どうして夫はわかってくれないの?!

先日ある女性のゲストからお聞きしたお悩みは
「再婚の夫はもう子どもがいるので、私との間の妊活に理解がない」
検査さえ受けることを拒み、タバコもやめないとのことです。
彼女は初婚ですが年齢が若いわけではないので、
タイムリミットを考えて、できるだけ早く子どもがほしいのですが、
夫は「自然に任せれば、そのうちできるよ」と。
ちなみに、お二人とも40代です。


もしお二人が20代だったら「そのうち」もわかるのですが、
男女ともに40代超となってくると、ますます条件は厳しくなるばかりです。
男性も、若い頃に子どもができても、今どうかはわかりませんし、
長年の喫煙の影響も無視はできませんね。
せめて、検査受診だけでも受け入れてくださったらいいのですが。
パートナーの方は、「子どもは授かりものだから、
もし二人の間にも授かったとしたら、大事に育てよう」
というスタンスのようです。
絶対もう子どもは欲しくないというわけじゃない、とのことです。
彼女に鍼灸を勧めてくださったのも、彼からなんですね。
初回は一緒にも来てくださいました。
しかし、女性としてはそんなに悠長に構えてはいられないですよね。
「愛する男性との間に子どもがほしい」
「自分の子どもを生みたい」
「時間がないから、できるだけ早く!」
というのは彼女の切なる願いです。
そういう女性の気持ちを、男性として理解できていないですし、
彼女も「自然に任せたい」という彼の思いに納得できないのです。
どうやら、彼女だけが一人で悶々としてしまっている様子です。
妊活はご夫婦2人の力を合わせて、目標に向けて一緒に歩くことが
大切ですよね。
だって、お二人のお子さんなのですから。
女性だって、一人では赤ちゃんはできません。
頭でわかってはいるけど、どうしても女性の負担が大きくなります。
クリニックを受診すれば、検査から始まり、周期に合わせて薬や注射、
頻繁に受診しなければならず、それだけでたいへんです。
他にも、夏でも腹巻したり靴下をはいたり、アイスやケーキをやめたり、
我慢することだっていっぱい。
「私はこんなにがんばっているのに、あなたはなに?!」
ついつい、キレてしまうことも…。
うまくいっているときはバラ色なのですが、
何かとすれ違いやすい男と女。
男性と女性では、見た目も機能も違うのは一目瞭然ですが、
考え方もかなり違うことは明らかです。
もちろん、一個人のなかでは考え方の「男:女」の割合が
「100:0」というわけではなく、「70:30」だったり「45:55」だったり、
個人差がかなりあります。
両方均等に持ち合わせている方ほど柔軟な頭といえるかもしれません。
後天的な習慣や環境の影響も大きいでしょうね。
それでも、ざっくり分ければ、古来よりDNAに刻み込まれてきた
男性性や女性性というものがあるようです。
相手が自分と同じ思考回路だと思い込んでいると
「どうしてわからないの? ひどい!」
と相手を責めてしまうかもしれません。
(とくに、女性は共感を重要視しますからね)
お互いに「わからないヤツだ!」と怒っていませんか?
一方的に怒っても、相手は「なんで怒ってるんだ?」なんて
暖簾に腕押しだったり。
でも、相手はまったく違うんだ、というところからスタートすると
もう少し気が楽かもしれません。
“異文化理解”ですね!
「違う」ということは、それほど悪い、恐ろしいことでしょうか?
日本の文化では協調性や「和」が重んじられ、
“同じ価値観”を重視する傾向が見られます。
みんなで力を合わせて、という農耕文化独特の歴史と背景が
あるのだとは思いますね。
でも、同じく大昔から東洋ではメジャーだった”陰陽”説では、
男と女は、そもそも相反する陰陽の関係なのです。
違うことが前提です。
そして、違うからこそ、お互いに惹かれ、求め合う、
大切な関係なのです。
でも正反対の方向を向いて突き進んでいけば、お互いの距離は
ますます広がっていくばかりです。
“陰陽”は対立するだけの存在ではありません。
表裏一体、背中合わせながらも、相手があってこそなんですね。
背中をピッタリくっつけながら、1つの方向へ歩いていくことも
できるのではないでしょうか。
歩幅や歩くスピードを揃えたら、できませんか?
そもそも、夫婦ってそういうものかもしれませんしね(^^)
東洋思想では、男女は違ってて当たり前。
西洋医学的には、遺伝子レベルであれば同じ「人間」として
ほとんどが同じ構造ですが、性染色体は明らかに違います。
そこから派生して「男脳・女脳」の違いもできてくるのですね。
特徴を理解して、認め合っていけたらと思います。
よかったら、パートナーの方にも男脳女脳診断を受けてもらってください。
考え方の違いがよくわかるのではないかと思いますよ。
違いを認め、それでもお二人で決めるべきことは、
二人で考えて話し合って、落としどころを見つけるという、
根気のいる作業が必要です。
100%自分の思った通りじゃなくても、納得できる着地点を探してくださいね。
きっとお二人だからこその、納得がいく”中間点”があるはずです。
自分のモノゴトの決め方だけでお二人のことを決めないように
してみてほしいのです。
そして、どうしても譲れなくて、投げ出したくなってしまったときは
どうぞ思い出してください。
なんのためにお子さんを望まれているのでしたか?
かけがえのない”陰陽”がうまく交わってこそ、新しい命が生まれます。
切羽詰ったとき、もう一度原点に返っていただけたら。
そして、煮詰まってしまったら一人で悩まず、ぜひご相談ください。
※※※
ちなみに、男女ともに、妊活を始めるにあたっては
まず最初に、必ず医療機関で検査だけは受けてくださいますように。
無意味に時間を無駄にするのをを防ぐためです。
よろしくお願いします。

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