“怒り”という感情とのつきあい方

“怒り”という感情は非常にエネルギーが強く、時に他の感情をすべて飲み込み、頭どころか身体全体も占領してしまいます。

仕事が手につかないほど効率を落とし、身近な人や自分自身さえも傷つけてしまうこともありますし、過ぎた後も後悔の嵐がやってくるなど、良いところはあまりありません。

身体のほうも、心拍数や血圧も上がり、ストレスホルモンが分泌され、本来のホルモンバランスが崩れ、いろいろと影響を受けます。

ですが、いきなりこの“怒り”という感情が、煙のないところから火が出るように湧き出るわけではなく、その前にいろいろ前置き的な感情があるのです。

不安や心配といったマイナス感情の積み重ねだけでなく、期待や信頼などの肯定的な感情が裏切られた時だったり、嫉妬や羨望といった複雑な感情の末ということだってあります。

「瞬間湯沸かし器」なんて揶揄されることもあるくらい怒りっぽい人もいますが、けっこう怒りが爆発する前にさまさまな伏線があるものなのです。

人間は常に何かを考え、何かを感じているものです。
そこから次の行動へとつながり、今日も生きているのですから。

いろいろな感情を持つのは自然なことで、むしろ麻痺して何も感じなくなるほうが危ないと言えます。

ですので、“怒り”という感情(またその感情を持つ事自体)を否定する必要はまったくありません
まずは怒っていることを自覚することから始め、もし怒ってばかりの自分がキライ! というなら、ご自身を赦してあげることから始めましょう。

「人間だもの」、ですよ(^^)

ただ、沸騰ばかりしているとエネルギーを消耗しますし、人間関係が壊れたりモノが壊れたり、いろいろと被害が出ます。

自分を赦しつつ、なんとかそのエネルギーを他方面に回せるよう、“怒り”の感情をコントロールしていくのが“アンガーマネジメント”です。

自分自身が怒っている時は、まずは『6秒ルール』を守ることが自分と周囲を守ってくれるでしょう。
とにかくキレずに6秒間我慢、耐えるのです。
6秒で怒りのピークはトーンダウンするものだそうですよ。
頭の中で「1、2、3、、、」と数える習慣をつけたいです。
深呼吸を同時にするとさらに効果的です。

相手のせいで怒っているという場合(たいがい?)は、怒りの大きさに合わせて、

①そこから立ち去る

②他のことを考える

③楽しめることをする

④静かに瞑想する
といった対処方法があります。

④は難しく考えず、自分なりのやり方で本来の自分を取り戻す方法と考えてください。
信心深い方なら祈りだったり、写経!?もアリですし、ただ黙想するだけでもいいのではないでしょうか。

信頼できる人に話して発散するという方法もありますが、これは人選が大事ですね。
批判せずに、冷静に話を聴いてくれる人がいいです。
火に油を注ぐようなタイプはやめときましょう。

そして、くれぐれも「やけ食い」に走らないようにしてくださいね(^^)

東洋医学では【五志】といって、人の5つの感情を五行で当てはめて考えます。
そして、ここが東洋思想のいいところなんですが、どの感情もマイナスと決めつけてないということです。
ただし、激しすぎる感情はどれも害になります

「怒」は“肝”の感情です。イライラもこのカテゴリーです。
激しく怒りすぎると肝臓(あくまでも東洋医学的な意味合いでの肝の臓です)を傷めてしまいます。

イライラして怒りを感じる時は、とにかく心身の緊張をゆるめるようにするのです。
滞っている気の流れをよくするのがポイントですよ!
これは東洋医学流の“アンガーマネジメント”なんですね。

最近よく耳にするようになった“アンガーマネジメント”
ご自分の心身のため、パートナーや周囲の人とのよりよい関係性のため、取り入れていきたい方はぜひご相談ください(^^)/

カウンセリングと東洋医学の力で“アンガーマネジメント”していきます。

妊活でイライラしっぱなしの方にもおすすめします(^^)/

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