不育症でも、いつか元気な赤ちゃんを授かれる?

不育症
授かった命をお腹で育てていくのが難しい病症で、
「習慣性流産」ということもあります。
着床しても流産や死産を繰り返してしまい、生児を得られないのです。
患者数は140万人、年間約3万組が発症しているとのことです。
                     (平成22年調査)


妊娠が成立しても、その約15%は21週までに自然流産となってしまう
と言います。
ほとんどが11週までの初期に起こり、なかには「少し生理が遅れただけ」
と受け止められて、妊娠反応すら認識されていないこともあるのです。
また妊娠した女性の40%は流産を経験するといわれています。
流産全体の原因の80%は、胎芽(受精卵から8週未満)・胎児(8週以降)の
染色体異常
です。
多くの場合は着床前に自然淘汰されているのです。
また、女性の年齢とともに流産率が上がり、40歳で40%、
42歳では50%となります。
加齢とともに流産の確率が高くなるため、妊活高齢化とともに、
そして同時に、これまでは気付かなかった極初期の化学流産も認識されるように
なったこともあり、単なる偶発的な流産と捉えにくくなっている
ということはあるかもしれません。
たとえ3回流産を繰り返しても不育症とは限らないので
不要な不安を持ち続けないためにも、
検査を受けてみることをおすすめします。
以前は3回流産して初めて不育症の検査を受けられる、
という形でしたが、現在は希望すればいつでも受けることは可能です。
染色体異常ではない原因がみつかれば、思ったより簡単な処置で
克服することも可能なのがわかっていますし、
何度も心の傷を更にえぐるようなことがないようにしたいものです。
染色体異常の他で多い原因として、抗リン脂質抗体をはじめとした
血液が固まりやすい体質が隠れている場合があります。
血栓ができると胎児に血液を供給できないため、流産となるとのことです。
これはアスピリンの服用やヘパリンなど薬物療法で解決できるので
早い段階でわかると非常に助かります。
他に、甲状腺機能の異常や糖尿病、高プロラクチン血症などが原因で
流産しやすくなることもありますので、こちらも検査を受けておきましょう。
どれも薬の服用で対応が可能です。
原因不明のまま放っておくのはもったいないです。
子宮自体に問題がある場合は外科的な処置が必要になることもあります。
子宮筋腫(場所によります)、ポリープなどの他、
子宮奇形がみつかることもあります。
手術がすぐに必要かどうかはケースバイケースですので、
医師と十分に相談していただきたいです。
何かしら疑わしい原因がみつかれば対策が取れますので、
それだけ解決に近づくことができます。
そして、たとえ不育症と診断されたとしても、
その流産・死産後に出産できる確率はかなり高いのですから、
諦めないことが一番重要です。

最後になりましたが、
東洋医学では、それぞれの体質に合ったサポートをしていきます。
気血が弱っている方は、その弱りを助け、
気血のめぐりが悪くなっている方は、流れをよくし、
妊娠のために欠かすことのできない腎の力も補います。
相乗効果で、早くよい結果が出るように体質改善をしていきます。
また、妊娠が確定したら不妊専門クリニックは卒業しますので、
その後にずっと不安がつきまとうのが不育症の方々です。
そうした方こそ、鍼灸を続けていくことで不安を取り除き、
安心してマタニティライフを送っていただくことができます。
お灸を毎日続けてもらったり、日々の心配事の相談を受けたり、
実は出産の日まで、やることはいっぱいです。
不育症の方こそ、鍼灸治療が向いていると思います。
流産に深く傷ついていらっしゃる方はもちろん、
まだあきらめきれない方、あきらめたくないとお思いの方、
一度ご相談くださいね(^^)/
メール:info@rumishinkyuu/com

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