子宮内膜症って治りますか?

松浦亜弥さんも以前から診断されていたという子宮内膜症。
若い女性のあいだで、とても増えている病気です。
個人差はありますが、生理痛が半端なく、
痛みで学校や仕事に行けなくなる女性も多いのです。
この病気、ほっておくと不妊症になりやすいのはご存知ですか?


松浦さんは内膜症を公表し、治療に専念されていたようです。
その後ご結婚され、めでたく妊娠となりましたね(^^)/
おめでとうございます!!
表には出てきませんが、ご苦労されたのではないかとお察しします。
治療のかいがありましたね~!
他にも大黒摩季さんや、石田ひかりさんも公表されていますね。
子宮内膜症は、本来子宮の中だけにあるはずの内膜組織が
卵巣やダグラス窩など、それ以外の場所にもできてしまう病気です。
女性ホルモンの影響で、生理の時期には子宮以外にできた内膜組織も
剥離したり出血したりしますが、本来の子宮内腔の組織のように
外に排出できない場合は体内に溜まっていきます。
内出血のような状況や炎症と同じですので、それは痛みが出ます。
チョコレート嚢胞や、卵管の癒着など、将来の妊娠を左右する
事態にも発展してしまうことがありますし、
性交痛が出るためにセックスさえ難しくもなりかねません。
妊娠出産することで改善されるため、
最良の治療法は妊娠すること! なんて言われるのですが、
内膜症のせいで妊娠しにくくなってしまうこともあるので
そんな簡単なことではありませんよね。
生殖年齢の女性の約10%と言われますが、
若年齢層では、もっと多いのでは? と感じています。
実際、当院を受診される方も内膜症の方は結構多くて
「生理が重くて大変すぎる+赤ちゃんもできない」で
かなり苦労されていらっしゃるのを実感します。
根治するには子宮や卵巣を摘出する必要があるので
妊娠希望がある方には無理な治療法です。
となると、手術でチョコレート嚢胞を除去するとか
癒着をはがすといった方法か、ホルモン療法で一時的に
閉経の状態をつくるか、ということになります。
年齢的にもできるだけ早く妊娠しなければ! という方には
ハードルが高いですし、思い切って受けたとしても
必ず妊娠できるという保証はなく。。。
再発もしやすく、ますます悩ましいですよね。
こうした状態から、いかに妊娠しやすい体質へと改善していくか。
東洋医学では、内膜症はオケツといって、血の滞りと考えます。
オケツ体質を治療するためには、気血のめぐりをよくして
よく流れるようにしないといけないのです。
そして、なぜ滞るようになってしまったのか、
原因を探ることもまた大事です。
冷えて流れが悪くなったのか、運動不足過ぎるのか、
食べるもののせい(偏食やダイエット、暴飲暴食)か、
はたまたストレスか。
しっかり原因をつきとめて、原因別に治療法を考えます。
そして、ゆっくりですが、一時的な対処法ではなく
体質自体を根本から変えていくのです。
漢方薬や鍼灸のほか、食事・運動療法は必須です。
規則正しい生活を心がけてもらうことも大事ですし。
(なぜオケツ体質になったのかを考えてくださいね!)
一足飛びにはいきませんが、
じっくり取り組んでいただくことで、
妊娠力へとつなげていくのです。
手術をしてから再発するのを防ぐ目的でも
効果が期待できます。
生理の度に鎮痛剤をごっそり飲む対症療法に疑問を感じる方なら
東洋医学による根本治療がおすすめです。
放置しておけば悪化してしまうので、
「この生理痛は尋常じゃない」という方は
必ず婦人科で診察を受けてくださいね。
その痛み、なんとかできますから!
私たち鍼灸師もお手伝いします。
諦めないでくださいね!!

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