高齢妊活で困ることといえば?

年々晩婚・晩産化しており、必然的に親世代も高齢化しています。
現在では40代で不妊治療を受けて子どもを授かるカップルも増えています。
ご両親の年齢は60代以上となりますし、子どもの手が離れる前に
親は70代にさしかかる、ということも珍しくありません。
そのため、思ってもいなかった問題に直面することがありますね。


高齢化社会を迎えて久しい日本ですが、
脱帽するくらいお達者な100歳以上の方をテレビで拝見するとはいえ、
高齢者が全員闊達かというと、そういうわけでもありません。
70代ともなると、さまざまな病気が出てきたり、
痴呆の症状が現れてくる方も増えるのは仕方がないことです。
30代後半~40代で親になったご夫婦のご両親がだいたいその年代に。
お子さんが小さくてまだまだ手がかかる頃に、
新たな大きな問題としてのしかかってくる
ことがあるのです。
まだ20代前半の出産がほとんどだった時代では、
実家のお母さんは大きな味方でした。
大家族の同居も、若い子育て夫婦には有利なことが多かったです。
自分が外で働いていても、子どもの面倒を見てくれる人が複数いるのは
心強かったです。
しばらくそんな時代は続き、徐々に晩婚化が進んで高齢出産に
なってきたものの、祖父母の踏ん張りでなんとか成り立ってきました。
でも、そろそろ「もう無理」と孫の世話を拒否されるように
なってきているようです。
確かに、小さいお子さんの世話は体力がいります。
孫のためにがんばり続けたお祖母ちゃんたちにも限界がくるのです。
都会では核家族化が早くから進み、共働きのご夫婦は
お子さんを保育所に預けて仕事するのが一般的です。
それでも、いざというときに頼りにしていた祖父母の力を
借りれなくなるのは痛いですよね。
そして、逆に祖父母に力を貸す番がやってきます。
そのときは、できるだけのことをしてあげたいものです!
それが素直な気持ちですよね。
でも、身体はひとつ…
突然の病気宣告で入院付き添い、リハビリの見守りや介助もしないと
いけなかったり、それが結構な頻度で発生します。
同居して介護する必要が出てきたり・・・
それも乳児、幼児を抱えて、となります。
育児と介護の“ダブル負担”です。
たいてい、その上仕事もあるので“トリプル負担”なのです。
そして、介護離職することになるのは、育児でもそうだったように
やっぱり女性なんですよね。
そのうえに、さらにご自身の更年期がかぶさってくることもあって
もはや身動きが取れない状況になってしまいます。
そんな事態が自分にも起こり得るということは、
頭の片隅に置いておいたほうが、いざというときに役立ちます。
高齢出産に伴う覚悟として、とても大きなことですね。
誰も避けては通れない問題です。
その時になって頭を抱えないよう、
考えておかれることをおすすめします。
多くの場合は、女性(=母親+娘)に“トリプル負担”が直撃します。
責任感から、一人で抱え込んでしまい、身動きが取れなくなって
家庭が機能しなくなってしまうのです。
子育ても介護も、そしてもちろん仕事も、責任がありますよね。
だからといって、全部完璧にしようとしても、
無理があるのは当然のことです。
現状では、仕事を辞める選択をされる女性が多いようです。
でも、その選択をする前に、相談を!
子育ても、介護も、さまざまな制度を駆使していきましょう。
そのために子育て支援や社会福祉の窓口があるのです。
今では地域の行政機関、民間施設などでもサービスが豊富に、
きめ細かくなってきています。
全部自分がかぶらずに、仕事を続けてキャリアをつなぎ、
収入も確保できるように心掛けていきたいです。
制度や福祉サービスについては、まだまだ完備とはいえません。
これからの少子化をくい止める施策として、
国や自治体がやるべきことは山積みだと思っています。
ただ、それを要求していくのは市民の責任でもあるのですよね。
社会を変えていくのは我々自身という自覚も必要です。
そして、一番重要なことは、ご夫婦で協力し合うことです。
女性だけが“トリプル負担”にならないよう、荷を分かち合い、
それでも背負いきれない荷は第三者にお願いすること。
案外これができてないご夫婦が多くて残念なんです。
妊活でも女性に負担がかかることが多いのでした。
願い叶ってお子さんを授かったとしても、
家事も、子育ても、そのうえ親の介護も、となると
女性はパンクしてしまうのが目に見えています。
妊活中に、お二人の協力体制を磨いておきませんか?!
将来のために。
ベビ待ち期間は、
家族が増えて新たな問題が発生したときに備える準備期間
と捉えてみましょう。
ご夫婦で衝突することもあり、しんどいかもしれませんが、
でもトレーニングと思って、丁寧に解決していければいいですね。
手始めに家事の分担を決めて実行していったり、
将来どんな問題が起き得るのかを話し合ったり、
そのなかでしっかり自覚を持てるようになればいいと思います。
これこそ未来志向のベビ待ち!!
高齢化社会で妊活→出産→育児を実践していくために、
*一人で抱えない
*必要な助けを遠慮なく借りる
*夫婦の協力体制を強固にする
これで乗り越えていきましょう(^^)/
私も高齢妊活カップルを応援します!!

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