妊活は腸の健康から?

近年、腸の働きについてさまざまなことがわかってきました。
単なる消化器官というだけでなく、【免疫】をはじめとして
私たちの心身の健康に重大な影響を与えているということです。
妊娠しやすい身体づくりを考えるベビ待ちさんにも、
子宮や卵巣だけではなく、腸の健康についても意識を向けていただきたいです。


腸は消化器官なのですが、全長10メートル近くもあるのです。
そして、その管の中では、1千種以上、数百兆個もの腸内細菌が棲んでいて、
日々増殖しているのです。
この腸内細菌がつくりだす生態系が注目されるようになりました。
“腸内フローラ”と呼ばれます。
食生活で微妙に変化しながらも「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」が
バランスを取っている腸内環境。
たかが細菌と侮ってはいられません。
まず一番注目したいのは【免疫】との関係です。
外敵から身を守る免疫細胞(白血球の仲間)は、その多くが腸に存在します。
ですので、腸は最大の免疫器官と呼ばれています。
リンパ球の約半分、そしてリンパ球に指令を出すパイエル板も
小腸に集まっています。
他にも、大腸にも相当の免疫細胞がいるのです。
腸内環境が良好であれば、免疫の役割を担うこうした細胞が活発で、
身体をウイルスや病原菌、そしてガン細胞などから守ってくれるのです。
さらに、腸内細菌がつくりだす短鎖脂肪酸が脂肪細胞の肥大化を防ぎ、
ひいては肥満を防止できるのです。
ヨーグルトなどをたくさん摂取するのも一つですが、
生きて腸まで届く菌は限られています。
自前の腸内細菌が産生してくれれば一番手っ取り早いですよね。
腸内細菌を元気にする食品、たとえば食物繊維の豊富な野菜や豆類、
海藻類などを摂取することで、単なるカロリーオフ以上の
肥満防止効果が期待できるのですよ。
そして、ベビ待ちさんが一番注目したいのは【アンチエイジング】効果です。
人間はどうしても食物を摂取して生きていかないといけませんが、
消化過程で必ず、老化を引き起こす物質を発生させてしまうのです。
腸内環境が悪化して、このような物質が腸内に長く留まってしまうと、
しみやしわなどのお肌の老化、身体の内側でも動脈硬化や
糖尿病などを引き起こす老化現象を促進してしまうのが現実です。
ですので、腸内環境を整えて、そうした有害物質を早く排出するように
持っていくことでアンチエイジングに役立つと考えられます。
あと、【ストレス】との関係にも注意です。
腸は「第二の脳」とも言われ、大脳と同じくらいの神経細胞が集まっています。
それに、ドーパミンやセロトニンといった脳の神経伝達物質は腸で作られ、
脳に運ばれて働くのです。
腸と脳はとても密接な関係があるのですね。
ですから、ストレスによって腸の健康が損なわれて便通異常が起きたり、
逆に腸内環境が悪くて心の健康が損なわれたり、ということがあります。
腸の健康を守るためにも、ストレスを溜めないようにしたいものですし、
心の健康のためにも、腸内環境を守っていくのがよいようです。
なにかとストレスのかかりやすい妊活中、腸の健康を意識していきたいです。
腸内細菌に最適な環境を整えるために、あなたができることは何でしょう?
1.食物繊維たっぷりの食生活
2.発酵食品を積極的に
3.適度な運動
4.排便の習慣
5.楽しく笑って過ごす
この5つを守ってくださいね!
そして、一つでもうまくいかない項目があるのでしたら、
【鍼灸】のお手伝いもご検討ください。
きっとお役に立てますよ(^^)/

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