東洋医学では消渇?!
11月14日は世界糖尿病デーです。
英語ではダイアベティス、東洋医学では消渇(しょうかつ)と言います。
世界の糖尿病人口は5.9億人、成人の9人に1人は糖尿病だとか。
日本では予備軍(糖尿病の可能性を否定できない人)も含めると2千万人と推定されています。
糖尿病とは、簡単に言うと「血液中にブドウ糖が増えてしまう病気」。
知っているようで意外と知らない糖尿病についてお伝えします。
糖尿病には主に1型と2型があり、1型は自己免疫疾患などが原因のため現在の医療では治すことができず、血糖値をコントロールしていくしかありません。
ですが、2型は生活習慣の改善で治療していくことができ、多くはこちらの糖尿病なので、よく知ってほしいのです。
人間は生きるために食物を摂取し、栄養の一部はブドウ糖となって腸から吸収され、血液中を流れて身体のエネルギーとして供給されるのです。
その過程で必須なのがインシュリンというホルモンですね。
膵臓から分泌され、血液中のブドウ糖=グルコース(血糖)の濃度を調節します。
食後、一時的に高くなってもインシュリンの働きで下がり、一定に保たれるのです。
血糖値の正常な数値は、空腹時110mg/dl未満、またHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が5.6%未満となっています。
HbA1cは過去1~2ヵ月前の血糖値を反映するので、より正確な情報になります。
検査当日の血糖値だけでは糖尿病と判定できないのでHbA1cも参考にしてください。
では糖尿病だと何が問題なのでしょうか。
血糖値が高いままだと血管がボロボロになってしまい、さまざまな合併症を引き起こすのが問題なのです。
糖尿病は太った人がなる病気だと思われがちですが、体重にかかわらず、お酒をよく飲む方、グルメ・グルマン、スイーツが大好きな方なども注意が必要です。
長期間栄養過多で糖質が多すぎ、内臓脂肪も増えて、という状況だとインシュリンが分泌されていても間に合わなくなるのが生活習慣病と呼ばれる所以ですね。
常に高血糖にさらされているので、膵臓も無理を強いられて疲れてしまうんです。
インシュリン抵抗性といって、インシュリンが分泌されているのにちゃんと反応していないという状態で、やがて2型糖尿病になるリスクがあります。
初期段階では自覚症状がないため気づきにくいです。
ただ、高血糖が続くと、のどがよく乾く、水をよく飲む、頻尿・多尿、体重が急に減る、といった症状が出やすくなってきます。
そこで気づかないまま悪化すると酷い倦怠感や、意識障害など、手足のしびれ、さらには動脈硬化、心筋梗塞や網膜症といった合併症も起こるので危険なのです。
さて、東洋医学で呼ぶ消渇です。
「渇」は“口渇”でわかりやすいですが、「消」は“痩せる”という意味なんですね。
たくさん食べても痩せる、となったら危ないですよね。
症状は同じでも原因はいくつかに分かれると考え、治療法も変わってきます。
顕著な症状や体質判断によって対応が変化するのが東洋医学なんですね。
ただし、西洋・東洋問わず、治療しながらも生活習慣が元のままだと効果は出ません。
不摂生を自覚される方は将来のための予防対策をしていくのが◎ですし、検査数値や自覚症状が少しでも出ているのでしたら、まずは生活を見直しましょう。
基本は次の4つです。
1.食事療法
アルコール、過食や甘味を減らし、食物繊維が多い野菜中心で低GI食品を心がけてくださいね。
低GI食品とは、Glycemic Index(食後血糖値の上昇度を示す指標)が低い、つまり血糖値を上げにくいとされる食品ということですね。
炭水化物が要注意ですが、完全に糖質抜きにするのではなく、より低GIのものに置き換えていくのがベターです。
2.運動療法
運動して肥満を防止するだけでなく、食後に身体を動かすことで食後血糖値の上昇を抑えることができるのです。
食後にウォーキング、階段上りなどの運動をルーチン化していきましょう。
3.睡眠
不眠症、慢性的な睡眠不足などで糖代謝異常が起きやすくなりますので、睡眠の質を上げるためにできることをしていきましょう。
糖尿病のせいで睡眠の質が低下することもありますよ。
4.ストレス
ストレスホルモン(コルチゾール)が増加すると血糖値が上昇しやすくなります。
ストレスをゼロにすることはできませんが、ストレス発散・回避などの努力は必要でしょう。
このように、現代人は飲食が乱れがちで運動不足、過労でストレスも満載、という状況に置かれ、ますます糖尿病になりやすい環境だと理解できます。
血糖コントロールが得意かどうかは遺伝による体質もありますが、要件が揃っているからこそ予防が大事だと思います。
ひとごとと油断せず、できることから予防をしていってくださいね(^^)/
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