冷えから身を守るには?

日本は比較的温暖な気候だと言えますが、真冬はやっぱり冷えます。
逆に真夏は昨今の地球温暖化の影響か、かなり気温が上昇しています。
そのためエアコンが必須となって、屋内は常に寒いくらい冷えています。
冬も夏も襲ってくる“冷え”は、妊活の敵だと言います。
この“冷え”、どんな影響があるのでしょうか?!


気温の変化をはじめ、外部環境の変動によって受けるダメージを
最小限に食い止めるためのシステムが人間には備わっています。
命を守るための身体のしくみでもあります。
「恒常性」ホメオスタシスと言いますが、
“生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず
生体の状態が一定に保たれるという性質”
のことです。
(『ウィキペディア』より抜粋)
人間はある程度の気温差や湿度の変化などにも生体として対応できるよう、
うまくできているのです。
気温が上がると体温も同じように上がってしまうとタイヘンですから。
体温も、血圧も、pHも、だいたい一定に保つようにする調整システムが
完備されているのです。
が、その調整が得意な人も不得意な人もいるのです。
というのも、ホメオスタシスの作用を担っているのが自律神経系や内分泌系
なのです。
そのあたりが生まれつき弱い方、あるいはなんらかの理由で弱っている方は
身体の調整ができにくくなっています。
寒さ・暑さにとても弱い、身体がついていけない、という方々は
自律神経や内分泌系のシステムが弱い傾向があります。
生まれつき以外で、後天的にそうなっている方が現代人は多いですが、
大きな原因はストレス、そして不規則な生活です。
生活の中には飲食・睡眠・運動・衣服などが含まれます。
現代人の生活にはとくに交感神経を亢進させる要因が多く、
度が過ぎるとさまざまな不調が出てくることになります。
自律神経の乱れから引き起こされる冷えもあるのですよ。
その場合、ストレス管理や生活改善によって回復を期待することができます。
とはいえ自分だけでは改善の自信がない方は、
ぜひ鍼灸治療の助けを借りてみてくださいね。
自律神経の調整は鍼灸の得意分野です。
また、男性に多いのですが、喫煙される方で末端冷え症の方のことが
とても心配です。
あまり気づいていらっしゃらないことがほとんどで、
原因がタバコにあることも、たぶん見えてはいないことでしょう。
それでも、この“冷え”はとても危険です。
将来重大な病気を引き起こしてしまう予兆だと理解してください。
パートナーがタバコを吸われる方で、手足がいつもヒンヤリしているなら、
要注意ですよ。
禁煙を強くお勧めします。
この段階で、できるだけ早くくい止めないと危険ですよ!!
東洋医学では、生まれつき身体を温かく維持する力が弱い方も含め、
“冷え”を改善してポカポカな妊娠体質に導くお手伝いをします。
一度冷えたら冷えっぱなし、芯から冷えて血色も悪く、
震えやしびれがくるくらい、カチカチに固まるくらい、
手足だけでなく全身が冷えて生きた心地がしない、
そんな重症な“冷え”は今すぐにでも何とかしましょう。
何千年も昔から、“冷え”は不妊の大きな原因です。
外部環境が寒すぎて冷えが身体に入ったのか、
それとも自力で温める力が無いのか、
あるいは両方か、それを見極めたうえで治療が必要です。
外から温めることも大事ですし、同時に
内側からの発熱を促すこともしていかないといけませんね。
温めて血行を良くしていくことで、卵巣や子宮の血流を
改善
していきますよ。
ホルモンバランスを整え、質の良い卵が育って、しっかり排卵
そして内膜の状態を良くして着床を助けていきます
一連の流れに“冷え”が入り込まないようにしないといけないのです。
冬場はもちろん、ちょっとした油断で身体が冷えてしまう夏も
注意していかないといけませんね。
でも冷えにくい体質の方まで、やみくもに温活すればいいのではありません。
冷えに弱い方、そして気づかないうちに冷えている方に限って
対策が必要なのです。
女性全員に過剰な温活をお勧めしているわけではありませんよ!
必要な方に必要な対策をお願いします。
自覚的に冷え症の方、そして自分はどうなのかわからない方は、
ぜひご相談ください。
知らないうちに“冷え”はあなたの妊娠力を奪うものですから・・・

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