冬の正しい養生法は守ってますか?
日本は四季のある国で、それぞれの季節ごとにふさわしい養生法があります。
たとえば、冬には冬に合った養生法があるのです。
つまり、冬には冬にすべきことと、すべきではないことがありますよ。
冬の季節に基本として守っていただきたいことをお話します。
でも、あえて基本をはずしてほしい方もいらっしゃいますからね!
その見極めが大事ですよ。
暦のうえでの「冬」は、立冬から節分までです。
毎年11月7日か8日が立冬で、2月3日は有名な節分の日です。
一年でいちばん寒い季節ですから、寒さ・冷えから身体を守ることが
とても重要ですよね。
着るものだったり、食べ物も、できるだけ身体を温める方向ですね。
【東洋医学的】には、
冬は腎臓(腎)を養い、力を蓄える季節です。
「腎」というと、ちょっと難しいかもしれませんね。
では、桜の木をイメージしてみてください。
冬のあいだ、桜の木は丸裸で、枯れてしまったかのようです。
でも、そう見えて、実は根っこはしっかり働いていて、
どんどん栄養を蓄えています。
葉っぱが茂っていると、そちらに栄養を取られてしまうので、
秋には全部葉を落としてしまうのです。
エネルギーを貯めて、春になったら一気に花を咲かせます。
そのときのために、寒い冬が必要なんです。
人間も同じなんですよ。
根っこは人間で言えば「腎」です。
「腎」が生命エネルギーを蓄積する時期に、枝葉を茂らせてしまうと
そちらにエネルギーを奪われて、生命力が貯まりません。
枝葉というのは、春夏に茂るもの。
つまり、たくさん活動して、汗もかいて、エネルギー発散することです。
夏と同じような生活様式・パターンで冬も暮らしていませんか?
毎晩遅くまで動き回り夜更かししたり、
サウナやよもぎ蒸しやホットヨガで滝汗を流したりしていませんか?
老廃物が流れだして気持ちよさそうですが、
一緒に大切な生命力も失っているかもしれませんよ。
できたら冬場は軽い運動に留め、じんわり汗がにじむくらいで、
流れるところまでいかないようにしてくださいね。
ただ一日中こたつでジッとしていても気のめぐりが悪くなりますので、
ウォーキングやストレッチ体操、普通のヨガは推奨レベルですが、
激しいのは控えておきましょう。
春になったらボチボチ活動レベルを上げていってくださいね!
これが冬の養生の基本”運動編”です。
ところが冬でも、どんどんサウナ行ってもらっていいですよ、
という方もいらっしゃいます。
もともとの体質や、生活によっては、むしろハードな運動や
滝汗を流すのが効果的な方も。
男性の方に多いのですが、たまに女性でもいらっしゃいますね。
なので、だいたいの方には冬の養生法を基本的に守っていただくとしても、
例外の方もいらっしゃることはお忘れなく。
よくお身体を診させていただいてからの体質判断になりますので、
個別対応をさせていただきますね(^^)/
気になる方はお問い合わせください。
もちろん夏の基本の養生法もあります。
そして、それが適さない方々がけっこういらっしゃいます。
このあたりはまたの機会に!