男性が握る不妊治療成功の鍵とは?
今や不妊治療を受けるカップルの割合は6組に1組と言われています。
オープンにされる方も増えていますので、周りに「妊活中」の方がいるのは普通になってきました。
それでもまだ男性の関わり度はそれほど高くはないようです。
できるだけ早くよい結果を出すだけでなく、男性の妊活参加はこんなメリットがありますよ!
妻が通うクリニックで精液検査を受けて、「特に問題はありません」と言われたら男性は”無罪放免”された感覚でホッとするそうです。
自分が不妊の原因ではなかったとお墨付きをもらったので、お咎めなしで、あとは妻にがんばってもらおう、というところでしょうか。
豪快に不摂生に徹する(?)男性陣も少なくないとのこと。
男性の不妊の検査といえば、まず精液検査。
これが結構ハードルが高いようです。(女性の検査に比べたら・・・なんですが)
もし検査結果が悪ければ男性としてのプライドが崩壊する、と聞きますが、こんなことで男性性が崩れるわけがありません。
そもそも精液の成績が完璧だったからといって、男性としてレベルが上級、というわけでもなんでもありませんから。
成績が悪くてもレベルが下、というわけでもないのですし。
むしろ、検査の数値がセーフだったからとお墨付きをもらった気持ちで、これまで通りの生活を続行するほうが怖いです。
不妊治療における男性の役割で一番大きいのは、染色体を運ぶことです。
将来のお子さんになる受精卵は、半分はお父さんのDNAです。
その重要なDNAの中身までは、最初の精液検査では見ていません。
精子に格納されているDNAは、傷がついても見た目ではわからないのです。
受精して妊娠成立するためには、精子の数や活動率といった数値だけでは測れない、DNAの力が必要です。
それが、タバコやアルコール、睡眠負債や運動不足などなどで著しく傷がつきやすくなるのです。
妊娠できたとしても、流産・早産の原因は母体にあるというより、胎児の染色体の問題であることがほとんどです。
ということは、父親側が原因ということもありうるわけです。
検査結果でセーフ! 無罪放免なわけではなく、妊活中なら節制して元気な受精卵ができるようにご夫婦で一緒にがんばっていただきたいのです。
受精卵のDNAは、赤ちゃんの一生に関わりますよ。
お父さん、朝まで飲んでて大丈夫ですか?!!
お子さんの将来を考えるなら、どうかもう少し養生してくださいね。
DNAの損傷が抑えられれば、それだけ妊娠成立の確率も上がりますし、赤ちゃんが元気に生まれ、元気な子に育っていくのも、お父さんの元気なDNAのおかげなのですから。
今だけじゃない、お子さんの将来への投資でもある身体づくりです。
大きなメリットではありませんか?
なかなか夫にわかってもらえないとお悩みの妊活女性のみなさん。
いつでもご相談くださいね(^^)/