不妊治療に鍼灸は効果的?

なかなか思うようにいかないベビ待ち。
何か効果的なことはないか?! と検索しているうちに
たどりつくのが不妊鍼灸でしょうか。
「私はこれで妊娠した」という声も「効果が無かった」という声も。
ネット情報を見るかぎり、半信半疑の域を越えられませんよね。
鍼灸による不妊治療の意味や価値を知っていただければと思います。


藁をも掴む気持ちで、あるいは最後の砦として
鍼灸に挑戦される方がいらっしゃいます。
採卵を来週に控えてとか、胚移植したところでとか、
そうしたタイミングで是非お願い! という方もいらっしゃいます。
鍼って、どんなときに一番効くのでしょうね?!
そこが知りたい!!
そのためには、鍼灸がどういうものかを知っていただく必要があります。
もともと人工授精どころか、精子と卵子の存在自体も知られていない、
ずっとずっと昔、何千年も大昔から、子どもに恵まれない人はいたのです。
そういう人たちの願いを叶えるため、古代中国では鍼灸で対応してきました。
あらゆる病や外傷も、すべて鍼灸や漢方薬で治してきたのです。
もちろん、直しきれない病気はたくさんあったと思います。
それでも研究や人体実験を重ねて、何世代にも渡って伝えられてきたのが
東洋医学です。
現代の日本でもその伝統、叡智が受け継がれています。
もしまったく効き目が無いのであれば、とっくに廃れているはずです。
今多くの方から注目されている鍼灸は、実ははるか昔から実践されてきた
ちっとも新しくない、伝統医学なのです。
鍼灸では何をするのかというと、一言で言うと“気の調整”です。
これはさまざまなことを含んだ言葉で、現代の言葉に置き換えると
たとえば自律神経系、内分泌系、代謝系、といった、
人間の基本的な生命維持や健康維持のために必要な部分を調整すること
です。
もちろんホルモンバランスを整えることにもつながりますので、
生理周期や基礎体温を整えたり、排卵を促したりすることも可能です。
血流を改善したり、ストレスを軽減したりということにも役立ちます。

鍼灸の一番の目的は生命力のアップなので、まさに妊娠力アップ
つながるのです。

それから、肩こりや腰痛、冷えのぼせや消化不良などの不定愁訴にも
細かく対応できるところが鍼灸のメリットとも言えます。
これらは後からついてくる”おまけ”のようなものです。
ただ、誤解されやすいのは、こうした効果が誰にでも劇的に表れるか?
というところなのです。
もともとの身体の違いから個人差(病の深さなど)もありますし、
施術者の腕の力にもよります。
比較的軽い症状の方や、少しだけ”気の調整”をすれば
すぐに効果が出てくる方も中にはいらっしゃいますが、
通常は地道に治療を積み重ねて体質改善をしていくのが普通です。
鍼灸にたどりつく時点で、もうかなり条件が厳しい状況のことが多いですし。
焦って急いでも身体が変化するには時間がかかるものなのです。
ですので、排卵・採卵や胚移植直前直後などに1回だけ、
しかも初めて鍼をしても、それほど効果は感じていただけないでしょう。
そもそも、鍼灸はそのような治療法ではないからです。
治療のスケジュールをチェックして、
少なくとも3ヶ月ほどは遡る時期から
スタートするのが適切です。

当院でも、早い方は通いだして3ヶ月後、だいたい半年から1年くらいで
妊娠される方が多いです。
それを長いと感じるかどうか? で判断してくださいね。
私は陽性反応が出ることだけを目標に置いて鍼灸をしていません。
元気に妊娠期間を過ごしていただき、安全に元気な赤ちゃんを迎え、
そして、そこから始まる子育てをいかに快適に、健やかにしていただくか。
そこに重点を置いています。
そのために必要な身体づくりなんです。
一緒に挑戦してみませんか?!
メール:info@rumishinkyuu.com

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