鍼で体質改善するワケは?

ベビ待ちさんのあいだで、鍼灸治療もかなり浸透してきている由。
お役に立てるのは非常に嬉しいことです(^^)
不妊治療の一環としての鍼灸
鍼灸をいつ受けるのがベストなのかご質問を受けることがあります。
あるいは、いつはやめておいたほうがいいのか、とも。


採卵や着床の当日とか、鍼をしたらいいらしい?
という話もよく聞きます。
確かに、即効的な効果が出る方はいらっしゃいます。
でも多くの場合、それまで鍼灸治療を受けたことがない方で、
例えば着床の日をピンポイントで目がけて受けてみるのは
余りお勧めしていません。
採卵の直前なども同じです。
なぜかというと、鍼灸というのは、そもそもそういうものではない
からなんです。
効果がなくて、
「せっかく鍼をしたのに無駄だった」と言われてしまうと。。。
とても残念でたまりません。
鍼灸は体質改善を目的とするもので、
時間をかけて、ゆっくりと身体を変化させるものです。

なぜゆっくりかというと、長い年月をかけて
つくられてきた身体(体質)は、そんなに簡単には動きませんし、
急激な変化は身体には大きな負担となります。
できるだけマイルドな変化を目指すほうが
身体にやさしいのです。
なかなか赤ちゃんが授からないのは、
何かしら原因があるはずですね。
西洋医学的な検査では何も原因がみつからないことはあります。
現代医学は目覚ましい発展を遂げていますが、
今でもまだわからなことは山ほどあります。
発展途上ですので、これから発見されたり判明したりすることが
たくさん出てくると思います。
今は”原因不明”でも、将来はわかることもあるはずです。
でも今はまだわからない。
それは受け入れざるを得ない現実なんですよね。
東洋医学では、顕微鏡もエコーも使わない代わりに、
独自の診断方法で東洋医学的な原因を特定します。
そして、その診断に沿ってすぐに治療を開始できるのがメリットです。
ただし、治療といっても、何をするのかというと、
ご本人が出し切れてない能力(自己治癒力)を引っ張りあげたり、
乱れているバランスを整えたりなどして
自力で良い結果が出せるように働きかけることです。

現在何かしら理由があって妊娠できなくなっている身体。
そうなったのは体質の問題なのです。
その体質を”改善”して、いい身体につくりなおしていくのです。
鍼は体質改善が目的です。
この働きかけは1回だけ鍼しても十分ではないことが多いです。
継続して、さらに生活改善もしていただいて、
一緒に身体づくりをしていきます。
そして、普段からこうやって体質改善に励まれている方は、
採卵前後や着床前後にちょうど当たる時期に治療すると
効果が出やすいのです。
積み重ねがより良い効果を生むということですね。
ですので、1回限りではなく、いつでも思い立ったら
スタートしていただいて、鍼灸治療で体質改善の働きかけを
積み重ねていってくださいね!
お役に立ちますよ(^^)
※たまに不安を感じていらっしゃる方がありますが、
 鍼のせいで流産することはありませんので
 どうぞご安心ください。

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