係に陥ってしまうことがあるようです。
もちろん、一度も喧嘩などせず、お二人で力を合わせて
仲良く妊活に励んでいらっしゃるカップルも非常に多くて
見ていて微笑ましいというか、こちらまでほっこりしてしまうことも
よくあるのです。
でも、なかにはパートナーの方の愚痴から始まり、
泣きながらお連れ合いの非を訴える方もいらっしゃいますし、
あるいは、仲が良かったはずのお二人の気持ちがズレてきて
悲しい思いをされていることを打ち明けてくださる方もいらっしゃいます。
多少の意見の不一致や諍いは、どのご夫婦でもあると思います。
真剣に議論すればなおさらのこと。
どちらかが完全に主導権を握っていれば、諍いは起きないのですが、
それも片方だけが不満を抱え込むことになりますよね。
男性は自分で子どもを産むことはできないため、
妻に産んで”もらう”ことから、遠慮もあったりして
脇役的な意識を持ってしまうところはあります。
妻が望む通りに、自分はそれに従うだけ、という感じでしょうか。
だから彼女が「もういやだ」と言えば「じゃあ、やめようか」と言う。
すると「あなたは欲しくないのか!」と責められる。
という流れはお決まりのパターンです。
根底にはコミュニケーション不足やズレがあるようです。
男性はまったく考えていないわけではなく、満足に言えてない、
伝えられてない
ということが多いですね。
男性特有の「言っても仕方がないことは言わない」不文律は
女性には通用しないことがあります。
女性は女性特有の感覚で、過程の感情などもすべて細かく表現し、
共感し合うことに重きを置いています。
ですので、「何も言わない=何も考えてない」と捉えてしまいます。
「自分はこんなに考えて、身体を張って努力もしてるのに、
 何も考えてないなんて信じられない。
 私のことだって、ちっともわかってくれていない」
女性が陥りやすいトラップですが、
実は、コミュニケーション法の違いが問題を深くしてしまっています。
どうしても、男性と女性ではコミュニケーションの方法が異なったり
生物学的な性差も心理面にも大きく影響するため、
普段の共同生活では問題にならない”違い”が、妊活すると
悪い意味で目立ってしまうのですね。
“産んでもらう”性の男性と比べ、女性はパートナーの協力や
医療の力を的確に得ることができれば、自分で産むことができる、
なんとかしてこの手で、と主体的に考えますので
自分の身体に足らないところや問題が判明しても
ショックは受けつつも素直に受け入れて、
改善のための努力を惜しまない精神力があります。
そもそも妊娠しない場合、自分のどこかに問題があるのではないか?
と考えるのも女性にとっては普通のことです。
だから病院にかかるのも、それほど躊躇しないですよね。
反対に男性の場合、まさか自分に問題があるとは
なかなか考えないようです。
ですから、男性不妊が判明したときに受ける衝撃は
女性には想像しにくいほど大きいものですね。
男性としてのプライドがズタズタにされるとか、
存在すらも否定されたかのように感じてしまうみたいです。
実際そんなことはありえないのですが…
そのため、自信を失って殻に閉じこもってしまったり、
投げやりになってしまったりするのですね。
かなり深刻なダメージを受けてしまいます。
そんな恐怖に直面せざるをえなくなるなんて到底無理なので、
検査も受けたくない、「自分には問題がない」という
一縷の望みにしがみついていたいというのが本音かもしれません。
もし問題が発覚したとしても、医療をはじめ、人の手を借りるなんて
それはまた受け入れがたい、と感じてしまう方もいらっしゃいます。
女性のみなさんは、男性のそうしたナイーブな内面を知って
追いつめないようにしていかないといけませんし、
男性は男性で、そこに閉じこもっていては解決できないことを
自覚しないといけないのでしょうね…
お二人の関係が微妙なとき、ちょっと妊活を離れることも
必要かもしれません。
そもそも何のために妊活を始めたのか、初心に帰ってみること
おすすめします。
自分にとって、一番大切なことは何でしょう?
もちろん、妊活の目的は妊娠することですが、
無事に妊娠できたとして、それが人生のゴールではありませんね。
(むしろ、そこからが長いのですから)
多くの女性にとって我が子を胸に抱くことは大きな夢ですが、
念願の育児をするにも、夫の力があったほうがいいのではありませんか?
自分の夢をかなえるために、パートナーが単に「精子を提供してくれる人」
でしかないのは悲しいことだと思います。
それに、そんなふうに思われている夫の気持ちはどうでしょうか?
まずは、何が何でも結果を出さなきゃと意気込んでいる妊活を休み、
ご自分とパートナーの本心を問い直してみてはいかがでしょうか。
そして、お二人の関係、そしてお二人の未来を。
意地を張りあっていても、よい解決策は見いだせないかもしれません。
妊活に力を入れるあまり、大切なことを見失っていることも
あるかもしれませんね。
何かしら”気づき”があればよいのですが。
時間をかけてよくよく考えてみて、お二人で話し合ってみて、
未来図が思い描けないのであれば、
ひょっとしたら、そこまでなのかもしれません。
そういう結論を出すご夫婦もいらっしゃるかもしれませんね。
時には、妊活は終了してご夫婦お二人の暮らしを尊重していこう
という結論にたどりつくことだってあるでしょう。
見ないふりを続けて、傷つきながらも多くの犠牲を払っていくより
二人だけの時間を取り戻すほうが大事な時もあります。
不妊治療は一旦始めたら妊娠しない限り止められないもの
ではありません。

むしろ、たまには休んだほうがいいのです。
そのくらいの心の余裕があるほうが、うまくいくようです。
その過程でいろいろ考え、お二人ならではの結論を導き出して、
解決していくべきことがみつかるのが妊活の意義でかもしれません。
絶対的な正論なんてありません。
お二人ともが無理をせず、納得のいく答えを探してください。
そうすれば、どんな結論が待っていようと、解決しないことはありません。
わだかまりが残るから解決できないのですから。
考えすぎて頭がもう働かなくなってしまった方、
もう何をどうしたらいいのかわからなくなってしまった方、
そんな時こそ、不妊カウンセラーを頼ってみてください。
一緒に考えて、解決の糸口をみつけましょう。
いつでもご相談くださいね!
 メール:acusalon.foryou@rumishinkyuu.com

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