不妊治療中の最適睡眠とは?

睡眠時間、足りていますか?
朝起きるのが辛くないですか? お昼間に眠くなりませんか?
睡眠時間さえ確保していたらOKというわけではありません。
質の良い睡眠を取れていることが重要なのです。
ベビ待ちさんにとっての最適睡眠についてお話します。


睡眠についてお訊きすると、ほとんどの方が”問題あり”ですよね。
お2人目ご希望の方、つまり小さなお子さんがいらっしゃる方は
寝かしつけるときに一緒に寝てしまう(寝かしつけられる)方が多いので
一番優秀だったりするのですが、それでも夜中に起きだして
やりかけの家事を片付け、お風呂に入る、という流れになってたり、
お子さんの寝相が悪くて何度も起こされたり、おしっこで起きたり、
といったことも2人目未妊の方特有です。
ほとんどの方が睡眠については優秀とはいえないようです。
世界的に、日本人の睡眠時間は圧倒的に短いというデータが出ていますよ。
まず、お仕事をされていらっしゃる方や、専業主婦でもパートナーの方の
お帰りが遅い方は、就寝時間がどんどん遅くなってしまいます。
確かに、10時や11時に帰宅して、それから夕食となると
仕方がないところはありますよね。
食べて速攻で寝るというのも別な意味で問題ありそうですし。
なかには毎晩午前様のダンナさんもいらっしゃって。
大丈夫?! とご本人のお身体全体が心配になりますし、
それにつきあうほうも大丈夫?!
今はなんとか身体が持っているかもしれませんが、
過労死さえ心配になりますよね。
そんな状態だとベビ待ちどころではないと思うのです。
生殖機能は人間のなかでも、いわばオプションですから、
あくまでも、本体の維持が優先です。
そこにゆとりができてこそ、オプションが機能するのです。
宿主の命・健康が脅かされているのに、オプションが優先されることは
ありません。

まずは基本的な健康体をつくり、余剰エネルギーの蓄積を!
それが妊娠への着実な道筋です。
なんとかギリギリの超多忙生活から抜け出しましょう(^^)/
そして、そのためにも睡眠は大きな意味を持っています。
夜10時から2時の4時間はゴールデンタイム
というのは聞いたことがあると思いますが、
なかなか10時までに寝るなんて、不可能に近いかもしれません。
1時や2時にしか寝れてない方は、「なんとか日付が変わるまでに!」を
目標にしてください。
そこまで遅くない方も、15分でも30分でも早くお布団に入れるよう
努力してみてくださいね。
10時にこだわらなくても、入眠してすぐに深い眠りにつけたら、
最初の数時間が勝負です。
ノンレム睡眠のあいだにホルモンは分泌されるのです。
“お布団入って3秒”で眠れるといいですよね。
寝つきが悪い、すぐに目が覚める、というのでは
早い時間に就寝しても効果が薄くなるのですね。
もちろん、目を閉じて横になってリラックスするだけでも
目や身体の疲れは少しましになりますので、一定の効果はあります。
が、自律神経系や内分泌系の調整には、やっぱりノンレム睡眠です!
ホルモンバランスを整え、いい卵が確実に成長できるようにするには
睡眠のリズム(ノンレム睡眠とレム睡眠)が非常に重要
なのです。
ストレスや悩み事などでイライラ・クヨクヨがあるとき、
精神的に疲れすぎているとき、よく眠れないことがあります。
昼間によく動いて適度に身体の疲れがあるほうが寝つきがよくなるので
そんなときこそ、ウォーキングなどで運動するのがいいですね。
たかぶっている気を引き降ろしてくれますよ!
身体が疲れてなくて頭がギンギンに冴えてると寝られないものです。
心身ともに弱りすぎている方もぐっすり眠れなくなります。
せっかく寝ても、浅い睡眠になりがちです。
むりやり眠ろうとすると気が焦るので、心身の状態を回復していくことに
重点を置きましょう。
そんなときこそ鍼灸や漢方薬がおすすめなのです。
しっかり眠れてこそ疲れもとれ、身体の修復もできますので、
不眠で余計に悪化させないよう、東洋医学も利用してみてください。
悪循環は避けたいですよね。
良質の睡眠を得るためには、寝る前にPCやスマホの画面を見たり、
読書に没頭するのは考えもの。
視神経はもちろん、頭が冴えるようなことは避けたいです。
30分~1時間前から明かりを落として、
目も頭も、身体も、寝る準備を始めてくださいね。
気持ちがザワザワしている方は、ゆっくりヨガをするとか
ぬるめのお湯で半身浴するとか、アロマを楽しむとか、
リラックスできることを寝る前にやってみてくださいね。
ストレッチを軽くして、深呼吸を繰り返すだけでもいいのです。
熱いお風呂は逆に入眠しにくくなりますので、
寝る前にはお勧めできませんよ。
昼間の緊張感や慌ただしさを、そのままお布団に持って入らないよう
切り替えをしてくださいね!
無理して早寝するよりは、熟睡できるコンディションを整えて
質の良い睡眠を確保しましょう。

朝起きる時間は平日も週末も一定にするほうがいいですよ。
多少ゆっくりできる朝も、1時間以上は寝坊しないようにしましょう。
そして、朝日を浴びるのをお忘れなく。
そうすることによって、睡眠も含めた1日のリズムが整います。
規則正しい生活があってこそ、身体のバランスは整います。
身体の身になって考えてみたらわかると思います。
いつ修復作業ができるのか(睡眠)、
いつ栄養が入ってくるのか(食事)、
そんな大切なことが毎日バラバラだったら困りませんか?!
ホルモンバランスや消化、排泄、すべて身体はつながっています。
人間の身体は寝ているあいだも仕事をしています。
消化吸収→エネルギー蓄積や疲労回復など非常に大事な仕事です。
睡眠不足によってそういった働きが滞ってしまうとエネルギー供給も途絶え、
免疫力も衰えていきます。
自律神経が乱れ、精神的にも抑うつ状態になって・・・
夜更かしを甘く見ていると、たいへんなことになりますよ!
妊活中であれは、一般の人よりも身体を大切にしていただきたいもの。
妊娠しやすい身体づくりの条件に良質の睡眠も入っています。
今晩から、ちゃんと寝る!
不眠の方は放っておかずに、ちゃんと治す!
このことをしっかり守ってくださいね!
ホルモン剤やサプリの前に大事なことですから(^^)/
でも自力では自信がない方は、ぜひ鍼灸の手を借りてください。
きっとお役に立ちますよ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA